最終更新日 2022.12.25
既卒・就職浪人生向け
既卒面接で頻出の質問15選と企業側がチェックするポイントとは
既卒者の就職活動において、面接は自分の強みや経験をアピールする重要な場です。
しかし、「どのような質問がされるのか」「企業側は何を見ているのか」を把握していないと、準備不足で本来の力を発揮できないことも。
この記事では、既卒面接で頻出する質問15選と、それぞれの質問で企業がチェックするポイントを詳しく解説します。
面接対策を万全にして、あなたのキャリアの第一歩を力強く踏み出しましょう。
この記事を書いた人
東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はカリキュラムを消化した塾生のホワイト企業内定率100%を誇り、カリキュラムを消化したにもかかわらず、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度を提供中。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g
まずは、既卒の面接で頻出する7つの質問と回答例を紹介します。詳しい内容は以下の通りです。
- 自己紹介をしてください
- 入社後にどんな仕事をしたいですか?
- あなたの就職先探しの軸は何ですか?
- 新卒の就職活動ではどんなところを受けていたのですか?
- なぜ、大学卒業後にすぐに就職しなかったのか?
- 卒業して今まで何をやっていたのですか?
- 今、就職をしようと思った理由は何ですか?
- 他社の選考状況を教えてもらえますか?
- あなたの強みや弱みを教えてください
- これまでに困難な状況をどのように乗り越えましたか?
- どのような環境で働きたいと思っていますか?
- これまでに学んだことをどう仕事に活かせると思いますか?
- 長期的なキャリアプランについて教えてください
- なぜ当社の業界を志望するのか教えてください
- アルバイトで頑張ったことを教えてください
- 周りからはどのような人間だと言われることが多いですか?
既卒者に限らず、採用面接では自己紹介を求められます。確実に答えられるように準備をしていきましょう。
企業側の意図としても、面接の導入を作ったり、最低限のコミュニケーション能力を把握したりするために行います。
なお自己紹介は、1分〜1分半を目安として簡潔にまとめて話すのがポイントです。以下の回答例を参考にして、作成してみましょう。意識して話して簡潔にまとめることをおすすめします。
- 簡潔に名前、学歴、主な経験をまとめる。
- 志望職種や企業に関連性のある内容を中心に話す。
- 最後に「志望動機」や「入社後の意気込み」に軽く触れる。
【回答例】
面接のお時間をいただきありがとうございます。(名前)と申します。
私は、○○大学を卒業しました。大学時代は、コンビニで3年ほどアルバイトをしてきました。
ボランティアサークルに所属し、多くの人とコミュニケーションを取るのが得意です。
●●の仕事に興味があり、御社に応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。
既卒の面接では、入社後にどんな仕事をしたいかを質問される場合もあります。自分が希望する働き方について端的に伝えましょう。
回答のポイントは、応募先の会社が何を求めているのかを把握していることです。求人情報に沿った業務内容について回答しましょう。
下記では、チームワークを大切にして業務を遂行したい旨を回答した例文を紹介しています。
- 志望する職種や業務を具体的に述べる。
- 企業研究を踏まえ、会社の事業内容に合った希望を示す。
- 長期的なキャリアプランと関連づけて話す。
【回答例】
私が御社に入社した際は、営業部のチーフを目指して貢献したいと考えています。
まずは、スキル経験を積みながら営業のノウハウを身に付け、独り立ちできるように努めます。
新人の育成やチームの運営などを任されるようになっていることを想定し、積極的にコミュニケーションを取りながら、人間関係を築くようにします。
チーム全体で営業成績をあげつつ、協調性を意識しながら管理業務に注力していきたいです。
既卒の面接では、ご自身の就職先探しの軸について質問されることもあります。なぜなら仕事と、応募者の人材がマッチしているかを確認したいからです。
回答のポイントは、経歴やスキルに触れつつ、即戦力になれると伝えることです。業務内容や理念と結びつけて回答するのも良いでしょう。
- 複数の軸(例:成長機会、社会貢献性、働きやすさ)を具体的に述べる。
- 志望企業の特徴と結びつける。
- 軸が一貫性を持っていることを示す。
下記の回答例を参考にして、まずは就職先探しの軸を一度振り返ってみましょう。
【回答例】
アルバイトで培ってきたコミュニケーション能力を活かして働くことです。これまでに接客経験があり、それをずっと伸ばしていきたいと考えています。
そして御社製品の○○について、もっと理解を深め、御社になくてはならない人材になりたいと考えています。
【回答例】
自分が成長を実感でき、それを御社の仕事で還元することです。アルバイトを通じて、信頼され裁量ある仕事を任されることにやりがいを感じています。
早く成長して幅広い業務を任せてもらい、少しでも早く戦力になりたいと考えています。
大学卒業後すぐ就職しなかった理由も、既卒の面接において頻出する質問の1つです。 企業側としても、今まで就職活動をどのように進めてきたのかを知りたい意図があります。
回答のポイントは、就職しなかった理由を改善点と一緒に伝えることです。たとえ ネガティブな事情だったとしても、嘘をつかずに回答しましょう。
- その期間を通じて得た学びや成長を具体的に述べる。
- 現在は就職への意欲が高いことを強調する。
【応募者の状況】
単位がギリギリで、授業やレポート、卒論に時間がかかってしまった
【回答例】
学業に専念して就職活動に時間を割けませんでした。
今ではもっと上手に時間管理や行動計画を立てていれば、両立できたのではないかと考えています。
実際の業務に就いても様々な仕事があるかと思いますので、バランスを見て行動できるようにしていきます。
【応募者の状況】
就職に対して不安があった
【回答例】
「正社員で働く」という具体的なキャリアビジョンが持てませんでした。
ですが今は、アルバイトで決められた作業だけ繰り返すのではなく、責任ある仕事を任される立場になりたいと考えるようになりました。
御社でも新しい仕事に臆することなく、トライandエラーを繰り返し、成長し貢献していきたいです。
既卒の面接では、卒業してから現在まで何をしたのかを答えられるようにしておきましょう。企業側としても「何となくフリーターとして過ごしていたのではないか」と不安を抱いているからです。
なお、回答のポイントは「転職先では長く働き続けたい」という姿勢を伝えることです。
仮に、資格取得やアルバイトに打ち込んでいた方なら、経験やエピソードを盛り込んで回答するのをおすすめします。下記の例を参考にして、さっそく回答を考えてみましょう。
- アルバイト、資格取得、スキル習得など、具体的な活動内容を述べる。
- その経験が志望企業や職種に関連することを強調する。
- 時間を無駄にしていないことを示す。
【回答例】
アルバイトをしながら○○の資格の勉強をしていました。
身につけておくべきスキルや書籍、セミナーなどにも参加し、御社で即戦力になれるよう努めることを意識しました。
採用された際には、この経験で培ったスキルを活かして、既存製品の売上アップに努めて貢献したいと考えております。
既卒の面接では、就職をしようと踏み切った理由について質問されることもあります。質問の意図としては「なぜ既卒のこのタイミングで就職なのか」という疑問が挙げられます。
志望理由に近い質問ではありますが、内容が重複しないように回答するのがポイントです。将来的に任されそうな仕事を想定し、正社員として働きたいという考えをアピールしましょう。
- 現在の就職意欲が高いことを強調する。
- 社会や業界の動き、自分の成長のタイミングなどを理由にする。
- 志望企業への強い興味を結びつける。
【回答例】
友人が正社員として働いていて、明確な目標をもって進んでいることに魅力を感じました。
私としても、⚪️⚪️のアルバイトを続けることに限界に感じ、正社員としてキャリアアップを目指せる環境に身を置きたいと考えています。
既卒に限らず、採用面接では「他社の選考状況を教えてもらえますか?」と就職活動の進捗をチェックされることがあります。
なぜなら採用担当は「内定を出しても辞退されるのではないか」と考えているからです。
他社と並行して選考が進んでいる場合は、現状をそのまま伝えつつ「御社が第一志望です」と回答することで、好印象を与えられます。
選考状況を伝えるポイントを踏まえて、下記の回答例を確認していきましょう。
- 志望業界や職種に絞っていることを伝える。
- 正直に答えつつも、志望企業が第一志望である意図を含める。
- 他社状況を述べた後、改めて志望企業への意欲をアピールする。
【回答例】
御社の他2社へ応募し、現在は書類選考結果待ちの状況です。
しかし御社を第一志望として考えているため、採用された際には御社への入社を希望します。
面接官は応募者が自己分析を行えているか、またその強みや弱みをどう活かしたり克服したりするかを知りたいと考えています。
強みは仕事でどう役立つか、弱みはどう改善しているかを具体的に述べることが大切です。
- 強みは、業務に関連するスキルや性格を具体的に述べる。
- 弱みは正直に伝えた上で、克服する努力を説明する。
- 「強み=アピール材料」「弱み=成長意欲の表れ」と捉える。
【回答例】
強み:
私の強みは計画性と実行力です。大学ではゼミのプロジェクトリーダーとして、スケジュールを管理しながらチーム全体を目標に向かわせる役割を果たしました。
その結果、プロジェクトは予定より早く完成し、学内で表彰を受けました。このスキルは業務でも、目標達成に向けた効率的な仕事に活かせると考えています。
弱み:
私の弱みは慎重すぎる点です。物事を決定する際に時間がかかりすぎることがありました。
ただ、最近ではスピーディーな意思決定を心がけ、事前に優先順位を明確にすることで改善に努めています。
これまでに困難な状況をどのように乗り越えましたか?
過去の困難な経験から、課題解決力や精神的な強さ、そしてどのような行動を取ったかを知る質問です。
できるだけ具体的な事例を挙げることで、実績と能力をアピールしましょう。
- 困難な状況を明確に描写する。
- 解決に向けて取った行動を具体的に述べる。
- 結果だけでなく、学んだことや成長を強調する。
【回答例】
大学時代、アルバイト先で繁忙期にスタッフが大幅に不足し、私が新人教育を行うことになりました。
初めは未経験の指導役に戸惑いましたが、マニュアルを自作して教育を効率化し、質問にもすぐ対応できる体制を整えました。その結果、新人スタッフが早期に業務に慣れ、売り上げを昨年比20%伸ばすことができました。
この経験を通じて、状況に応じて柔軟に行動する重要性を学びました。
応募者の価値観や希望が、企業のカルチャーに合っているかを見極めるための質問です。
企業研究をしっかり行い、自社の雰囲気に合った回答を心がけましょう。
- 志望企業の特徴や働き方を事前にリサーチする。
- 希望する環境が業界全体でなく、その企業に特化していることを伝える。
- チームワークや成長意欲を強調する。
【回答例】
私は、社員同士がコミュニケーションを大切にしながら協力して目標を達成できる環境で働きたいと考えています。
御社の社員インタビューで、意見交換が活発であると知り、私もそのような環境で自分の能力を活かしながら成長したいと強く感じました。
また、若手社員が積極的に挑戦できる風土も魅力に感じています。
これまでに学んだことをどう仕事に活かせると思いますか?
学業やアルバイト、趣味など、過去の経験から得た知識やスキルが業務にどう活かされるかを述べる質問です。
応募職種に関連するスキルを意識して答えることが重要です。
- 学んだ内容を具体的に述べる。
- 業務にどう活用できるかをイメージさせる。
- 「理論+実践」の視点を持つ。
【回答例】
「大学時代、経済学を専攻しており、特にデータ分析を活用した経済予測に力を入れて学びました。
このスキルは、御社のマーケティング部門で、データに基づいた戦略立案や顧客分析に活用できると考えています。
また、学業外ではアルバイトで店舗の売り上げデータを元にした改善提案を行った経験があり、この実践経験も業務に活かせると確信しています。」
面接官は応募者の目標意識や、企業で長く活躍する意欲を確認するためにこの質問をします。
現実的かつ具体的なキャリアビジョンを示すことが重要です。
- 志望する業界や職種に合致した目標を設定する。
- 長期的なビジョンと、それに向けたステップを明確にする。
- 企業での成長意欲をアピールする。
【回答例】
「私は、貴社で営業職としてスキルを磨き、5年後にはチームを率いるリーダーとして活躍したいと考えています。
長期的には、業界全体のトレンドを捉えた戦略的な提案ができる営業マネージャーを目指したいと思っています。
そのためにも、まずは日々の目標を一つ一つ達成し、信頼を得られる存在になりたいです。」
志望する業界や企業に対する理解や熱意を確認するための質問です。
業界の特性や魅力をしっかり伝えるとともに、応募者自身の適性や興味をリンクさせると効果的です。
- 業界全体の特徴や社会的意義を具体的に述べる。
- 自分の経験や興味が業界にどう結びついているか説明する。
- 志望企業に特化した内容を織り交ぜる。
【回答例】
「私は、人々の暮らしを豊かにするインフラに関心を持っています。その中でも、IT業界は技術革新を通じて社会課題を解決できる点に魅力を感じています。
特に貴社は、AIを活用したソリューションに強みがあり、私もこれまで学んできたプログラミングの知識を活かして貴社の成長に貢献したいと考えています。」
この質問は、アルバイトを通じて得た経験やスキル、姿勢を知るためのものです。
アルバイトでの具体的な取り組みや成果を伝え、それがどのように志望する職種や業界に活かせるかを説明する必要があります。
- 具体的なエピソードを選ぶ
- 仕事への姿勢をアピールする
- 応募企業に関連付ける
【回答例】
大学時代、飲食店でホールスタッフとして働いていました。その中で特に頑張ったのは、店舗全体の効率化を図ることでした。
ピークタイムに対応するため、スタッフ間の連携を改善することを目的に、役割分担の見直しを提案しました。例えば、注文を取る役割と配膳する役割を分けることで、作業の効率が20%以上向上し、顧客満足度の向上にも繋がりました。
御社では、これまで培ったチームワークや改善意識を活かし、業務効率化や顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
周りからはどのような人間だと言われることが多いですか?
この質問の意図は、応募者が自己認識を持っているかどうか、またその特性が職場で役立つかどうかを見極めることです。
単に自分の性格を述べるだけでなく、周囲からの評価を根拠として示すことが重要です。
- ポジティブな特性を選ぶ
- 企業への貢献を結びつける
- エピソードを加える
【回答例】(チームワーク重視の場合)
「周りからは、『チームを支える縁の下の力持ち』と言われることが多いです。
大学時代のゼミ活動では、意見が衝突することもありましたが、私は常にメンバーの意見をまとめ、全員が納得できる方向に進めるよう調整役に徹しました。
その結果、プロジェクトをスムーズに進めることができ、ゼミ全体で表彰される成果を上げました。
貴社でも、持ち前の調整力を活かして、チーム全体が目標達成に向けて円滑に動けるよう貢献したいと考えています。」
面談や面接の場において、企業側が既卒者に確認する項目は多岐に及びます。下記7つの最優先で確認される内容について、押さえておきましょう。
- 性格面や働く意欲に難が無いか?
- 新卒の就職活動の失敗をどういかしているのか
- 最低限のビジネスマナーがあるか
- 面接を通してのコミュニケーション能力や対人能力
- 求職者のやりたい事と自社の仕事とのマッチ度合い
- 長く働いてくれそうかどうか
- TPOをわきまえた身だしなみができるかどうか
既卒者の面接では、応募者の性格に難がないかをチェックしています。なぜなら、これから共に働く人材として企業の方針とマッチしている必要があるからです。
仮に入社後、応募者の性格面で難が発覚した場合、業務の進行の遅れや早期退職のリスクが考えられます。企業としても損してしまうことになるでしょう。
長期的に働いてもらうためにも、応募者の性格や考え方が、企業にふさわしいかを入念にチェックしているのです。
選考前は 企業の公式サイトや求人情報をチェックし、企業がどんな人材を求めているかをリサーチしておきましょう。
既卒者の面接では「新卒の就職活動の失敗をどういかしているのか」についても、チェックされるでしょう。
企業としては、共に働く人材を採用するうえで「失敗に対する対処の姿勢」をチェックします。
例えば「どのように考えて行動したのか」、「新卒時代に就職しなかった原因は何なのか」などが挙げられます。
就職失敗の過去がある方なら「ESなのか、面接なのか」など失敗の原因を知りたいと考えているのです。
既卒者は選考を通して、新卒時代の失敗を 繰り返していないことをアピールしましょう。
既卒者に限らず、面接では最低限のビジネスマナーを身につけておく必要があります。
面接官としては「社会人としての常識が身についているか」を見ています。「どうぞお掛けください」といわれる前に着席してしまったり、くだけた敬語で話してしまったりなどには、注意が必要です。
ビジネスマナーに関する書籍や、模擬面接を活用して、面接で好印象を与えられる準備に取り掛かりましょう。
既卒者の面接では、経験や実績に加えて「面接官との会話が成立しているか」がチェックされています。
実際に、帝国データバンクが発表した「
企業が求める人材像アンケート 」によると、「コミュニケーション能力が高い」(42.3%)が1位でした。
注意したい内容としては、質問に対して考え込んだり、必要以上に相づちを打ったりなどが挙げられます。
些細なことですが、会話のテンポが悪くなり「頼りなさそう」、「自信がなさそう」という印象に繋がってしまうのです。
質問への回答はもちろん、適度な受け答えという点でも、採用が左右されることを理解しておきましょう。
既卒者の面接では、希望する働き方と自社の仕事がマッチしているか確認されます。
求職者のやりたい事と入社後に担当する業務や働き方が異なる場合、入社後の早期離職に繋がると企業側は考えます。
あまり知られていませんが、1人の人材を採用する際には、採用費に加えて採用後の研修費といった様々なコストがかかります。
それだけのコストをかける以上、企業としては採用した人材には長期的に働いて欲しいと思いますし、短期離職の恐れがある人材の採用はしたがりません。
そのため、ご自身のキャリアビジョンやライフプランを明確にして、選考を受ける企業とマッチしていることを伝えましょう。マッチ度が高いことを伝えられれば良い印象を与える事が出来ます。
面接を通して、既卒者のやる気をチェックする質問をされるケースもあります。面接官は既卒者のポテンシャル、つまり「数年後もバリバリ活躍してもらいたい」と考えています。
例えば「5年後のビジョンはあるか」、「入社後どのように働きたいか」などの質問です。好印象を与えるためにも、キャリアアップを見据えて貢献する姿勢をアピールすると良いでしょう。
「企業が、どのような人材を求めているか」を研究して、入念な準備を心がけましょう。
既卒者の面接では、身だしなみについてもチェックされていることを押さえておきましょう。
近年ではスーツに限らず、普段着での面接を取り入れている企業も増えてきました。
しかし個性を出しすぎた格好は、マイナスなイメージに繋がってしまうため注意が必要です。
特にパーカーやデニム、スニーカーなどは、選考にふさわしくないため、避けるのが無難といえます。清潔感やフィット感を意識して、誰が見ても不快に感じない身だしなみを心がけましょう。
ここからは既卒者の面接において、大きな影響を与える逆質問について詳しく解説します。下記の内容に沿って、順番に確認していきましょう。
- そもそも逆質問とは?
- 逆質問で企業が見ていること
- 王道の逆質問の例
逆質問とは、応募者が面接官に対して質問をする面接内容の1つです。面接官からは「最後に何か質問ありませんか?」と聞かれます。
逆質問も選考の一環であるため、 内容によっては面接の結果が左右されると覚えておきましょう。
それでは、逆質問の概要を踏まえて、上手に活用する方法を解説していきます。
面接官が逆質問を通してチェックする内容は、主に「仕事に対するやる気」、「自社への興味」です。
仮に、質問内容を準備していなかったとしても、質問をした方が好印象に繋がるため、必ず質問をしましょう。
「いえ、特にありません」、「大丈夫です」と回答してしまうと「会社に興味ないんだな」と思われてしまいます。最悪の場合、選考に落ちてしまう可能性も考えられるでしょう。
既卒者の面接で王道といわれる逆質問の具体例を紹介します。
ポイントは、求人情報や公式サイトにはない内容について質問することです。深く掘り下げた質問をすることで、より好印象を与えられます。
下記の5つを参考にして、質問内容を考えておくと良いでしょう。
- 入社後、最初に取り組む仕事は何ですか?
- 今後どのような事業に注力していく予定ですか?
- 御社で活躍している社員の特徴を教えていただけますか?
- 入社するまでに身につけておいた方が良いことはありますか?
- 御社のスタッフの平均年齢や、男女比を教えていただけますか?
既卒者に限らず 就職活動における面接では、終了後も気を抜かない姿勢が大切です。なぜなら、面接後の立ち振る舞いが選考の結果を左右する事があるためです。
特に以下の2つの心がけは必要になります。
- 企業の最寄り駅を離れるまで見られていると思おう
- その日のうちにお礼メールをきちんと書く
それぞれについて補足します。
面接が無事終わったとしても「まだ見られている」と身構えておく姿勢が重要です。企業の最寄り駅を離れるまでは、気を抜かないように注意しましょう。
気の抜けた態度の例として、退室後すぐにスマホを確認したり、会社の前でフランクに通話をしたりなどが挙げられます。
面接会場を出たとしても、選考の関係者に見られている可能性は十分あります。最寄り駅を過ぎるまでは、気を抜かないように振る舞いましょう。
面接が無事終わった方は、当日中にお礼のメールを送ることも欠かせません。
改めて感謝の気持ちを伝えることで「丁寧な印象を与えられる」、「やる気や熱意を伝えられる」という印象を与えられます。応募状況によっては、お礼メールの有無で差をつけることもあるでしょう。
下記の例文を参考にして、貴重な時間をいただいた感謝の気持ちを伝えてみてください。
○○様
本日はお時間いただき誠にありがとうございました。
業務内容のことなどお話しいただき、一層御社に入社したい気持ちが高まりました。
早く一人前になれるよう努力いたします。よろしくお願いいたします。
ここでは既卒生からよく聞く疑問をまとめています。
- 面接当日は何を持っていけばよいの?
- 既卒である事は面接の選考で不利になるの?
- 面接の結果って何日くらいで出るの?
- 当日の服装はスーツが必須なの?
- 最初の挨拶って何を話せばよいの?
上記の疑問を確認して、気になることを事前に解消しておきましょう。
一般的な面接当日の持ち物として、下記の物を準備しましょう。
- 応募時に提出した書類
- クリアファイル
- ビジネスバッグ
- 筆記用具
- メモ帳
- 腕時計
- 印鑑
面接時の持ち物の不備は、マイナスイメージに繋がるため、余裕を持って揃えておくことが大切です。
また、上記に加えて、転職先から指定された持ち物がある場合は、併せて用意しておきましょう。
既卒者は、新卒の学生と比べると選考で不利になる傾向があるのは事実です。
なぜなら、大学を卒業してから働いていない、という点に対して多くの企業はマイナスな評価をするためです。それに少なくない企業は既卒者の場合は、書類選考の段階で落とす事もあります。
明らかに新卒と比較すると内定獲得のハードルが上がりますが、書類選考を通過して面接に呼んでもらえた場合は求職者の魅力次第では内定が取れます。
というのも、既卒という経歴を確認した上で企業は面接に呼んでいる以上、会社の成長・発展に役立つ人材の可能性があると思われているためです。
既卒という経歴は就職活動では不利になるケースは少なくありませんが、書類選考に通れば内定獲得の可能性はある事は押さえておきましょう。
一般的に既卒者の面接の結果は、3〜10日ほどで通知されます。通知までの期間は企業によって異なるため、面接終了時に確認しておくと良いでしょう。
またどうしてもいつ頃結果が出るか気になる場合は、面接の逆質問の場で聞いてみるのも悪くありません。質問の一例としては、「入社したい気持ちがより高くなりました、結果はいつ頃教えていただけますか?」といった形があります。
無難なスーツを用意しておくと安心です。
企業によってはクールビズを推奨し、私服でも問題ない場合もあります。ですが、スーツで外す事はない以上、原則としてスーツを着ていく事をおすすめします。
また、どうしても服装が気になるようでしたら面接実施の通知を受けた段階で、企業に確認しておく事をおすすめします。当日必要な持ち物と合わせて問い合わせると良いでしょう。
最初のあいさつは「お時間いただきありがとうございます、○○(名前)と申します」と伝えましょう。
「本日は、どうぞよろしくお願いいたします」と付け加えるのも1つの伝え方です。難しく考えず、自己紹介する気持ちで簡潔に挨拶しましょう。
本記事では、既卒者が面接を突破する方法や、頻出する質問事項、回答例について詳しく紹介しました。取り上げたポイントについて、下記で再度確認してみましょう。
- 既卒ならではの質問事項と回答を準備する
- 面接当日の流れを事前に把握しておく
- 面接官がチェックしている内容に注意する
- 面接で好印象を与えるコツは押さえておくと内定獲得に近づく
- 面接の逆質問は選考通過に大きな影響を与える
- 面接では確実に落とされるNG行為が存在する
- 面接が終了しても通勤ルートを抜けるまでは気を抜かない
- 面接をした当日中にお礼のメールを送る
本記事で取り上げたポイントを押さえて就職活動を進め、面接通過の実現に努めましょう。
既卒でも就職できる可能性を信じて、さっそく面接対策の準備を始めてみてください。