- 「就活をしたくなくて他の進路を探している」
- 「就活したくないけど働きたい…どうすればいいの?」
そんな悩みを抱えている大学生も多いのではないでしょうか。
頑張ってもなかなか内定を得られなかったり、自分が嫌になる場面が増えたりと、就活をしたくないという気持ちになってしまうのも無理はありません。
そこで今回は就活したくないと考えてしまう理由や就職以外の進路、就活のメリット・デメリットなどをご紹介します。最後まで目を通せば、そのような状態でもやる気を上げる方法やどんな心持ちで臨めば良いかまで分かります。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
男女とも就活したくないという考えは甘えなのか
就活をしたくないという考えは甘えなのでしょうか?まずは就活したくない理由を探り自分と向き合ってみましょう。 理由をはっきりさせることで、漠然と就活したくない状態から「今自分は本当は何がしたいのか?」が見えてきます。
①就職に良いイメージが持てない
就職に良いイメージがないので就活したくないという理由です。 両親や親戚、先輩、友人から「働くのは辛い」「自由な時間が持てない」などネガティブな話を多く聞かされてきた人も多いのではないでしょうか。
またネットニュースやSNSを目にすると、ブラック企業に勤める人のツイートや過労死問題などの労働問題も目につきます。
上記のような情報を取り入れているうちに、自分でも気付かないうちに「就活しても良いことなんてない」というイメージが蓄積されてしまうのです。
②そもそも働きたくない
そもそも働きたくないので就活したくないパターンです。 次のような悩みを抱えている就活生が陥りやすくなります。
- 自己分析しても何も出てこない
- 特別な経験や実績がないので、良い企業に入れる気がしない
- 趣味や特技がなくアピールできるものがない
就活ではエントリーシートや面接、グループディスカッションなどを通して自分をアピールする必要があります。
そのため、強みと言えるものがないと自信をなくしてしまうのも無理はありません。 一度「自分は大したことない人間なんだ」と思うとどんどんネガティブになり、就活したくない精神状態になってしまうのです。
③将来の夢が特にない
やりたいことや将来の夢が特に思いつかないため、就活したくないと思ってしまうケースです。
たしかに将来に対する具体的なイメージが湧かないと、「そのために頑張ろう!」という意欲も起きにくいでしょう。しかし、現時点でやりたいことがはっきりと見つからなくても焦る必要はありません。
業界研究や企業研究をしたり、会社の説明会に参加したりしているうちに、「こんな仕事をしたい」と思えるようになることもあるのです。
まずは方向性が定まっていない自分をしっかり受け止めてください。その上で「とりあえず就活準備をしてみるか」くらいの感覚で動き始めることをおすすめします。
④就活中だが不採用ばかりで疲れた
就活自体は頑張っているものの、不採用通知ばかりで心が折れて就活したくない人もいるでしょう。 不採用になると「自分には雇ってもらえる価値がないんだ…」とがっかりしてしまいますよね。しかし、不採用は多くの就活生が経験していることです。あなただけが駄目だと言われているわけではありません。
まずはなぜ不採用の結果になったか分析してみましょう。 例えば書類選考で落とされたなら、エントリーシートの書き方を見直すなどです。しっかり現実を受け入れて改善していくことで、就活したくない状況から脱け出せるでしょう。
⑤正社員で働きたいと思えない
「頑張って正社員になっても、安定した生活を得られる保証はない」と考えている就活生も多いでしょう。今の時代は正社員で就職できても将来的に安泰とは限りません。
また働き方も多様化しているので、正社員にならなくてもアルバイトや派遣社員で収入は得られます。ますます就活を頑張ってまで正社員になる必要性を感じられないのではないでしょうか。
しかし、長期的に見ると収入面で大きな差ができてしまう可能性が高くなります。 例えば男性正社員の生涯収入は2~3億円ですが、フリーターだと5~7千万円と言われているのです。
今の就活したくない気持ちに振り回されず、「本当に正社員の道を選ばなくて良いのか?」を改めて考え直してみましょう。
⑥本当にやりたい仕事ができない
本当にやりたいと思った仕事を反対されたことが原因で、就活したくないと思ってしまうケースです。 以下のような言葉をかけられた経験はないでしょうか。
- 親や親戚に「将来性がない仕事だからやめなさい」と言われた
- この仕事に就くために頑張って勉強してきたのに「お前には向いてない」と反対された
特に両親や友人など身近な人に言われると、それだけショックも大きくなるものです。 今までの自分の頑張りをすべて否定されたように感じてしまうでしょう。 一番やりたかったことを諦めるとなると新たに探す気力もわかず、就活したくないと思ってしまうのです。
⑦就活の面接やグループワークが怖い
面接やグループワークが怖くて就活したくない場合もあるでしょう。今まで経験してこなかったならなおさら、次のような心境になってもおかしくありません。
- どんなことを聞かれるか分からないから怖い
- 同じグループの人と積極的に関われる気がしない
- 的外れな発言をして変な空気になったらどうしよう
しかし、面接やグループワークは対策をすればいくらでも対処法を身につけることができます。
受け答えの仕方やディスカッションの方法などを学ぶことで、次第に恐怖もやわらいでいくでしょう。そのため、まずはそれぞれの選考方法に合ったやり方を調べてみましょう。
以下の記事では、就活の面接やグループディスカッションの進め方のコツを解説しています。ぜひチェックしてみてください。 ⇒自己PR例文集付き!新卒向けの面接対策 ⇒グループディスカッションの進め方のコツと練習法
⑧転勤がある企業に就職したくない
就活生の中には、転勤が嫌で就職をしたくないと考えている人もいるだろう。そんな就活生にはぜひ転勤が少ない業界を知って欲しいです。
例えばIT業界などはテレワークも進んでおり、転勤の必要性があまりない業界です。よってこのような業界を視野に入れることで就活意識が高まる可能性があります。
またIT業界以外にも転勤が少ない業界はまだまだあります。詳しくはホワイトアカデミー就活について相談することで、あなたの就活の視野が一気に広がるでしょう。
⑨書類の書き方の正解が分からない
次のように書類の書き方の正解がわからず、就活したくないと思ってしまうケースもあります。
- なんとかエントリーシートは書けたけどこれで合っているのか分からない
- 質問に対する回答になっているのか不安で先に進めない
普段から論理的な文章を書くことや長文に慣れていないと、ハードルが高く感じてしまいますよね。また「学生時代に打ち込んだこと」や「この会社で成し遂げたいこと」などを聞かれても考えがまとまらず、ただ事実を述べているだけになってしまう場合も多いです。
そういうときは、エントリーシートの書き方のコツを知るところから始めることをおすすめします。
下記の記事で就活で受かるエントリーシートのポイントを解説していますので、ぜひ役立ててみてください。 ⇒受かるエントリーシートを書くための3つのポイント
⑩就活で自分を偽るのが嫌
本来の自分を隠して活動することに嫌気がさし、就活したくないと思ってしまうパターンです。 以下のようなことが積み重なると、ますます「偽ってまで内定を獲得して意味があるの?」と疑問を感じてしまうでしょう。
- 本当は明るい性格じゃないのに、ずっとニコニコして疲れた
- やりたくないメイクや黒染めをした
そんなあなたに提案したいのが、「偽る」という考え方を変えてみる方法です。
あなたという人間は一つの性格だけで成り立っているわけではありません。 家族の前、友人の前、バイト仲間の前、教授の前など、TPOによっていろいろな自分を使い分けているのではないでしょうか。
そのため就活でも同じように「自分を偽っているのではなく、一部分を見せているだけ」と考えてみてください。 今までより気持ちが軽くなり、前向きに就活に臨めるようになるでしょう。
就活のメリット・デメリットを知ろう
現状では「就活したくない」という気持ちが大きく、就活の具体的なメリット・デメリットをイメージできていない大学生も多いのではないでしょうか。 それぞれについて知ることで就活に対する理解が深まり、次の行動につなげやすくなります。
①就活するメリット
就活するメリットには次のようなものがあります。
- 自分自身や社会への理解が深まる
- 興味の幅が広がる
- 選択肢が増える
- 社会人に必要なスキルが身につく
- やりたいと思える仕事が見つかりやすくなる
就活を続けるなかで、就活生はさまざまな業界や企業と出会います。 例えば「どんな仕事があるか」を就活生が考えるとき、コンビニや旅行関係など消費者向けのサービスを提供している仕事に目が行きがちです。
しかし、企業向けのサービスや商品を提供している仕事も知ることで、より選択肢が広がります。さらに新卒の場合は、業務経験や専門スキルがそこまで重視されない傾向があります。
就活時点での熱意や将来性、人柄などで判断されるのです。そのため新人研修を受けて学びながらキャリアを形成していけます。中途採用になると即戦力を期待されることが多いので、新卒カードを使うほうがおすすめと言えるでしょう。
②就活するデメリット
逆に就活するデメリットも挙げてみましょう。
- 精神的にしんどいと感じる場面も多い
- 多くの時間と労力が必要になる
- ブラック企業に入社するリスクがある
- 入社後のミスマッチで早期退職する場合もある
就活中は適性試験や面接、グループワークなど、さまざまな選考試験を乗り越えていかなければなりません。しっかり自己分析や企業研究を重ね、力を入れてエントリーシートを書いても、採用されない可能性もあります。
「こんなに努力してきたのになんだったんだ…」と精神的にショックを受けてしまう場面も多いでしょう。 また数々の試練をクリアして入社できたとしても、人間関係のストレスや業務内容のイメージの違いなどで早期退職する場合もあります。
就活したくない場合の10の進路
就活したくない大学生が他に考えられる進路は9つあります。それぞれメリット・デメリットとあわせて見ていきましょう。
①大学院に進学する
金銭的に余裕があるなら、就活せず大学院に進学するのも一つの手です。
メリット | ・初任給が高くなりやすい ・就職先の選択肢が増える ・専門職につきやすくなる |
---|---|
デメリット | ・2~5年間分の学費がかかる ・授業や研究でハードなスケジュールになる ・勉強に慣れたころにはもう就活を始める必要がある |
上記のようなメリットもありますが、文系の場合はMBA(経営管理修士)以外はあまりおすすめできません。 理系の院卒のように、研究職や技術職として重宝されるケースがあまりないからです。
また、大学院に進学してもいずれ就職活動を始める必要があります。 大学院に行ったなりの成果を頑張って作り、それを引っ下げて就活に臨むようにしましょう。
②専門学校に進学する
専門職に興味があるなら、専門学校に進学するという選択肢もあります。
メリット | ・即戦力として評価されやすい ・専門知識やスキルを活かした仕事を選べる ・手厚いサポートを受けられる |
---|---|
デメリット | ・専門分野と関係ない業界を選びにくい ・「大卒以上」を条件にしている企業もある |
専門学校で知識やスキルを身につければ、就職後も即戦力として働きやすくなります。また専門学校にはさまざまな企業から求人票が集まるもの。一般的な採用試験よりも就活時の選考を有利に進めやすくなるでしょう。
ただし、専門分野と関係ない業界に進みたくなったときに方向転換が難しいというデメリットもあります。 そのため事前にどんな資格が取得できるかを調べ、その資格を活かせる仕事のイメージを固めておくことが重要です。
③起業やフリーランスを目指す
就活したくないときは起業やフリーランスの道を選ぶのも一つの手でしょう。
メリット | ・会社のような上下関係に縛られない ・自分のやりたいことを仕事にできる ・好きなときに休める ・高収入を得られる可能性がある |
---|---|
デメリット | ・失敗した場合はすべて自己責任になる ・安定した収入を得にくい ・仕事が軌道に乗るまで時間がかかる |
会社勤めの場合は毎月の給料が決まっているため、翌月に急にゼロになるといった可能性は低くなります。 しかし、起業したりフリーランスとして働いたりすると、収入が得られる保証はありません。 そのため、最低限自分が生活できるだけの費用をあらかじめ確保しておく必要があります。
④公務員試験に挑戦する
就活はいったん置いておき、公務員試験に挑戦するのも良いでしょう。 公務員試験は遅いと10月くらいまで勉強や面接対策をする必要があります。 長引きますが、勉強しておけば公務員になる可能性を残せます。 また就活に切り替えたくなったときも、勉強したことをSPIに活かせるのです。
メリット | ・安定した収入を得やすい ・定年後も希望すれば働き続けられる ・休暇制度が充実しているのでプライベートの時間も確保しやすい |
---|---|
デメリット | ・勤続年数で給料が決まる ・民間企業に転職するのが難しい ・3~5年で部署異動があるためスキルが身につきにくい |
公務員の平均年収は600万円台のため、民間企業よりも高い水準になっています。 その一方で、定期的に部署異動があるため、知識やスキルが身につきにくいというデメリットもあるのです。 民間企業へ転職したくなった際に、スキルをアピールしづらくなるでしょう。
⑤資格取得して選択肢を増やす
資格取得の勉強に打ち込むのも、就活したくないときの一つの手です。 資格を持っていると特定分野の知識やスキルがあることの証明になるので、アピールポイントが増えるでしょう。
メリット | ・志望業界に関連する資格ならアピール材料になる ・給料が上がる可能性がある ・「1日8時間計画的に勉強した」など取得過程も評価されやすい |
---|---|
デメリット | ・資格によっては就活で有利になるとは限らない ・勉強に専念すると収入が得られない |
ここで注意しておきたいのが、新卒の場合は資格がなくても問題ないケースがほとんどという点です。 実際に「資格を保有するか否かが選考結果に影響することはない」のように記載している企業もあります。
そのため資格の勉強をするなら、先に志望する業界や職種を定めておきましょう。 その上で「この仕事で役立つ資格はなにか?」を調べるのです。
例えばIT業界を目指すなら「基本情報技術者」、金融業界なら「簿記」「FP(ファイナンシャルプランナー)」などがあります。 しかし、就活したくないから資格勉強に専念するのはややもったいない選択と言えるでしょう。
↓資格についての記事はこちら
⑥休学・留年をして就職を先延ばしする
卒業せずにあえて休学・留年し再度就活するパターンです。
メリット | ・スキルアップに多くの時間をさける ・自己分析や企業研究を細かく行える ・新卒として就活できる |
---|---|
デメリット | ・学費がかかる ・精神的な疲労が大きくなりやすい |
休学や留年をした場合、時間を丸ごと面接対策やSPI対策などに使えます。 また自己分析や企業研究などもしっかり時間をとって行えるので、それだけスムーズに就活を進められる可能性が上がるでしょう。
しかし、すでに就職した友人たちと顔を合わせるときに「自分だけまだ就職できていない…」と落ち込み、精神的なショックを受けることもあります。
そのため、休学・留年する場合は単純に就活したくないからという理由で決めないようにしましょう。 明確な目標や計画性を持って臨むことが重要です。
⑦卒業してから就活する
「今は就活したくないから、とりあえず卒業してから始める」という進路です。
メリット | ・留年と違い学費がかからない ・好きなタイミングで就活できる ・就職した友人からアドバイスをもらえる |
---|---|
デメリット | ・新卒枠が使えない ・金銭的な負担が大きい ・就活で不利になる可能性もある |
既卒で就活する場合、明確な意思や計画性がないと厳しくなります。なぜなら企業から「新卒で就職していないのは何か問題があるのでは?」と不信感を持たれる可能性があるためです。
卒業してからの空白期間に資格勉強や海外留学をするなど、何かしらしっかり説明できるようにしておく必要があるでしょう。
⑧フリーターになる
「就活したくないけど働きたい」場合はフリーターになるという選択肢もあります。
メリット | ・自分の予定にあわせて働ける ・人間関係や職場の良しあしにとらわれずに済む ・正社員より責任が少ない |
---|---|
デメリット | ・シフトに入れなくなる可能性もある ・年齢を重ねても収入が上がるとは限らない ・アパートやマンションが借りられないケースもある ・生涯賃金が低くなりやすい |
フリーターなら自分の好みにあわせて働くことができ、人間関係や職場で嫌なことがあっても比較的柔軟に辞めることができます。その一方で、退職金やボーナスがないため収入が少なくなるというデメリットもあるのです。
またアルバイト先の業績が悪化した場合は、正社員よりも先にクビになる可能性が高いでしょう。
⑨長期インターン先の会社に入社する
もしあなたが大学時代に長期インターンを行なっているなら、その会社にそのまま入社することも手です。
⑩ニートになる
「もう疲れ果てて二度と就活したくない」など、就職をする気力がなくなった人が行きつくことが多い進路です。
メリット | ・働くわずらわしさから解放される ・趣味ややりたいことに没頭できる |
---|---|
デメリット | ・貯蓄がないと生活が厳しくなる ・親族や友人など周りの目が気になる ・時間を持て余しやすい |
無職になると全く収入がないため、貯蓄から切り崩すか親の収入に甘えることになります。その生活がずるずると長引くと、引きこもりになり親に寄生して生きていくことになるでしょう。
親も高齢化するので、いずれ子供の面倒を見切れなくなる時期がやってきます。そのときになって働き口に困らないためにも、「就活の気力を養うまで」など期間を定めておくようにしましょう。
就活したくない人がやる気を上げる5つの方法
就活したくないと思いつつ、「でもなんとかやる気を出さないと駄目だ!」と苦しんでいる人も多いでしょう。 ここでは就活したくない人がやる気を上げる方法を5つご紹介します。
①仕事することで満たせる5つの欲求を知る
就活したくないと思ってしまうのは、あなたのなかで「仕事=しんどいもの」というマイナスのイメージができあがっている場合が多いです。 しかし、仕事をすると次のような欲求を満たせるようになります。
安全欲求 | 生活を安定させたい、自分の趣味やライフワークを充実させたい |
---|---|
生理的欲求 | おいしいものが食べたい、自由に旅行したい |
所属と愛の欲求 | 職場仲間と良好な関係を築き、楽しく過ごしたい |
尊敬の欲求 | 褒められたい、出世したい |
自己実現の欲求 | 自分の夢を叶えたい |
なかでも「所属と愛の欲求」は仕事をするからこそ満たせる欲求です。
仕事はチームで行いますが、チームの人間関係が良いと相手を好意的に思う心も生まれ、より労働意欲が湧きます。 たとえ仕事自体に強い興味がなくても、仲間と楽しく過ごせる職場なら充実した日々を送れる可能性も高くなるでしょう。
上記のように、就活を乗り越えて働いているうちに「意外と楽しいかも」と思える瞬間もたくさんあるのです。
②人生設計を書き出してみる
人生設計することで将来の自分が見えてきやすくなります。 ただ漠然と毎日を過ごすことがなくなり、「何歳までにこんなことをやりたい」「このタイミングで結婚したい」といったイベントを実現できる可能性が高まるでしょう。
人生設計とは「なりたい自分や叶えたい目標を達成するために、自分の人生を時間軸に沿って計画すること」です。 次の手順で実施してみてください。
- 「人生設計シート テンプレート」などで検索し、テンプレートを見つける
- 西暦や年齢ごとに「仕事」「結婚」「貯蓄」などの項目をざっくり記入する
- 「30歳の時点で〇万円稼ぎたい」など具体的な内容を付け足す
最初は箇条書きでも構いませんので、思いつくままに記入していきましょう。 上記のように人生設計を書き出すことで、今すべきことが明確になります。 就活したくない現状から脱け出すきっかけになるでしょう。
③自己分析をして自分と向き合う
自己分析であらためて自分と向き合うことで、「本当は何をしたいのか?」が見えてきます。やりたいことがないのにとりあえずエントリーを出している状況では、就活するエネルギーが湧いてこないのも無理はありません。 やりたくないことはやらなくても良いのです。
自己分析を通して自分のやりたくないことを除外していき、「これだったらやれる、やりたい」と思えることを見つけましょう。自己分析を効果的に行うには、自分一人で考えるよりも専用のツールを使うのがおすすめです。
下記の記事で紹介していますので、ぜひ活用してみてください。 ⇒おすすめの自己分析ツール4種類を紹介!
④OB・OGなどの社会人の話を聞く
OB・OGなど社会人の話を聞くのも、やる気を出す効果的な方法です。
就活は学生時代とはまったく違った環境に飛び込むことになるため、不安も大きくなります。 具体的な職場環境などをイメージできないため、余計に就活したくない気持ちが募ってしまうでしょう。
そういうときは、すでに社会で働いている人に話を聞くことをおすすめします。 実態が分かるので働いているイメージを掴みやすくなり、就職に対する不安が軽減されるでしょう。
就活のためにOB・OG訪問をするときは手順やマナーを知っておく必要があります。以下の記事で具体的にご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
⑤就活塾に相談する
就活塾に相談するのもおすすめの方法です。 就活塾とは就活中の大学生に対して、下記のようなさまざまなサポートを提供してくれる塾・予備校のことです。
- ビジネスマナーや自己分析方法などの就活講座
- エントリーシートの添削
- 面接、グループディスカッション対策
個人の特性や能力に合った最適な就活方法を教えてくれるほか、さまざまな相談に乗ってもらえます。 自分一人では見えてこなかった適性やキャリアプランが分かり、就活したくない現状を打破できる可能性が高まるでしょう。
就活塾を選ぶときはいくつかのポイントを知っておく必要があります。 下記の記事で失敗しない就活塾の選び方を解説していますので、あわせてご覧ください。 ⇒失敗しない就活塾の選び方とおすすめの塾を大公開
「就活したくないけど働きたい」24卒のあなたへのメッセージ
就活にはさまざまな困難があります。
「就職が決まらなくても家業を手伝えばいいや」「フリーターとして生きるほうが楽」のように思いたくなる気持ちは分かるのです。 しかし、就職はこれまで親の保護を受けてきた状態から、自立した大人になるために必要な過程です。
就活を通して、自分で生きていくための方法が見つかります。 無限の生き方から自分なりに選択し、生き方を自由にデザインしていくことができるのです。つまり就活は大変ですが、実はわくわくするような素敵なことでもあるのです。
今の就活したくない気持ちだけにとらわれず、「働くことや就活があなたの人生においてどんな意味を持っているか」を考えながら行動してみてください。そうすることで、社会に出ても簡単に折れない心を構築していけるでしょう。
就活に役立つマインドセット
ここまで読んで就活のやる気が少し湧いてきたら、就活に役立つマインドセットも知っておきましょう。 マインドセットとは「考え方の基本的な枠組みや心の持ち方」を意味します。 以下のような心持ちや考え方で就活することで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
- 他人と比較せずに自分としっかり向き合うこと
- 失敗を恐れず場数を踏むこと
- 自己責任と受け止めて反省を繰り返すこと
- 一人だけで就活しないこと
特に一人で就活をしないことが重要です。 なぜなら就活を成功させるには「客観的に見て自分にどんな能力や適性があるか」を知る必要があるからです。たとえばエントリーシートで自己PRを書くとき、ただサークルで頑張った事実を書いても採用担当者には響きません。
大切なのは「その経験を通して自分がこんな価値観や能力を身につけた。だから自分を採用するとこんなメリットがある」ところまでアピールできることなのです。
そのため、自己分析やエントリーシートを書き終えたあとは、友人・家族・先輩など他の人にも相談してください。 客観的な意見を取り込みつつマインドセットを意識することで、就活を成功に導けるでしょう。
就活をしたくない時にするべきこと
就活でなにより大切なのは、無理しすぎて鬱状態にならないことです。
私は就活を2年経験しましたが、正しくないやり方で就活をしていた1年目は鬱々としていました。 ガンガン落ちるたびに元気がなくなり、落ちる理由も分からず「なんで?」と思っていました。
その度に色々調べて「あ、この仕事してみたいな」とまた光明が差してきて受けるも、また駄目…の連続だったのです。
あまりにも就活に疲れると「どうせ自分は競争に勝てないんだ」と自己否定に陥りやすくなります。 鬱病になってしまう前に、次のように気分をリフレッシュする時間もちゃんと作りましょう。
- 行ったことない場所にドライブする
- 趣味に没頭する
- 信頼できる友人と話す
- 共感できる歌を聴く
- まったくなにもしない日を作る
今回の記事のまとめ
今回は就活したくない大学生に向けて、考えられる理由や就職以外の進路などを解説しました。 最後に今回の記事のポイントを一覧にしてみましたのでご覧ください。
- まずは就活したくない理由を考えて、今の自分と向き合うことが大事
- 就活のメリット・デメリットを知ると、次の行動を起こしやすくなる
- 就活以外の進路は、大学院進学や公務員など9パターンある
- 就活のやる気を出すには、人生設計や社会人に話を聞くことがおすすめ
- 一人で就活せず、マインドセットを意識して取り組むのが良い
- 鬱状態になる前に、定期的にリフレッシュする時間を作る
ぜひこの記事を参考にして、就活したくない現状から脱け出していきましょう。