- 「就活のやり方が分からない」
- 「就活は何から始めればいい?」
上記のような疑問を抱えている就活生は多いのではないでしょうか。
いざ就活を始めようと思っても、具体的な進め方が分からなければ、何から取り組むべきなのか迷ってしまいますよね。
就活を効率よく進めるためには、基本的な手順を理解したうえで対策を練ることが重要です。
ここでは、就活の流れと効率的に進める方法について解説します。
就活に役立つアプリも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
24卒大学生・大学院生に是非知ってほしい就活の手順
はじめに、就活の基本的な手順を押さえておきましょう。
- 自己分析
- 企業研究
- 説明会参加
- 書類作成
- エントリー
- 書類選考
- 適性検査
- 面接
- 内定
就活は、自己分析や企業研究などの準備期間から始まります。
説明会に参加して志望する企業を絞り込み、書類を準備してエントリーします。
その後、企業による書類選考・適性検査・面接を通過すれば、晴れて内定です。
上記の流れを理解したら、ステップごとのポイントも確認しておきましょう。
ここでは、就活の手順について詳しく解説します。
自己分析
就活でよく耳にする自己分析とは、簡単に言うと「自分の強みを見つける作業」です。
自分の長所や短所、価値観、経験などを洗い出し、自分の特徴を明らかにします。
自己分析を緻密に行うと、「自分はどのような人間か」「何が得意で、どのような仕事が向いているのか」を客観的に把握できるでしょう。
その結果、自己PRや志望動機を書く際に、具体的かつオリジナリティのあるエピソードを盛り込めます。
自分という人間を面接官に強くアピールするために、自己分析は欠かせない作業です。
業界・企業研究
業界・企業研究とは、志望する業界や企業に対する理解を深めることを指します。
主な目的は、数ある業界や企業を比較し、自分に適しているかどうかを見極めることです。
また、面接時に明確な志望動機を示せるようにすることも、業界・企業研究が必要とされる理由です。
自己分析をもとに入りたい業界や企業を選定したら、以下の項目を調査して全体像を掴みましょう。
- 業界全体の動向
- 企業の製品・サービス
- 事業内容
- 業績
- 競合他社との違い など
説明会参加
次なるステップは、合同・企業説明会に参加することです。
合同・企業説明会に参加すると、複数の企業の情報を効率的に収集できます。
実際にその企業で働く人の声を聞くことで、自己研究では見えなかった部分が明らかになることも少なくありません。
また、これまでは名前すら知らなかった企業との思わぬ出会いも期待できるでしょう。
最近では、オンライン上で開催されるWeb説明会も増えており、自宅からでも参加できます。
まずは気軽に参加してみたいという人は、Web説明会をチェックしてみるのがおすすめです。
ES・履歴書の作成
説明会の参加後は、選考への第一歩としてES・履歴書を作成します。
ES(=エントリーシート)は応募書類の一種であり、選考時の参考資料として用いられるものです。
同じく履歴書も応募書類に含まれますが、選考のために作成するESに対し、履歴書は人事データとして保管されます。
ESや履歴書を作成する際は、自己PRや志望動機を充実させることが重要です。
自己分析や企業研究を深めたうえで、その企業に入りたい理由や、その企業でなければならない根拠を具体的に記入しましょう。
エントリー
ES・履歴書を準備できたら、志望する企業にエントリーします。
エントリーは、あくまで「貴社に興味があります」という意思表示に過ぎません。
説明会の参加やESの提出を強制されるわけではないので、初期段階ではなるべく多くの企業にエントリーするのが得策です。
幅広い業界や企業にエントリーしておくと、選考過程でより自分にマッチする企業に出会える可能性があります。
株式会社マイナビの調査によると、2023年卒の平均エントリー数(3〜7月)は16.4社でした。
数を増やしすぎると、スケジュール管理が複雑になったり、企業研究が疎かになったりするため、無理のない範囲でエントリーすることが大切です。
エントリー後に企業からESの提出を求められたら、Webや手書きでESを提出しましょう。
出典:株式会社マイナビ「学生就職モニター調査(23年卒3~7月の活動状況)」
適性検査
適性検査とは、個人の適性を測るために実施される筆記テストやWebテストのことです。
適性検査の種類は、一般常識や論理的思考力などを問う能力検査と、企業風土に対する適合性の有無を調べる性格検査の2つです。
能力検査では、以下の能力があるかどうかを測定するために、言語分野と非言語分野の問題が出題されます。
- 言語分野:言葉の意味や話の要点を正しく理解できるか
- 非言語分野:論理的に物事を考えられるか、数的な処理ができるか
企業によっては、英語力や構造的把握力(=物事の関連性を導き出し、構造的に理解する力)が問われるケースもあります。
一方の性格検査では、就活生の人柄や向上心の有無、ストレス耐性などをチェックするために、普段の行動や考え方について質問されるのが一般的です。
面接
適性検査を通過すると、いよいよ面接に進みます。
面接には以下のようなスタイルがあり、数回に渡って実施されるのが一般的です。
- グループディスカッション:他の就活生と議論を行う形式
- 集団面接:他の就活生と同時に面接を受ける形式
- 個人面接:就活生が一人で面接を受ける形式
- プレゼンテーション:面接官に対してプレゼンテーションを行う形式
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、最近ではWeb面接(オンライン面接)も増えています。
対面であってもオンラインであっても、質問される内容は変わりません。
ただし、Web面接では機器を準備する必要があるほか、会話する際にタイムラグが生じやすい点に注意が必要です。
内々定・内定
すべての選考を通過すれば、内々定・内定となります。
内々定と内定は、どちらも「あなたを採用します」という企業の意思を示すものです。
では、なぜ呼び方が分かれているのかというと、その理由には内定通知を出せるタイミングが関係しています。
経団連が定める指針により、企業は10月1日に内定式を行うのが一般的です。
内定式で受け取る採用通知には雇用に関する条件が記載されており、就活生が条件に承諾することで内定が決まります。
内定は正式な労働契約であり、法的拘束力を持つことから、一度決まった内定が覆ることはありません。
一方の内々定は、10月になる前に届く「採用予定通知」です。
口頭やメールで伝えられるケースが多く、法的拘束力を持たないため、内々定の段階では双方で取り消しが可能です。
一般的な新卒採用を行う企業の就活スケジュール
一般的な新卒採用を行う企業では、以下のようなスケジュールで選考が実施されます。
就活スケジュールの目安(2024卒) | |
---|---|
2022年6月〜 | インターンシップの申し込み・参加(〜2023年2月) |
業界・企業・仕事研究(〜2023年2月) | |
自己分析(〜2023年2月) | |
2023年3月〜 | 合同企業説明会(〜2023年8月) |
個別企業の説明会(〜2023年11月) | |
エントリーシート提出(〜2024年1月) | |
2023年6月〜 | 選考(〜2024年2月) |
内々定(〜2024年3月) |
スケジュールの全体像を把握し、余裕を持って準備を進めましょう。
就活のスケジュールについては以下のページでまとめていますので、是非ご覧ください。
就活の各手順を効率的に進める方法
就活にはさまざまな手順があるので、闇雲に進めるとうまくいかない可能性があります。
内定までスムーズにたどり着けるように、各手順の効率的な進め方をチェックしておきましょう。
ここでは、就活のやり方について知っておくべきポイントを、手順ごとに解説します。
自己分析
自己分析では、以下の2点を明確化することを意識しましょう。
- 就活の軸
- 自分の強み
数ある企業の中から自分に合う企業を見つけるためには、就活の軸となる方向性を決めておくことが大切です。
自己分析で「自分がやりたくないこと」をピックアップすると、効率的な取捨選択が可能となり、業界や企業を絞り込みやすくなります。
また、自己分析によって自分の強みを把握しておくと、自己PRに説得力が生まれて選考が有利に進みます。
自己分析がうまくできないときは、以下の自己分析ツールを活用してみましょう。
- キミスカ「適性検査」
- リクナビ「リクナビ診断」
- キャリタス「キャリタスQUEST」
キミスカの「適性検査」では、性格や思考力、ネガティブ傾向などを含む9項目を分析できます。
適性結果は企業にも公開され、結果を見た企業からキミスカ経由でスカウトが届くこともあります。
「リクナビ診断」は、自分に適した仕事のタイプと、個人としての特徴を分析できるツールです。
所要時間は5分程度なので、気軽に取り組めるのがメリットです。
「キャリタスQUEST」は、自己分析ツールによくある堅苦しさがなく、ゲーム感覚で自己分析ができます。
科学的根拠に基づく診断結果により、「自分らしさとは何か」を手軽に見つめ直せます。
なお、自己分析の詳しいやり方は下記の記事で説明していますので、ぜひご覧ください。
⇒【自己PRの例文あり】自己分析をスムーズに進める4ステップ
企業・業界・企業研究
業界・企業研究を効率よく進めたいのであれば、「日本経済新聞」や「四季報」を活用するのがおすすめです。
「日本経済新聞」を読むと、さまざまな企業の情報を効率的に収集できるため、面接での時事問題に対応しやすくなります。
また、多くのビジネスパーソンが読んでいることから、面接官の意図を読み取りやすくなるのもメリットです。
「四季報」とは、上場企業の情報を網羅した企業情報誌です。
なかでも、就活生向けの「就活四季報」をチェックしておくと、採用に関するデータを効率よく調べられます。
「日本経済新聞」や「四季報」以外では、以下のツールを活用するのもおすすめです。
- unistyle
- 就活企業リサーチ
- OpenWork
「unistyle」は、就活に関するさまざまな情報を提供する就活支援サイトです。
「トップ企業研究」というコンテンツでは、各企業の情報が網羅されているだけでなく、先輩就活生のESや体験談などもチェックできます。
「就活企業リサーチ」は、東京商工リサーチが運営する就活支援アプリです。
日本トップクラスの企業情報を有する東京商工リサーチのデータベースから、気になる企業の情報を効率よく収集できるのが魅力です。
企業と個人のマッチングをサポートする「OpenWork」では、企業の年収に関する情報が掲載されています。
実際に働く社員の口コミも閲覧できるので、リアルな情報が知りたい人におすすめです。
企業説明会参加
企業説明会に参加する際は、なるべく合同説明会を選ぶのが得策です。
1か所で複数の企業の説明を受けられるため、情報収集の効率化に繋がります。
特にWeb説明会を積極的に利用すれば、移動にかかる時間を削減できるため、より時間を有効に使えます。
なお、企業によっては企業説明会に参加しなくてもエントリーが可能です。
本命の企業ではない場合は、企業説明会をスキップしてエントリーするのも効率化のポイントです。
ES・履歴書の作成
ES・履歴書の作成では、自己PRの記入に苦戦する人が多いでしょう。
自己PRの書き方が分からないときは、フレームワークを活用するのが得策です。
以下の型に当てはめるだけで魅力的な自己PRを簡単に作成でき、選考の通過率アップに繋がります。
自己PR・志望動機のフレームワーク | |
---|---|
結論 | 自分の強みを具体的かつ簡潔に説明する |
強みの原点 | 強みが生まれたきっかけや出来事について書く |
強みの事例 | 強みを表す具体的なエピソードを盛り込む |
強みの結果と貢献 | 強みを発揮した結果、何が得られたのか・何に貢献したかを説明する |
強みの活かし方 | 入社後、企業に対して強みをどのように活かせるのかを書いて締めくくる |
自己PRを書く際に注意したいポイントは、志望する企業との関連性を強調することです。
企業が自己PRを求めるのは、「会社にマッチする人材であるか」「どのように貢献してくれるか」を知りたいからだと考えられます。
自社にとって必要な人材であると判断してもらえるように、志望する企業の事業やカルチャーに関連する内容を意識して自己PRを作りましょう。
もし「自己PRの例文を知りたい!」という場合、下記の記事をチェックしてみてください。
エントリー
エントリーする際は、企業が定める書類を1社分ずつ用意しなければいけません。
特に就活のピーク時は何枚もの書類を準備しなければならず、大きな負担となるでしょう。
エントリーの書類準備を効率化するポイントは、1つのフォーマットを使い回すことです。
業界や仕事内容に共通項がある場合、ES・履歴書の内容は自ずと似通ってきます。
志望動機のように、その企業にしか使えない部分は微修正が必要ですが、自己PRなどのエピソードはある程度の使い回しが可能です。
言い換えると、同一の業界や職種に絞ってエントリーすれば、ES・履歴書を準備する手間が少なくて済みます。
適性検査
適性検査のうち、性格検査は特に対策しなくても問題ありません。
無理に企業の風土や理念に合わせようとせず、本音で答えると良いでしょう。
問題数が多い場合があるので、スピーディーに回答するのがポイントです。
一方の能力検査を突破するためには、事前にある程度の対策をしておかなければいけません。
効率的に勉強したいなら、SPIの問題集を繰り返し解いたり、スキマ時間にアプリで学習したりするのがおすすめです。
おすすめの対策本やアプリを紹介するので、是非活用してみてください。
【対策本】
- 「これが本当のSPI3だ! 2024年度版」(SPIノートの会)
- 「2024最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」(ナツメ社)
- 「SPI3&テストセンター 出るとこだけ! 完全対策 2024年度 (就活ネットワークの就職試験完全対策1)」(実務教育出版)
【アプリ】
- SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応-
- SPI Lite 【Study Pro】
面接
面接対策を効率よく行うためには、大学のキャリアセンターや就活課で練習させてもらうのが有効です。
併せて、以下のようなアプリで納得できるまで練習すると、自信を持って面接に臨めるでしょう。
- KnockKnock
- 面接官安藤
- 面接練習アプリ | hanasel(ハナセル)
「KnockKnock」は、面接官が読み上げる質問に回答する形で学習できるアプリです。
最大40分まで録音できるほか、面接のシチュエーションを選択できるのが特徴です。
「面接官安藤」では、ランダムに出題される質問に回答することで、対応力を身につけられます。
「hanasel(ハナセル)」は、質問対策・実践練習・振り返りができるアプリです。
頻出の質問に対する回答のポイントや例文もチェックできるので、効率的に学習することが可能です。
面接対策やアプリの活用法については以下のページでまとめておりますので、ぜひご覧ください。
就活を実際に進める際に絶対に必要な5つの事前準備
就活を実際に進める際は、以下のような事前準備をしておく必要があります。
- リクルートスーツを購入する
- 身だしなみを就活仕様に整える
- 証明写真を用意する
- 就活専用メールアドレスを用意する
- 就活サイトに登録する
ここでは、就活を進めるにあたって必要な5つの事前準備について解説します。
リクルートスーツを購入する
就活の事前準備の第一歩は、リクルートスーツの購入です。
リクルートスーツは色選びが悩ましいですが、黒または紺色の無地を選ぶと失敗がありません。
体型に合っていれば既製品でも問題ないので、さまざまなお店やブランドのスーツを試着してジャストフィットする一着を見つけましょう。
サイズ直しには数日程度の時間がかかるため、スーツを着たい日から逆算しておくのがポイントです。
また、洗い替えができるように、ワイシャツは数着用意しておきましょう。
身だしなみを就活仕様に整える
就活では見た目が第一印象に大きく影響するため、身だしなみを就活仕様に整えることが大切です。
以下の項目を参考に、就活生としてふさわしい身だしなみができているかをセルフチェックしてみてください。
- 清潔感があるか
- 髪型がボサボサではないか(前髪・襟足・もみあげなど)
- 髪の長さは適切か
- 髪色が金髪などではなく、地毛に近い色であるか
- 爪をきれいに整えているか
証明写真を用意する
就活の事前準備として、履歴書に貼る証明写真を用意する必要があります。
リクルートスーツを着用し、身だしなみを整えたうえで撮影しましょう。
スタジオ撮影と証明写真機の2パターンがありますが、可能であればスタジオ撮影がおすすめです。
スタジオ撮影の方が品質が高く、表情や服装などのアドバイスもしてもらえるので、より良い証明写真が撮れます。
もし証明写真機を利用するなら、下記の記事を参考に使い方を調べておきましょう。
就活専用メールアドレスを用意する
就活中は企業の担当者とやりとりする機会が増えるため、就活専用メールアドレスを用意しておくのが賢明です。
プライベートと就活のメールを分類でき、就活の重要な情報を見逃しにくくなります。
就活専用メールアドレスは、大学の入学時に支給されるアドレスを使っても構いません。
もし大学のメールアドレスが使いにくい場合は、使い勝手や機能性に優れた「Gmail」を利用するのがおすすめです。
就活専用メールアドレスについては以下のページでまとめておりますので、ぜひご覧ください。
就活サイトに登録する
3月1日の就活解禁日を迎えると、就活サイトでは企業の情報公開やプレエントリー受付が一斉に始まります。
就活解禁日に余裕を持って行動するためには、利用する就活サイトを絞り込み、登録を済ませておくのが得策です。
主な就活サイトを紹介するので、サイト選びの参考にしてください。
- リクナビ
- マイナビ
- キャリタス就活
- あさがくナビ
- 外資就活ドットコム
ライバルに差を付けるためのやり方
就活において他の就活生に差をつけるためには、以下の方法を積極的に取り入れることが大切です。
- OB訪問を行う
- インターンシップに参加する
- 早期選考イベントに参加する
- 就活エージェントを活用する
- 逆求人サイトを活用する
- 就活塾を活用する
ここでは、就活でライバルに差を付けるためのやり方について解説します。
OB訪問を行う
他の就活生よりも有利に就活を進めるには、OB訪問(OG訪問)を行うのが一番です。
実際に働く人のリアルな話が聞けるので、企業分析に役立てられます。
具体的な情報をもとに自己PRや志望動機を考えれば、書類の完成度がさらに上がるでしょう。
また、OB訪問(OG訪問)は面接練習として活用できるのもメリットです。
社会人と接する貴重な機会であり、選考に影響を及ぼすこともあるため、一定の緊張感を維持しながら実践的に練習できます。
なお、OB訪問の進め方やマナーは下記の記事で紹介していますので、併せてご一読ください。
インターンシップに参加する
数多くいる就活生の中で一歩先に出たいなら、インターンシップに参加しましょう。
インターンシップは選考の場を兼ねているケースが多く、高評価を得られれば選考時に優遇される可能性があります。
選考に影響しない場合でも、興味のある企業で職業体験ができるのは大きなメリットです。
実際の体験をベースにすることで、業界・企業分析をより深められるでしょう。
下記の記事では、インターンシップの書類選考に通過するポイントを紹介していますので、ぜひご覧ください。
早期選考イベントに参加する
早期選考イベントに参加することも、ライバルに差を付けるためのポイントです。
早期選考イベントとは、就活解禁日よりも前に選考を始める企業を集めた就活イベントです。
早めに内定をもらえる可能性があるため、精神的にも時間的にも余裕が生まれるでしょう。
主な早期選考イベントを紹介するので、是非参加してみてください。
- Meets Company
- Goodfind Summit
「Meets Company」は、小規模で開催される就活支援プログラムです。
参加企業は最大8社となっており、座談会を通して担当者とじっくり話ができます。
理系・高学歴・体育会など、特定のカテゴリに特化したイベントが実施されるのも特徴です。
「Goodfind Summit」は、厳選された優良企業と出会える選考対策イベントです。
優秀な人材が集まる企業の担当者から直接話を聞けるほか、グループディスカッションなどの選考対策・実践プログラムにも参加できます。
また、高評価の学生には選考パスが付与されるため、選考を有利に進めたい人は必見です。
就活エージェントを活用する
就活でライバルに差を付けたいなら、就活エージェントを活用しましょう。
専任のエージェントによる個別カウンセリングや企業の斡旋など、就活に役立つサービスを利用できます。
就活生におすすめの就活エージェントは以下の通りです。
- キャリアチケット
- マイナビ新卒紹介
- キャリセン就活
「キャリアチケット」は、最短2週間で内定獲得が目指せる就活エージェントです。
「さよなら、やみくも就活」というコンセプトの通り、ヒアリングをもとにした企業とのマッチングや、専任アドバイザーによる選考対策など、徹底したサポートを受けられます。
「マイナビ新卒紹介」は、求人業界のトップを走る株式会社マイナビのサービスです。
一般的な就活情報サイトに掲載される企業はもちろん、マイナビ新卒紹介でしか受けられない非公開求人が多数あります。
企業数の多さや、セミナー・研修などの充実度を重視するなら、「マイナビ新卒紹介」がおすすめです。
「キャリセン就活」は、大手企業から新進気鋭のベンチャー企業まで幅広く取り扱うサービスです。
企業紹介や選考対策のほか、早期内定が狙えるリアルスカウトイベントも用意されています。
逆求人サイトを活用する
他の就活生よりも就活を有利に進めるためには、逆求人サイトを活用するのが有効です。
逆求人サイトにプロフィールを登録しておくと、自分に興味を持ってくれた企業からスカウトが届きます。
自分で企業を探す手間が省けるほか、場合によっては選考過程を短縮できます。
主な逆求人サイトを紹介するので、ぜひ就活の効率化に役立ててください。
- OfferBox
- キミスカ
- キャリアチケット スカウト
「OfferBox」は、12,520社以上の登録企業数を誇る逆求人サイトです(2022年10月時点現在)。
大手からベンチャー企業まで幅広く網羅しており、オファー受信率は90%以上となっています(2019年5月時点)。
自己分析ツールや就活イベントも用意されているため、「OfferBox」に登録するだけで就活のさまざまな情報が得られるでしょう。
約300社と提携する「キミスカ」では、平均7通の特別スカウトが届き、ありのままの自分に興味を持ってくれる企業と出会えます。
企業とのマッチ度を測れるツールを利用できたり、内定直結型イベントに参加できたりするのも魅力です。
「キャリアチケット スカウト」は、価値観の合う企業と学生を繋ぐ逆求人サイトです。
仕事に関する価値観を問う5つの質問に答えることで、価値観に共感した企業からオファーが届きます。
就活塾を活用する
ライバルに差を付けたい人は、就活塾の活用も視野に入れましょう。
就活塾とは、就活に関する専門知識を持った講師から、書類作成や面接対策などの指導を有料で受けられる塾のことです。
代表的な就活塾には「ホワイトアカデミー」が挙げられます。
ホワイトアカデミーの主な特徴は、一流・ホワイト企業の内定獲得に特化していることと、フルオーダーメイドの就活支援を行っていることです。
一流・ホワイト企業の内定率100%を誇り、無内定となった場合には内定保証として授業料が全額返金されます。
「絶対に一流・ホワイト企業で働きたい」「就活のプロに徹底サポートしてもらいたい」という人は、ぜひホワイトアカデミーの入塾を検討してみてください。
新たな就職活動のやり方
最近では、以下のように従来とは異なる就活のやり方が登場しています。
- ダイレクトリクルーディング
- ソーシャルリクルーティング
- リファラル採用
ここでは、新たな就職活動のやり方について解説します。
ダイレクトリクルーディング
ダイレクトリクルーティングとは、企業側が就活生をスカウトする採用手法です。
自ら応募しなくてもスカウトが届くため、より効率的にさまざまな企業と出会えます。
特に優秀な就活生には、即戦力を求める企業が多く集まるでしょう。
自分の能力に自信があるのなら、スカウトをひたすら待つのもやり方の一つです。
ただし、自己アピールがうまくできていない場合はオファーに繋がらず、いつまで経っても就活が終わらない可能性があります。
ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングとは、SNSを活用する採用手法のことです。
企業はSNS上で自社の情報を発信したり、就活生に直接コンタクトを取ったりします。
企業が発信する情報の中には、社員の素顔や現場の雰囲気が分かるものもあります。
企業説明会では見られない部分をチェックできるため、企業分析や企業の選定に役立つでしょう。
リファラル採用
リファラル採用とは、企業の社員が知人や後輩を候補者として推薦する採用方法です。
新卒採用では、一般的に内定者や1〜2年目の若手社員が学生を紹介します。
紹介の時点で「企業に合う人材」と認められているケースが多いため、通常の選考よりも受かりやすいのがメリットです。
気になる企業にOB・OGがいる場合は、積極的に連絡を取り、リファラル採用がないかを確認してみましょう。
就活に取り組む人が良く抱く疑問と回答
ここでは、就活に取り組む人が抱きやすい疑問についてQ&A形式で回答していきます。
- インターンへの参加は必要か
- パソコンで作成した書類で応募して良いの?
- 髪型や髪の色ってどうしたらよいの?
- TOEICや資格って必要なの?
- 読んでおいた方が良い就活関係の本ってあるの?
- 就活関係で分からない事は誰に相談すればよいの?
- 情報収集に役立つアプリはないの?
- 内定っていつ頃もらえるの?
- 何月ごろまでに内定が出ないとまずいの?
- 企業って何社くらい受けるものなの?
- 万が一1社も内定しないとどうなるの?
インターンへの参加は必要なの?
外資系企業などでは、インターンの参加が必須とされるケースが多く見られます。
選考に大きく影響するので、志望する業界におけるインターンの意味合いを調べておくことが重要です。
参加が必須ではない業界を志望するのであれば、無理にインターンに参加しなくても構いません。
事前準備で実力を身につけておけば、インターンの経験がなくても内定が得られます。
パソコンで作成した書類で応募して良いの?
結論として、Webエントリーする場合は書類をパソコンで作成しても問題ありません。
担当者によりますが、手書きでもパソコンでも評価は変わらないとされています。
なぜなら、書類の形式よりも中身が重視される傾向にあるからです。
企業からのフォーマットの指定がないのであれば、自分にとって書きやすい方法で作成しましょう。
髪型や髪の色ってどうすれば良いの?
就活生の髪型や髪の色は、清潔感があるかどうかがポイントです。
男性の場合は、長髪やパーマスタイルは避けて、爽やかな短髪にするのが理想です。
女性の場合は、髪の長さに応じてまとめ髪にするか、ダウンスタイルにするかを決めましょう。
なお、男女ともに髪の色は黒色が一般的です。
就活生の髪型や髪の色については以下のページでまとめておりますので、ぜひご覧ください。
TOEICや資格って必要なの?
TOEICや資格を取得していなくても、就活に取り組むことは可能です。
しかし、TOEICや資格の取得によって選考が有利に進みやすいのも事実です。
特にTOEICのスコアが750点以上の場合は、ビジネスレベルの英語が身についていると認められ、高評価に繋がる可能性があります。
TOEICや資格については以下のページでまとめておりますので、是非ご覧ください。
読んでおいた方が良い就活関係の本ってあるの?
就活生におすすめの就活関係の本を、ジャンル別にまとめました。
- 自己分析について知りたい:「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(日本経済新聞出版)
- ESの書き方を改善したい:「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」(宣伝会議)
- 面接対策がしたい:「1分で話せ」(SBクリエイティブ)
上記以外では、上場企業のさまざまな情報が網羅された「四季報」や、日本の主要な業界の情報を図や表にまとめた「業界地図」は必読です。
就活関係で分からない事は誰に相談すれば良いの?
就活を進めるうえで疑問や悩みが生じたときは、大学のキャリアセンターに相談するのが無難です。
キャリアセンターでは、悩みについてアドバイスがもらえたり、ESの添削や面接対策をお願いできたりします。
キャリアセンターに相談しても解決できない場合は、就活塾を利用しましょう。
就活塾では、就活のスキルを実践的に学べるほか、就活に精通したプロに相談することが可能です。
おすすめの就活塾は下記の記事で紹介していますので、併せてチェックしてみてください。
⇒大手の就活塾8選!おすすめポイントから内定先まで詳しく解説
情報収集に役立つアプリはないの?
就活の情報収集に役立つアプリは、次の通りです。
- マイナビ2024
- リクナビ2024
- Wantedly Visit
「マイナビ2024」は新卒の就活準備や対策に特化したアプリで、豊富なコンテンツを手軽にチェックできます。
「リクナビ2024」では、インターンシップ・1日のみの仕事体験の検索機能や、企業からのオファー機能などが用意されています。
企業と求職者を繋ぐ「Wantedly Visit」では、企業のビジョンやストーリーが公開されており、価値観に合う企業を探せるのが魅力です。
内定はいつ頃もらえるの?
就活が順調に進んでいる場合は、大学4年生の5〜6月ごろに内々定をもらえます。
株式会社リクルートの調査によると、5月15日時点での内定率は65.4%という結果でした。
出典:株式会社リクルート「就職プロセス調査 (2023年卒)」
ただし、早期選考している企業であれば、大学3年生の12月中に内定がもらえることもあります。
何月ごろまでに内定が出ないとまずいの?
目安として、6月中に内定が出ていない場合はまずいと思った方がいいでしょう。
ほとんどの大企業では6月ごろに内定の最終決定が行われるため、その後は倍率が高くなったり、企業の数が減ったりします。
また、内定式がある10月1日を過ぎると、優良企業の選考がほぼなくなると考えておくのが無難です。
何社くらいの企業を受ければ良いの?
株式会社リクルートの調査によると、2022年卒の平均エントリー数は29.74社でした。
エントリー数に正解はなく、人によって差があるものの、30社程度が多いと考えておきましょう。
また、ESの提出数の平均は17.33社、実際に面接を受けた回数の平均は4.70社(対面)・9.10社(Web)となっています。
出典:株式会社リクルート「就職白書2022」
万が一1社も内定しないとどうなるの?
1社からも内定が出ない「無い内定」状態になった場合、王道の選択肢は以下の通りです。
- フリーターとして働きながら、既卒として就活に取り組む
- 就職留年して大学に残り、翌年に学生として就職する
- 大学卒業後に公務員浪人をして、公務員試験の合格を目指す
どの選択肢を選んでも、時間やお金がかかるなどのデメリットがあります。
無い内定とならないように、事前準備や対策などを万全にして就活に臨みましょう。
なお、無い内定になる原因は下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
このページのまとめ
就活を始める際は、就活の基本的な手順を把握することが重要です。
基本的な進め方を理解したうえで、ステップごとに必要な対策を行いましょう。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 就活は自己分析などの事前準備から始まり、選考・内定の順に進む
- 就活アプリ・サービスを活用すると効率的に進められる
- 就活を始める際は、リクルートスーツや証明写真などの準備が必要になる
- 就活イベントや就活塾などを活用すると、ライバルに差を付けやすい
- リファラル採用などの新たな採用手法を理解しておく
- 就活に関する疑問が生じたら、キャリアセンターや就活塾に相談する
就活では、効率的に情報収集を行い、スピーディーに行動することが大切です。
この記事で紹介した内容を参考に、まずはできることから取り掛かってみてください。
なお「もっと就活を成功させる方法が知りたい!」という方向けに、内定獲得マニュアルをご用意しました。
内定0のリスクを避けるコツも紹介していますので、ぜひ下記ページから無料でお受け取りください。