最終更新日 2025.09.29
既卒・就職浪人生向け
博士課程を中退して就職しても良い?メリット・デメリットや後悔の判断ポイントも
「博士課程を中退して、本当に就職できるのだろうか?」
「そもそも博士課程を中退した方が良いのか?」
そう悩んでいる方は決して少なくありません。博士課程を途中で辞めるという決断は、自分の将来やキャリアに大きな影響を与えるもの。
本記事では、博士課程を中退した場合の見られ方や、就職の現実、メリット・デメリットを整理したうえで、後悔しない判断をするためのポイントをご紹介します。
また、もし「中退後の進路が見えない」「民間企業で通用するスキルや実績に不安がある」と感じている方は、高学歴人材の就職支援も得意とするホワイトアカデミーにお任せください。
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博士課程を中退する人がどのくらいいるのか、就活で不利になるかについて解説します。
博士課程中退は珍しいことではなく、毎年一定数の中退者が発生しています。
実際に、文部科学省の「
令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」では、3.49%の割合で中退、前年度の令和4年では6.02%の割合で中退していると報告されています。
なお、同データにおける修士課程の中退率、専門職大学院の中退率は2.60%です。
「博士課程の中退を考えているのは、自分だけなのではないか」と悲観的になる必要はありません。
学生によって事情は異なりますが「中退」という選択をしている生徒は、毎年一定数いるといえます。
博士課程の中退者は修了者と比較して大して不利にならない
博士課程の中退者は、修了者よりも就活で不利になるとは言い切れません。
なぜなら学生の就活においては「年齢と経験」が重要視されるからです。
若ければ若いほど「ポテンシャル採用」が適用され、就活を有利に進められます。応募者の伸びしろに期待する企業が多いからです。
また、年齢と経験が釣り合っているかが重視されるのもポイントです。
「25歳で未経験」と「30歳で未経験」ではどちらが有利か、という視点で比較検討してみましょう。
中退することで、現在の年齢で就活することになり、若い分、ポテンシャル採用で有利になるという考え方もできます。
博士課程を中退した場合でも、「満期退学」と「単位取得退学」という2つのパターンは、就職活動時の説明においても明確に区別されることが多いです。
「博士課程満期退学」とは、博士課程の在籍期間(多くの場合は3年)をすべて満了し、必要な単位を取得しながらも、最終的に論文を提出せず博士号を取得しなかったケースを指します。この場合、最終学歴としては「修士課程修了」扱いになりますが、博士課程を実質的に終えていると評価されることも少なくありません。
履歴書には「博士課程満期退学」と明記することで、一定の学術的背景や研究経験を示すことができます。
一方で、在籍期間中に単位を取得する前に中退した場合(早期中退)は、企業側から「途中で進路変更した人」という印象を持たれることもあります。ただし、就職活動においては中退理由を明確に説明できれば、それ自体がマイナス評価になるわけではありません。
今博士課程を中退して就活に切りかえる3つのメリット
今、博士課程を中退して就活に切りかえるメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 学費の負担から解消される
- 研究の日々から離れた自由な時間が出来る
- 最も若い年齢で就職に取り組める
現時点で博士課程を中退し、就活を始めることで、高額な学費を払う必要がなくなります。
奨学金制度を設けている大学もありますが、卒業後に返済で苦しむケースが考えられます。
返済額が数百万単位に及ぶ可能性もあり、社会的にも問題視されているのが現状です。
しかし、博士課程を中退して就活に切りかえることで、学費を払ったり返済したりする不安が解消されるのです。
今後の金銭的な問題から解放されるのは、大きなメリットだといえます。

博士課程を中退して就活を始めた場合、研究の日々から離れ、自由な時間が手に入るのもメリットの1つです。
博士課程を通して大学に通う際は、課題研究やレポート作成に追われる日々を送ることになります。
しかし、就活に切りかえることで忙しい時間から離れ、就活に専念できるのです。
「今後どうしていくか」、「どのような企業に就職したいか」について考える時間も確保できます。
博士課程を履修している方なら、勉強漬け・研究漬けの毎日を送っているはずです。
一度慌ただしい生活から離れて、身の振り方を考えてみてはいかがでしょうか。
博士課程を中退して就活を始めることで、最も若い年齢で就職に取り組めるメリットがあります。
理由としては、年齢が若いほどポテンシャル採用を狙いやすく、未経験の業界にも挑戦しやすいからです。
仮に、博士課程中退であったとしても、修士課程を修了しているため、院卒として扱われます。
院卒者は高学歴の人材として判断されやすく、就活で圧倒的に不利になるわけではありません。
卒業まで待つより若い状態で就活を始めるため、メリットを享受できるとも考えられるのです。
博士課程を中退して就活するメリットがある一方、デメリットも存在します。本記事では3つの内容に分けて、詳しく解説していきます。
博士課程を中退するデメリットとして、博士修了者向けの専門職求人に応募しにくくなることがあります。
例えば、研究者や教授の見習いとして働く「ポスドク(ポストドクター)」やプロジェクトごとに雇われる職種で、任期つきの助教職の「特任助教」などの仕事はハードルが上がります。
上記の職種に応募する人たちは博士課程を修了している人がほとんどの傾向があり、中退者は経歴面で不利になってしまうためです。
研究職を強く希望するなら、博士課程を中退するのは避けるのが無難です。
なお、大学に勤務する仕事に限らず、公的研究機関や民間企業にも就職先はあります。
自分自身がどう働きたいのか、今一度考える時間を設けて検討してみてください。

博士修了者よりも初年度の年収が下がるのも、博士課程を中退するデメリットの1つです。
初年度の年収が下がる理由としては、学歴に応じて初任給が上がる仕組みが挙げられます。
企業側としても「学歴に見合う学費を払い、より高度な知識を有している」と判断される傾向があるようです。
高卒より専門や短大、大卒の応募者が評価され、院卒はさらに評価が上がり、初任給も変動します。
博士課程中退は未修了の状態です。つまり、中退をすると博士課程・退学という形になり、修士修了者と基本的には同等の評価になってしまいます
。
そのため、博士卒向けの初任給をもらう事が出来なくなってしまう事は押さえておきましょう。
博士課程を中退することで、新卒枠での応募ができないケースが発生します。
なぜなら、中退をすると、大学に籍がないために、「新卒カード」を失ってしまうからです。
それに、「卒業後3年以内は新卒とする」と考える企業を受ける場合であっても、新卒枠に挑戦をすると落とされることがあります。
なぜなら、博士課程の途中で中退する場合、年齢は通常は20代後半になっていますし、場合によっては30歳目前なんてこともあるためです。
つまり、年齢がネックとなり、新卒枠として採用するのが難しい、と思われる事もあるのです。
このように博士課程を中退すると、中退という経歴に加えて年齢の面でも新卒枠での企業への就職が難しくなることは理解しておきましょう。
そのため、博士課程を中退するなら、就活の進め方について、よく考えたうえで決断することが大切です。
博士課程を中退するという選択は、人生の大きな分岐点になることもあります。だからこそ、「本当に中退しても良いのか?」と悩むのは当然です。後悔しないためには、学歴・キャリア・経済面など、いくつかの視点から冷静に判断することが大切です。
ここでは、中退前に確認しておきたい3つの主な判断ポイントを解説します。
博士課程を中退すると、たとえ満期退学(在籍年数を満了)や単位取得退学(必要な単位は取得済)であっても、正式な最終学歴は「修士課程修了」として扱われます。
履歴書には「博士課程○○専攻 満期退学」と記載することで、博士課程で一定期間学んだ事実を伝えることは可能です。しかし、博士号を取得していない限り、日本国内の学歴制度では博士課程修了とは認められません。
また、海外ではこの点がさらに厳格に扱われる傾向があります。たとえば、欧米圏の研究職や大学ポストを目指す場合、「Ph.D.取得者」であることが明確に求められ、満期退学や単位取得退学は基本的に“博士課程を修了していない”と見なされるケースがほとんどです。
将来的に海外でのキャリアを考えている方にとっては、博士号の有無は大きな判断材料となります。
博士課程を中退する理由として多く挙げられている金銭的・経済的な負担が重いかも重要な判断ポイントとなります。
博士課程の在学期間中は、学費に加えて、研究活動にかかる書籍代・学会参加費・生活費など、出費は少なくありません。
また、アルバイトやRA(リサーチ・アシスタント)などの収入が不安定な場合、経済的に自立することが難しくなり、精神的なプレッシャーにもつながることがあります。
奨学金を利用している場合も、卒業後に返済義務が発生するため、「博士課程を続けた結果、将来の生活設計に無理が生じるのでは?」という不安を抱く方も少なくありません。
博士課程を続けることによるコストと、就職して収入を得る機会損失を天秤にかけたとき、現実的な判断が必要になる場面があります。
博士課程を経たからといって、必ずしも研究職に就けるとは限りません。実際、アカデミアのポストは年々狭き門となっており、博士号を取得しても任期付きポストドクターにとどまるケースも少なくないのが現状です。
その一方で、企業への就職を視野に入れた場合、「博士卒」が必ずしも有利に働くとは限らず、専門性が高すぎるがゆえにポジションが限られる、あるいは「学歴が高すぎて扱いにくい」といった印象を与えることもあります。
そのため、博士課程で学ぶ内容が、自分の目指すキャリアや働き方とどの程度マッチしているか?を見極めることが重要です。就職先の業界・職種と博士課程での研究内容が大きく離れている場合、企業側から評価されにくいこともあるため、慎重な判断が求められます。
博士課程の中退を考えている学生が、退学後に後悔しないためにやるべきことを紹介します。「大学院をやめようか悩んでいる」という方は参考にしてみてください。
博士課程の中退を考えている人は、中退する理由を明確にしておきましょう。
理由は、就職の面接で必ず質問される内容だからです。質問されて困ることがないように、事前に回答を準備しておく必要があります。
なお、文部科学省の「
学生の中途退学や休学等の状況について 」では、高校や大学を中退する主な理由について調査しました。
在学中の学校を中退する主な理由は、下記の通りの結果が報告されています。
「どのような理由で博士課程を中退するのか」は、面接で必ず質問される内容ですので、明確に答えられるように準備しましょう。

博士課程を中退しようか悩んでいるなら、中退を思い立った理由を改善する取り組みをおすすめします。
漠然と「もう無理だ。やめよう」と考えているなら「今できることは何か」という視点を持つことが大切です。
例えば「お金がなくて学校に通えない」と仮定した場合は「今から奨学金は借りられるのか」、「借りたとしたら、返済金額はいくらか」、「いつまでに返済するのか」と計画を立ててみましょう。
また「学んでいる研究が上手くいかない」という場合は「テーマが合っていないのかもしれない」、「教授や同級生と話し合ってみよう」などを通して、新しい視野が生まれるかもしれません。
いままさに大学を中退しようか悩んでいるのでしたら、中退を決める前に一度現状を冷静に分析したり、情報を集める事で最適な選択ができるようにしましょう。
博士課程を辞める決断をする前に、教授や両親と話してみるのをおすすめします。なぜなら教授も両親も、人生経験が豊富だからです。
「もう無理、やめよう」という状況の場合、誰にも相談していないという可能性もあります。
悩みを打ち明けることで、今まで気づけなかった解決策が見つかります。
特に教授は、大学に籍を置く上司でもあります。
一人で思い悩み「もうやめるしかない」と視野が狭くなっている場合があるため、一度教授や両親に話してみましょう。

博士課程を辞めることを家族の理解を得るようにするのも、1つの手段です。学生の場合、親に生活費や学費を出してもらっているのがほとんどだからです。
万が一、お金の面で援助がなかったとしても、進路選択の岐路に立っているため、両親への説明が必要といえます。
どのような決断をするにしても、家族に話して理解を得ましょう。
博士課程を辞める際は、退学後のプランを立てておく必要があります。
「とりあえず」、「何となく」と辞めてしまった場合、就活が難航してしまう可能性があるからです。
「辞めたのはいいけど、何から始めたらいいかわからない」という状態になってしまいます。就活はもちろん、日々の生活をどう送ろうか考えないといけません。
退学する事情はさまざまであるとはいえ、今後のプランを考えてから行動することを意識しましょう。
博士課程を中退したうえで、就活を成功させるコツを確認していきましょう。詳しい内容は以下の5つです。
- 中退の理由をきちんと作り込む
- 誰もが憧れる大手企業への新卒入社は諦める
- 大学院時代の経験をいかせる仕事に応募する
- 既卒者の応募が可能な企業を受ける
- 修士卒の人の採用実績が多い企業を狙う
博士課程を中退した人が就活を成功させるためには、中退の理由を作り込むことが大切です。なぜなら面接で必ず聞かれる質問だからです。
選考時は、研究職を極めようと思った動機や、中退を決断した理由などのストーリー性が重要視されます。
採用担当者は求職者の中退という経歴を見ると、「中退するのならば、どうしてわざわざ博士課程へ進んだの?」、「研究がつらくなって逃げたのでは?」といったマイナスな印象を抱く可能性があります。
そのため、「博士課程に進んだ理由と辞める事を決めた理由」の一連の流れについては、相手が納得できるような理由を作り込みましょう。

博士課程を中退した人が就活を成功させるコツには、人気の大手企業への新卒入社を諦めるのも大切です。
なぜなら、博士課程の中退者は年齢の面でも既卒という経歴の面でも他の求職者よりも内定獲得のハードルが高くなるので、就職先に高望みをするといつまでたっても就職が出来ない可能性があるためです。
そのため、ファーストキャリアに関しては高望みをせず、人手が不足している会社や30手前の博士課程中退者でも若手として扱ってくれる平均年齢が高めの企業への就職を目指すのが無難です。
上記のような会社であれば、博士課程を中退した経歴が致命的なマイナスに働く事は基本的には想定できません。
それに入社後に実績を積めば大手企業への転職も不可能ではありませんので、まずは大手企業に固執せず、受け入れてくれる企業を丁寧に探す気持ちで、就活に取り組みましょう。
博士課程を中退した人が就職成功を実現するためにも、大学院時代の経験をいかせる仕事に応募するのをおすすめします。
博士課程中退は「大学院卒業・修士課程修了」という肩書きにも捉えられます。一般の大学卒や院卒よりも、研究に取り組んできた経験を活かさない手はありません。
なお、就職先を探すなら、修士課程卒の同期や先輩の就職先を調べてみましょう。自分が内定を得やすい会社・職種を知ることができます。
幅広く情報を仕入れ、スムーズに就活を進められるように準備を整えましょう。

既卒者が応募できる企業を中心に受ける事は、博士課程中退者が就活を成功させるコツの1つです。
博士課程を中退した人は、新卒扱いにはならないため、今の状況で最適な就活をする必要があります。応募先は限られてしまいますが、既卒でも応募可能な企業を探しましょう。
既卒でも応募できる会社を探す際にはナビサイトの利用がおすすめです。マイナビやリクナビといったナビサイトで、「既卒OK」・「既卒の応募可能」といった条件で企業を探してみると、色々な企業名がヒットしますので、興味がある会社へのエントリーをしてみましょう。
博士課程中退者が就活を成功させるコツとして、修士卒者の採用実績が多い企業を狙う方法が挙げられます。
なぜなら、修士卒の採用が多い会社は、研究に力を言れた大学生を積極的に採用する会社である可能性が高いためです。
そのため、中退をする事になったとはいえ、大学の博士課程レベルの研究を頑張ってきたことは評価されることが期待できます。
また、修士卒が多い企業の場合、同じ年度に入社する同期との年齢も近い可能性があるので、学部卒の22歳や23歳に囲まれる環境よりもなじみやすい可能性もあります。
博士課程を中退した後の主な就職方法には、どのような選択肢があるか確認しましょう。以下の5つの方法について、順番に解説していきます。
- 新卒枠の利用
- 既卒枠の利用
- 公務員試験の受験
- 就職エージェントの利用
- 友人・知人の紹介による縁故採用
博士課程を中退した後は、新卒枠を利用して選考に臨む方法があります。なぜなら新卒採用は、業務未経験の学生がほとんどだからです。
一般的には博士課程を中退すると新卒枠は利用できないと考えられています。
しかし、企業によっては、既卒者であっても20代であれば新卒採用枠に応募する事を認める会社はあります。
新卒枠で企業の選考に応募する場合、入社後の伸びしろがあると判断されれば未経験の職種であっても採用されることがあります。
しかも入社後には企業側の研修を受ける機会ももらえるので、新卒枠で応募できるのならば、応募してしまいましょう。

博士課程を中退した人は、既卒枠を狙って選考に応募するのが一般的です。なぜなら、博士課程中退の場合、修士卒のため既卒に該当するからです。
なお、既卒者の就活は年齢面がネックになり、新卒より就活が難航することに注意しましょう。なぜなら企業は「同じ業務未経験者を採用するなら、年齢は低ければ低い方が望ましい」と考えているからです。
もちろん、すべての企業が該当するとは言い切れませんが、既卒者は年齢の面では他の求職者よりも不利になる事が多い点を知っておきましょう。
以上の実態を受け止めたうえで就活を行い、精神的に辛くならないように備えましょう。
博士課程を中退した場合は、公務員試験の受験を検討するのも選択肢の1つです。
公務員は、雇用条件が安定しているため、将来的な不安を解消できる魅力があります。
公務員試験には年齢制限がありますが、30歳未満の20代であれば、年齢制限で受けられないケースはほとんどありません。
合格を勝ち取るには勉強をしなくてはいけませんが、合格をすれば、事実上の終身雇用を勝ち取れますので、挑戦する価値はあります。

博士課程を中退した人が、就活を円滑に進めていくうえでは、就職エージェントを利用して就活を進めるが有効です。
そもそも就職エージェントというのは、仕事を求めている人に対して人材を求めている企業を紹介して、紹介者が入社をした後に企業からお金をもらう人材あっせん会社です。
なぜ、就職エージェントの利用をおすすめするかというと、就職エージェントは仕事の紹介から内定獲得のサポートまで行ってくれるためです。しかも利用にはお金がかかりません。
サポート体制に定評がある就職エージェントとしては、
ウズウズ や
ハタラクティブ などが挙げられます。
なお、担当者の相性が就活に影響します。担当者とのミスマッチを感じた場合は、変更を申し出るように心がけましょう。
就職エージェントは「就活に自信がない」、「どのように準備したらいいのかわからない」という人に最適なサービスです。
博士課程を中退した人が、友人・知人の紹介で会社に入社できるなら、活用してみるのをおすすめします。
理由としては、実際に職場で働いている人からリアルな情報を得られるからです。ブラック企業への入社を避け、推薦によって採用されやすいメリットもあります。
一方、退職を切り出しにくくなるデメリットがあります。紹介を通して入社しているため、入社早々に退職するのは、紹介者の顔をつぶすことに繋がります。
縁故採用で入社する場合は、社風や人間関係などが合っているかを入念に確認してから決断することをおすすめします。
博士課程中退者が就活に対して抱く疑問に、1つずつ回答していきます。就活に不安がある方は、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。
- 研究分野と関連のない仕事に応募は可能?
- 博士を辞めても研究職にはつけるの?
- 内定を取った後に博士課程を退学する選択はあり?
研究分野と関連性のない仕事は、民間企業の一般職を含めて応募可能です。「修士課程修了しているから、研究職以外の選択肢はない」というルールもありません。
大学の同級生や大学院の先輩には、専門職に進む人がいる反面、専攻を活かした就職をしていない人もいるはずです。視野を広く持って、応募先を選択しましょう。
なお、面接では「修士課程を修了しているにも関わらず、なぜ別の進路選択したのか」と質問される傾向があります。面接官が納得する回答を用意して、選考に臨みましょう。

博士を辞めたとしても、研究職につくことは可能です。
なぜなら、博士課程中退は、学歴的には「修士課程修了」に該当するので、修士卒を求める研究職であれば十分に挑戦できるためです。
ただし、博士課程の修了者を求めている企業の研究職の場合は、内定獲得が難しい事は知っておきましょう。なぜなら、博士課程の修了者を求めている以上、博士課程を中退した人は経歴の面で企業が求める人材とは言えないためです。
このように、博士課程を中退した上で研究職を目指す事は可能とはいえ、修士卒を積極的に採用している会社の研究職を目指す事が求められる点は押さえておきましょう。
内定後に博士課程を退学することも可能ですが、選考時に企業へ現状を伝える必要があります。
なぜなら、企業としては「博士課程に在籍している」と認識し「卒業まで在籍するだろう」と考えている可能性があるためです。それに企業によっては、博士課程卒業と修士卒とで、初任給や待遇を変えているケースもあります。
つまり、きちんと退学をする予定がある事を伝えないと退学後に企業側と条件面でトラブルになる可能性があるためです。
そのため、きちんと内定を獲得した後に退学する予定であることを事前に伝えておきましょう。参考までに企業側に内定後の中退の予定を伝える際の代表的な方法をまとめてみました。
- 履歴書に「博士課程中退予定」と記載する
- 面接時に「内定をいただいた際は、中退して働きたいです」と伝える
博士課程を中退するという決断は、簡単に下せるものではありません。最終学歴や就職先の選択肢、キャリアへの影響など、考えるべきことは多くあります。しかし、大切なのは「中退=失敗」と捉えるのではなく、自分に合った進路を見つけるための転機と捉えることです。
【今回の記事の特に重要なポイント】
- 中退する理由をまずは明確にする
- 中退を思い立った理由の改善に取り組んでみる
- 退学後のプランを立てておく
- 中退の理由をきちんと作り込む
- 誰もが憧れる大手企業への新卒入社は諦める
- 大学院時代の経験をいかせる仕事に応募する
- 既卒者の応募が可能な企業を受ける
- 修士卒の人の採用実績が多い企業を狙う
博士課程を中退した人が就職活動で内定を獲得するためには、民間企業で求められる力と、アカデミアで培った経験をどのように接続させるかを考える必要があります。
自分だけで方向性を見出すのが難しい場合は、キャリアの専門家と一緒に整理していくことも一つの手です。
ホワイトアカデミーでは、博士課程中退者や高学歴層の悩みに寄り添いながら、納得できる就職活動をサポートしています。焦って決めるのではなく、今のあなたに必要な「一歩」を見極めていきましょう。
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