以上が今回のランキングで用いた5つの指標だが、これらの指標を見ていけば堅実な会社選びができるだろう。ここからは、約13000社のデータを元に作成した2026年卒版のランキング上位100社を公開し、傾向についての分析を行なう。ランキングは以下の通りとなった。
2027年卒版ホワイト企業ランキングTOP100を俯瞰すると、今年は「構造変化に強い業界・企業」が全体をリードした年だったことが明確に読み取れる。
最も象徴的なのは、
Facebook Japan、AT&Tジャパン、Google、AWS、Microsoft、Cisco、VMware、Akamai
といった世界的IT大手に加え、ゆめみ・HENNGE・電通総研・サーバーワークス・Sky など国内の有力IT企業まで、IT/通信/クラウド系が上位に集中した点だ。特に1〜15位の過半がITで占められており、クラウドシフト・生成AI・サイバーセキュリティ投資の拡大が企業評価に直結している。
また、ネットプロテクションズ、楽天カード、Visa、Amex などのカード・決済企業が大幅に増えており、キャッシュレス化やフィンテックの浸透がランキング構造を変えた。国際金融系ではJPモルガンが上位に入り、金融領域は伝統大手よりテクノロジー活用企業が存在感を強めた。
製造・テック領域では、東京エレクトロン、ASML、インテル、埼玉村田製作所、キーサイトテクノロジー、アジレント、日置電機など、半導体・電子計測・精密機器企業が多数ランクイン。世界的な半導体需要の増加により、技術系メーカーの「待遇×安定性×成長性」が高評価につながっている。
総合商社では、三井物産・三菱商事・住友商事・双日が揃って安定してランクイン。専門商社もISSリアライズ、伊藤忠丸紅鉄鋼、興和江守などが入り、商社全体のプレゼンスは依然として強い。資源価格が一服する一方、非資源事業の強化が評価を押し上げた形だ。
不動産では、三井不動産・三菱地所・野村不動産・ヒューリック・三井不動産レジデンシャルの上位入りが目立ち、都心オフィス価値の再評価と海外展開の拡大が収益面の強さを裏付けている。
さらに、ボストンコンサル、ベイカレント、ベイン、マッキンゼーといったコンサル勢や、電力中央研究所のような専門性の高い法人もランクインし、専門知識を武器にできる組織が安定評価されている。
一方で、エネルギー(ENEOS Xploraのみ)、マスコミ(電通・セプテーニのみ)、エンタメ・小売(安田屋・立岩のみ)など、業界構造が大きく変動している領域はランクイン数が限られた。競争激化・市場縮小・デジタル化対応の遅れが、企業評価に影響しているとみられる。
今回は、これらの企業を一流ホワイト企業ランキングTOP100を通じて紹介していく。解説は分かりやすく業界別に行うので、就活生やその親御さんは、ぜひ目を通して欲しい。
なお、順位の右側に記載した()の順位は、昨年度の順位である。