あなたはこれまで、
「自分ってコミュニケーション能力が低いのかな…?」
「そもそも、コミュ力が高い人ってどんなことをしているんだろう?」
「てか、そもそもコミュ力ってなに?定義とかあるんですか?」
と思ったことはありませんか?
AIやロボットが台頭する時代となった今、コミュニケーション能力は、就活での面接、交渉ごと、部下のマネジメント、営業など、さまざまなシーンで必要とされています。
この記事では、そんなコミュニケーション能力の定義を明確にした後、コミュ力を身につけるメリットや高い人と低い人の違いを解説します。そして最後にはあなたのコミュ力を爆発的に上げるためのテクニックをお届けします。
普段からコンサルタントとして膨大な量のコミュニケーションをクライアントとしている筆者が解説しましたので、コミュニケーション能力を高めたい人のお役に立てること請け負いです。
ぜひこの記事を参考にして、あなたの毎日をよりよく過ごしてみてくださいね。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
定義とは
もともと、コミュニケーションはラテン語: communicatioに由来しており、「分かち合うこと」を意味しています。その中でも、「コミュニケーション能力」という言葉は、元々は言語学の分野で用いられた学術的な用語でした。
現在では「コミュニケーション能力」という表現は様々な用途で使われています。類語としては、以下のようなものがあります。
類語・言い換え表現一覧
- リテラシー
- 意思疎通能力
- 対話・説明・プレゼン力
- コミュニケーション・スキル
- 読み書き
- 理解力
- 読解力
- 言語能力
- 情報伝達能力
- EQ
- 感情的知性
- 自己認知能力
- 共感性
こう考えていくと、現代で使われているコミュニケーション能力は、「何かを分かち合うために必要となる能力」と言えそうです。そのため、説明能力だけでなく、読み書き能力、そして感情的な知性までもが入ってくるのです。
英語で言うと
ちなみに、英語だとこのような表記になります。
【コミュニケーション能力】
- communication ability
- communication capability
- communication competence
場面別の具体例
このコミュニケーション能力ですが、wikipediaをもとに、場面別の定義もまとめてみました。どれも、分かち合うために必要な能力という意味で説明できそうです。
- 感情を互いに理解しあい、意味を互いに理解しあう能力。感情面に気を配って、意味をわかちあい、信頼関係を築いてゆく能力。
- 非言語的な要素(相手の表情、眼の動き、沈黙、場の空気など)に十分に注意を払うことで、相手の気持ちを推察する能力(非言語コミュニケーション)
- 上記の非言語的な要素により知った相手の気持ちを尊重して、相手に不快感を与えないタイミングや表現で、自分の感情や意思を相手に伝える能力
- 意思疎通、協調性、自己表現能力(厚生労働省より)
- 社会技能(ソーシャルスキル)。暗黙知。
- 上手にコミュニケーションを行うための体系づけられた知識、技術
- 合意(コンセンサス)形成能力
- 自己の考えを論理的に明確に、相手に表現する能力
- 会話のキャッチボールを上手く行える能力
- ビジネスシーンにおいて発揮が期待される精選された「折衝能力」「交渉能力」「説得能力」
身につけるメリットは?
さて、コミュニケーション能力の定義を理解できたところで、次は身につけるメリットについて解説していきます。主なメリットは、
- 面接の通過率が上がる
- 交友関係が広がる
- 交渉・恋愛で有利になる
の3点です。詳しく解説していきます。
身につけるメリット1:面接の通過率が上がる
まず、これは就職に関してです。コミュニケーション能力が高いと、面接での通過率が大幅に向上します。
これは例を用いて話すと分かりやすいのですが、暗くてもじもじしている人と、明るくてハキハキ話す人では、どちらの人と一緒に仕事がしたいでしょうか?
断然、後者ですよね。実際に、一次面接やグループディスカッションではこのコミュニケーション能力の有無に基づいて判断しているケースが多いので、これから面接を受ける人は是非ともこの能力を向上させたいものです。
身につけるメリット2:交友関係が広がる
次が、交友関係に関してです。これは主婦でも、学生でも、引退後のセカンドライフでも同じことですが、コミュニケーション能力が高いと、交友関係が大幅に広がります。
その結果、ネットワークの中心となり、権力を握ってしまうことも少なくありません。たとえば、友人が多いことによって最新の仕事情報をたくさん入手できるため、「仕事のことならあいつに聞こう」と噂がながれてどんどん情報が集まってくる、といった状態になれば、そのネットワークを利用して人材紹介会社で昇進することも可能になります。
このように、コミュニケーション能力に基づいた交友関係は、あなたをネットワークの中心に位置づけることを可能にするのです。
身につけるメリット3:交渉・恋愛で有利
3つ目のメリットが、交渉ごとを有利に運ぶことができるようになるということです。これは上記の2つにくらべ、より高等なテクニックが必要となります。それが、駆け引きです。
駆け引きができれば相手にカマをかけたり、相手の出方を伺ったりというプロセスを通じて、相手を意のままに操ってこちらの思う通りの行動とらせることも難しいことではなくなります。
その結果、交渉ごと、営業、恋愛・結婚などの様々な局面であなたが得られるリターンを大きくすることができるようになるでしょう。
補足:コミュニケーション能力が低くてもできる仕事はある?
では、コミュ力が低くてもできる仕事はあるのでしょうか?
結論から言うと、あります。ただ、その仕事はどうしても「機械でもできる仕事」とか「誰でもいいような肉体労働系の仕事」になりがちですので、そこまで高い給料は見込めません。
検定・テストで診断してみよう
コミュニケーション能力を身につけるメリットがわかったら、まずはあなたにどれくらいのコミュ力があるのかを診断することをおすすめします。ここでは、参考になる幾つかの無料診断についてご紹介します。
ざっくりと自分のコミュニケーション能力を測るのにおすすめ。私がやったところ、コミュニケーションはかなり得意だという結果が出ました。
こちらは自分のコミュニケーション能力を点数化できるものです。私が行ったところ、コミュニケーション能力は96点だそうでした。かなり高めにでましたね。
あなたもまずはこれら2つの診断を実行することで、自分自身のコミュニケーション能力がどのくらいあるのかを見定めてみてください。
コミュニケーション能力が高い人・低い人の特徴と原因
ここからは先ほどのテストの結果を踏まえて、コミュ力が高い人と低い人で何が違うのかについてみていきます。
コミュニケーション能力が高い人の7つの特徴と原因
結論からになりますが、コミュ力が高い人によくある7つの特徴についてまとめました。順に、
- 相手に興味・関心を強く持っている
- 相手の心理(気持ち)を読み取れている
- 相手との一体感を作っている
- 聴き方のポイントを押さえている
- わかりやすく話す
- うまい喩え話を使う
- 鉄板ネタ・話題を準備している
となっています。この7つの特徴で注意したいのは、相手のことを気遣う力があるということです。
コミュニケーションでの主役は常に相手にあります。自分本位ではなく、相手目線で会話を出来る人は、コミュニケーション力が高いと考えてよいでしょう。
コミュニケーション能力が低い人の5つの特徴と原因
次に、コミュ力が低い人によくある7つの特徴についてまとめました。順に、
- 他人に関心を持たない
- 他人を拒絶する
- 自分と合わない人とは対立する
- 視線を合わせない
- 協調性が無い
となっています。さきほどとは真逆の内容が記載されていることがおわかりいただけるでしょうか?自分本位で行動している人は、コミュニケーション能力が全般的に低いと言っても差し支えなさそうです。
こういった人は時としてコミュニケーションに対して苦手意識を持っていることがあります。
コミュニケーション能力をゲームで鍛える2つの方法
それでは最後に、ゲームを活用したコミュ力強化方法を2つお伝えしたいと思います。
ゲーム1:ビジネスインプロゲーム
このゲームをざっくり言うとディベートです。ちなみにインプロとは、即興の意味です。
このビジネスインプロゲームを実践することで、シナリオがない状態から即興で「創造」「思考」「判断」する力を養うことができ、コミュニケーション能力を向上させることができます。
それでは、インプロゲームの概要と手順を説明していきます。
1. 「テーマ」を設定する
三人一組になり、一人がこれから演技を行う「テーマ」を設定します。
※残りの二人にはテーマを教えないこと
例えば「訪米の計画」「よい社会人とは何か」「就活の相談」など討論ができる内容であれば、何でも構いません。
2. 対照的な二人の役割を設定する
テーマに沿って目的や考え方などが対照的な二人の役割を設定します。
例えば、「訪米の計画」をテーマとして設定した場合
「A:費用をとにかく抑えた旅行を計画したい」
「B:費用を気にせず思いきり楽しめる旅行を計画したい」
このように対照的な考え方を設定します。
決まったら、残りの二人に「テーマ」と「役割」を見せ、じゃんけん又はくじ引きなどでどちらが「A」「B」の役割をするのかを決めます。
3. 詳細事項を決定する
二人で「A」「B」の関係性や話をしている場所など、「テーマと役割」以外でゲームを進行するにあたって必要なシチュエーションを5W1Hに則って決めます。
例えば、二人の関係性(Who)です。関係性は「恋人」「夫婦」「友人」「知人」「職場の同僚」などが考えられますが、この関係性によって親密度や話し方、行動、表情などが変わりますよね。
また、場所(Where)も決めなければいけないシミュエーションの一つです。自宅、旅行会社、職場、車内、電車内などが考えられますが、この場所によって声の大きさや姿勢などが変わるでしょう。
さらに、テーマによって変わりますが、旅行であれば旅行の目的(Why)や旅行に行くことになったきっかけなども決める必要があります。
ここまで詳細を決めてスタートすると「即興性がなくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、この作業が非常に重要です。何でもありの自由な状況設定は、現実とはかけ離れたコミュニケーションとなってしまいリアリティに欠けてしまうからです。
事細かに状況を設定することで、演者になりきって感情を表現することができ、それが現場で生かせるコミュニケーション能力を高めることに繋がります。
4. 話す内容や展開の方向性を考える
「A」「B」各自でどのような話をして、どのような展開に持っていくのか方向性を考えます。方向性をあらかじめ決めておくことで、自分自身のキャラクターが確立され、話す内容に一貫性が保たれるようになります。
もし、より即興性を楽しみたいのであれば、省略しても構いません。
5. コミュニケーションを実践し、終了後フィードバックする
前項で決めた役割とシチュエーションで、実際にコミュニケーションを楽しみましょう。「A」「B」の役割をしない人が、5~7分時間を計測します。(慣れてきたら時間を10分に設定)
時間が経過したら、「A」「B」にフィードバックを行います。フィードバックは「真剣に取り組めていたか」「相手の立場を考えていたか」「会話に矛盾がなかったか」などをシェアします。
役割を交代し、三人全員に「A」「B」の役割が回るようにしましょう。
ビジネスインプロゲームから学べること
ビジネスインプロゲームでは、「A」「B」で対立する役割を演じ、意図的に意見が合わない状況を作り上げています。
このような状況でコミュニケーションを訓練することで、瞬時に「相手の立場」「相手の発言の意図」「相手の想い」を理解して会話できるようになり、実際のビジネスでも生かせる適応力や判断力を身に付けることができます。
また、「A」「B」の役割を両方経験することで、「相手の立場」から物事を考える力を身に付けることも可能です。
例えば、会社のミーティングの場合(あなたは営業部として参加)
「私たち営業部は〇〇新製品を導入したいです。しかし、製造部側の意見では〇〇というデメリットがあるため、更に検討する余地があるのかもしれません」
このように、営業部では導入したいという意見を伝えつつも、製造部の人の立場も考えて物事を判断することができるようになります。
ゲーム2:褒め力アップゲーム
人は些細なことでも褒められると嬉しいものです。あなたが人を褒める習慣を身につけることで、コミニュケーションを円滑に運びやすくなります。
しかし、そもそも人を褒めるには、人の良いところに気づく力も必要です。褒め力UPゲームは、その気づく力をベースとした褒め力を向上させます。
それでは、このゲームの手順について説明していきます。
- 2人のペアを作る。
- 何について褒めるかのテーマを決める。(最初は外見がおススメ)
- 3分間でそのテーマの中で、お互いの良いところをノートに思いつくだけ箇条書きする。
- お互いに発表し、どのように感じたかを言い合う。
- 褒めるテーマを変えながら、2~3回繰り返す。(日ごろの仕事っぷりについて、性格について)
このゲームで学べること
このゲームでは、以下3つのメリットがあります。
- 自分の知らなかった調書を知ることができる(自己分析的要素)
- 的確な褒め方を習得できる(無駄に褒めると相手の機嫌を損ねるため)
- 共感を通じて互いのテンションが上がり、仲良くなる
これらのメリットを通じて、褒める力、ひいてはコミュニケーション能力が向上するのです。
コミュニケーションの質が人生を左右する
コミュニケーション能力の定義から、高い人と低い人の特徴、そしてコミュ力を高め流ための方法について一思いに解説したつもりです。
世界No.1コーチのアンソニー・ロビンズはこう言っています。
「コミュニケーションの質が人生を左右する」
実際、私たちの身近なところでは、今や8割の企業が人材採用時にコミュニケーション能力をもっとも重視する項目に挙げており、それくらいコミュニケーション能力は重要なものです。
是非この記事をきっかけにして、あなた自身のコミュニケーション能力を高めていただければと思います。