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最終更新日 2024.03.09

学部・学科別の就職対策

経済学部の就職について【実態と人気の業界まで解説!】

経済学部の就職について
経済学部で学べる内容、就職状況についてあなたはどれだけ把握しているだろうか?

一般に経済学部は文系の中では、就職に強いと言われている。なぜなら、社会に出た時に経済学部で学んだ知識が活かしやすいからだ。

本記事では、経済学部の学問内容や就職先、進路先の業界や就きやすい職種に至るまで解説している。

経済学部に興味のある者や、経済学部にすでに通っている学生には役立つ内容となっている。今後の就職活動に向けても参考にしてもらえればと思う。

この記事を書いた人

竹内 健登

Kento Takeuchi

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

経済学部とは

経済学部とは
大学に入って他学部より経済学部が就職で有利だと一度は耳にした事があると思う。経済学部はお金のことや経済全般を学ぶ学部だ。

世界の経済全体や各国の国ごとの経済の流れ、企業単位での経済活動などを対象に学ぶ。例えば企業はモノやサービスを仕入れる、もしくは作ったり、販売する中で対価を獲得し、そのお金で事業を拡大させる。

そういったお金周りの数字は必ず関係してくるため、経済学部は他の学問に比べると役立ちやすい学問だと言われる。

経済学部が就職に有利と言われる理由

経済学部が就職に有利と言われる理由
ここでは経済学部が就職に強いとされる理由について、考えられる点を挙げていく。各ポイントを見ていけば、経済学部の就職の強さを裏付ける背景が分かるだろう。

経済学とは極めて実学志向の学問であるため

経済学部が就職に有利と言われる理由として、実学志向であることが第一に挙げられる。

経済学部では、ミクロ経済学やマクロ経済学などで経済学の基礎体系を学び、労働経済学や公共経済学といった経済に関する学問をメインに扱っていく。

また科目によって実際のビジネスでも、そのまま活用できるような学問を扱う。

例えば、統計学や会計学などの講義を受けたり、ゼミで専門にそれらを学んでいけばデータサイエンティストや経理などの仕事でも活かせる。

経理の部署でなくても役職が上がれば(部長やマネージャーなど)、数字を扱うことが多くなる。

他にも、経済学部は数字やデータを使い定量的に研究を行うので、大学時代に論理的思考力が付いていく。これらは企業がとても高く評価するポイントだ。

経済学部生は数字に強い傾向にあるから

上記でも述べたように、経済学部は数字を扱うので、数的な能力が高くなる。これが就職に強くなる理由の一つとして挙げることができる。

経済学部は特に数字に密接に関わりがある。例えば、微分・積分、統計学、数字を使ったデータ分析などを学んでいくので、数学の基礎的な力も必要だ。

マクロ経済学、ミクロ経済学でも、微分・積分、線形代数の知識が必要となる事や、グラフ、数式を使っていくので、数字には嫌でも強くなる必要がある。

これらの数的な能力は、企業に就職した後も役に立つ力と言える。

経営学部・商学部の違いとは?

経済学部・経営学部・商学部の違いとは
ここでは、経済学部、経営学部、商学部のそれぞれの違いについて解説する。各学部の内容を知ることで、自分の学びたいことも見つけられるはずだ。

これらの学部は受講可能な授業が重なることも多いので、自分が興味のある科目を見つけることを意識して欲しい。

経済学部で学べる内容


経済学部では、身近な家計や企業、国単位、世界経済といった幅の広い領域でお金の流れを経済理論を用いて分析する学問だ。

対象の学問領域は下記の3つである。


  • 理論経済学

  • 応用経済学

  • 経済史


理論経済学


理論経済学では、先ほども述べたミクロ経済学、マクロ経済学を学んでいく。ミクロとは小さいものを意味する単語である。

ミクロ経済学では市場で販売されている商品の価格を設定する際に、消費者が妥当だと考える価格設定などといった需要と供給に関する事をこの学問で扱う。

またマクロとは、大きなものを意味する単語である。マクロ経済学では、消費者や企業、国の政府といったものをひっくるめて社会全体の経済を対象に学んでいく学問である。

経済成長率や失業者の割合、インフレ、デフレなども学んでいく。理論経済学では、人々の経済に関する行動や社会の仕組みを理論的な側面で分析、説明していくのだ。

ミクロ経済学や、マクロ経済学は商学部や経営学部でも必修科目となる事も多く、重要な科目でもある。

応用経済学


応用経済学とは、先ほどの理論経済学を基にして実際に存在する経済に応用し、多角的な視点で研究していく応用的な経済学の事である。

例えば、財政学や国際経済学、金融論といったより専門的な領域について理論経済の知識を使いながら研究していく学問だ。

経済史・経済思想


経済学部では、経済史や経済思想といった経済学の歴史、考え方などを学んでいく経済史や経済思想も学問の対象とする。

経済史では、オイルショックや世界恐慌なども専門的に学んでいけるので、世の中の事象や経済の成り立ちなど興味のある者には面白い学問と言える。

経営学部で学べる内容

経営学部では、会社の事業に必要になる「経営マネジメント・会計・組織戦略」といった事を学んでいく。

資本主義経済の仕組みや法律面での会社法、企業組織、株式会社の仕組みなどを対象とする。いわば、企業の仕組み、事業運営の方法などを学問とするのだ。

企業の中で役職が上がれば、経営戦略を考える立場になることもあるだろうし、営業なら消費者ニーズの分析にマーケティングの素養も役に立つだろう。

会計の知識はどの会社に入っても、重宝されるので経営学部は実務向きの学問と言える。経済学部と同じくらい就職に強い傾向にある学部でもある。

商学部で学べる内容

商学部は、主に企業の商業取引に関する事を学問対象とする学部である。企業の事業活動で生まれる、売上、利益などのお金に関する事をメインで扱う。

会計・財務の知識や金融学、マーケティングから貿易などについても学べるのが特徴だ。経済活動の中では、お金の管理面において財務諸表など数字に関わることは避けられない。

そんな中で商学部で、会社のお金に関する知識を身に付けている者は実際のビジネスの現場でも役に立つだろう。就職にも有利と言われる学部の内の一つである。

各大学別、実際の就職先〜業界〜

各大学別、経済学部出身者の実際の就職先
ここでは、各大学ごとの経済学部出身者が進む就職先を紹介する。自分は将来どういった業界に行くことになるかが、大まかに把握できるだろう。

立教大学 経済学部の就職先

2021年度卒業生 進路先
業界割合
情報20.5%
金融・保険業18.4%
サービス業14.4%
製造業12.1%
卸・小売業8.9%
放送・広告4.9%
運輸・通信業4.7%
不動産・電気・ガス4.4%
その他業種11.7%

参照元:立教大学 情報・公開データ より筆者が作成

慶應大学 経済学部の就職先


2021年度 卒業生 進路先
業界割合
学術研究、専門・技術サービス業24.9%
金融、保険業22.4%
情報通信業18.2%
製造業11.0%
卸売業、小売業8.1%
サービス業5.8%
不動産業、物品賃貸業3.1%
公務2.0%
その他業種4.6%

参照元:慶應大学 業種別就職および進学等状況 より筆者が作成

立命館大学 経済学部の就職先

2021年度(2022年春)学部卒業生 業種別進路決定状況
業界割合
サービス39.2%
金融17.0%
製造14.8%
流通商事14.5%
公務員7.9%
マスコミ2.9%
教員1.2%
その他2.4%

参照元:立命館大学 2021年度 進路決定状況 より筆者が作成

日本大学 経済学部の就職先

2021年卒業生の進路先
業界割合
情報通信業22.1%
卸・小売業16.5%
サービス業16.4%
金融保険業11.4%
製造業8.4%
公務6.2%
不動産・物品賃貸業4.9%
建設業4.9%
その他業種9.2%

参照元:日本大学 経済学部 就職実績 より筆者が作成

上記から分かるように、経済学部は男子女子に関係なく、金融保険業、情報通信業などに多く就職しているのが分かる。商学、経営系の学部も同じような就職先だ。

(関西なら、関西大、立命館、同志社、関西学院などの経済学部系も上記進路先との似たような傾向がある)

また慶應の経済は学術研究、専門・技術サービスに行く割合が多いことも伺える。

経済学部生が就職先で選ぶ傾向にある人気な業界ランキング

経済学部生が就職先で選ぶ傾向にある人気な業界
ここでは、経済学部の学生が就職先として選んでいる人気の業界について解説する。各業界ごとの仕事内容や、特徴などをまとめているので、自分の進路先の判断材料にもなると思う。

金融業界(銀行・証券・保険)

お金に色々な面から関わっていき、社会の経済全体を回しているのが金融業界である。

金融とは、お金を融通することを意味し、経済学部にも人気な銀行、証券、保険などが金融業として挙げられる。お金が集まる金融業は高収入、福利厚生も期待できる。

銀行


銀行で行われる仕事は、我々が普段お金を預けたり、企業の預金口座としお金を預かる「預金業務」の仕事が一つ。

預かったお金を誰かに貸したり、企業に融資する「貸付業務」や、銀行からの振り込み、決済業務などを含めた「為替業務」などがある。

三菱UFJ、三井住友、みずほなどの三大メガバンクはMARCHや早慶の学生に非常に人気だ。銀行は楽な環境ではないので、泥沼な人間関係に耐えられる強靭なメンタルを備えた人ならおすすめと言える。

経済学部の就職先として、常に上位にもランクするのが銀行だ。

証券会社


金融業界は、銀行以外にも、証券会社がある。証券会社は個人投資家や企業へ株式や債権といった金融商品を売ったりし、どこか有望株の企業の銘柄に投資する事を提案したりする。

証券会社の営業部隊は大量採用で、門戸が広いがノルマがキツく数字が達成できないと社内で詰められたりなどハードな環境だ。

就職先として、上位に来るが証券の営業とは一体どういったものか事前に調べておくと良い。

(※”営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて” という書籍はおすすめだ。 証券営業のすべてが分かると思う
営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて)

損害保険、生命保険


損保なら自動車保険、生命保険なら病気や怪我に備えた保険、などが挙げられる。

損保では、車で事故を起こした時に、加害者と被害者の過失割合を計算したり、事故の被害にあった人たちのメンタルのケア(相談に乗るなど)を行ったりとその仕事は多岐に渡る。

生保なら、個人宅に訪問して、巧みに契約に結び付ける営業力などが必要だろう。

損保や生命保険会社なら、証券ほどハードな環境ではないし、比較的人気の業界で東京海上や三井住友海上なら就職ランキングでも常に上位に入る。

商社


大学生の就職人気ランキングでもいつも上位に位置するのは、この商社が挙げられる。経済学部の就職先にも、商社を選択肢の一つとして考えることができると思う。

五大商社は、給与面などの年収、福利厚生など日系の会社の中ではトップレベルだが倍率は非常に高い。総合商社のビジネスモデルとしては、主に下記の2つに分けられる。

  • トレーディング

  • 事業投資


トレーディング


仕入れ先のメーカーなどから、商品を仕入れて販売先の代理店やエンドユーザーへ商品を販売する。

仲介の立ち位置としての手数料や、仕入れた商品の販売による利益を事業の主な収益柱とする。トレーディングの強みは、自分たちが商品を作る必要が無いことだ。

なぜなら、仕入れ先のメーカーさえ見つけられれば、あとはそれを必要とする代理店、ユーザーなどに販売するだけで成り立つのである。

ただし1回の取引の利幅は少ないので、商社は多品種の商品を扱い、売れる商品を増やしていく必要がある。

海外の仕入れ先なども多いので、為替についても勉強してきた経済学部生には有利だろう。

事業投資


主にエネルギー事業である天然資源、鉱山などといった大規模な資源の採掘を行っているや鉄鉱石のメーカーや、オイルメーカーなどへ事業投資を行う。

総合商社では、花形と言える事業であり、大規模プロジェクトとなるので、やりがいも大きい。投資先の会社の事業が伸びれば、配当金や株価の上昇による利益などでも収益が増大する。

以上2つが、商社の主となる事業になる。

資源分野は、石油、天然ガス、鉄鉱石といったものを扱い、非資源分野では、食料品、穀物、機械、繊維やIT領域の商品/サービスを扱うのである。

会社によっても色は異なり、例えば三井物産なら資源分野である金属に特化していたり、住友商事であればDXやAIなどの新しいテクノロジーへ柔軟な動きを見せている。

(※DX:デジタルトランスフォーメーションの略であり、デジタル技術を利用することで、企業の生産性を向上させたり人々の日常生活の利便性を向上させる動きのこと)

IT業界

経済学部の学生にとっては、ITはあまり馴染みが無いかもしれないが、文系の就職先として人気の業界でもある。

ITは、コンピューターやデータ通信などに関する「情報技術」全般を示す。スマホのネットで通販を利用して物を買ったり、アプリを使ったりするのは全てIT企業が作り出す産物である。

ITと一口に言っても範囲が広過ぎるため、下記のように事業ごとに分けて考えると分かりやすい。
(IT業界は専門用語ばかりで分からない事も多いと思うので、下記の4つを簡単に解説する)


  • Web事業

  • Sler(情報処理)

  • パッケージ/プラットフォーム

  • ハード


参照元:doda IT業界ってどんなところ? 職種や企業分類、転職に役立つ業界動向まで解説

Web事業


Web事業に関して、現代は1人に1台のスマホがいき渡っているため、一番身近な存在だ。Google、Apple、Face book、Amazonの4社はこのWeb事業を展開している。

Web事業は具体的に述べると、Webメディア、ECサイト(通販サイトなどの事)を展開しているAmazonや楽天、メルカリなどが思いつくだろう。

またドラマや映画を配信するNetflix、Amazon Primeなどはコンテンツ提供を事業としている所もある。

最近では、シェアリングサービスで話題のある、Timesのカーシェアリングや空き部屋を貸したい人と部屋を借りたい人を結び付けるAirbnbなどの民泊サービスもある。

Web業界は身近な存在であるが、経済学部出身者にもおすすめの業界である。

Sler(情報処理)


SIer(エスアイヤー)とは、システムの設計〜開発を一括で請け負うシステムインテグレーション(複数のシステムを統合すること)のサービスを展開する企業を言う。

例えば、ある食品会社が工場の在庫製品の数量、入出荷や製品の販売管理をトータルでシステム管理したいという依頼があった場合、SIerの出番となる。

顧客とのミーティングの中で、現状の課題や必要なデータを表面化させ、それらの課題やデータをシステム全体の中に組み込んでいくのだ。

システム設計が出来上がれば、実現のために他のSIerの会社やハードウェアの企業の力を借りて、システムを作り導入、運用、管理などを行っていく。

メーカーであれば、富士通、日立製作所、ユーザー系SIerなら、NTTデータや野村総合研究所などがある。

パッケージ/プラットフォーム


パッケージの事業で代表的なのは、MicrosoftなどのソフトウェアであるExcelやPower pointなどが有名だ。

これらのアプリケーションソフトをパッケージにして、販売するのが事業モデルとなる。

またNTTdocomoやソフトバンクは通信事業のサービスを提供し、携帯電話を使えるようにするプラットフォーム事業を行い、その通信インフラを利用しWebのサービスも展開する。

ハードウェア


ハードウェア事業の会社としては、韓国のSamsungやDell、HPなど挙げることができる。これらはスマホや、PCのデバイスを設計から製品化まで一貫して行うメーカーでもある。

またパナソニックやソニーなどはハードウェアのメーカーとして、国内ではトップの電子機器メーカーと言えるだろう。

以上、IT業界の各分野の事業ごとに説明してきたが、理系に限らず文系の経済学部にも営業職として就職先の候補となる。

メーカー


メーカーは、食品から電化製品、自動車、化粧品とあり、我々の日常を支えている。製品を製造するのがメーカーの役割であり、製造業とも言える。

経済学部の就職先として、俄然人気の業界だ。昔から基幹産業として日本を引っ張ってきた国内メーカーであるが、現状としては、海外メーカーの力に圧倒されつつある。

厳しい価格競争や人件費、原材料費は上がる一方で、優秀な技術者の定年に伴う人材不足も挙げられる。

近年では、AIやIoTの導入で工場の自動化を促進させ、人件費の削減やより質の高い製品を安定的に供給するシステムの構築に様々なメーカーが力を入れている。

また就職先としては、トヨタ自動車、資生堂、ソニーといった大手メーカーはいつの時代も上位にランクインしている。

公務員

経済学部の就職先として、公務員も選択肢の一つだ。公務員は国家公務員、地方公務員に分けることができる。

国家公務員は、国の運営に直接関わることを主として、中央省庁や地方機関などで働くことができる。地方公務員は、各自治体の学校の教員や消防士、警察官、市役所などの事務員などが含まれる。

公務員の魅力としては、安定した給料と社会的なステータスであろう。経済学部で民間企業への就職を考えておらず、公務員志望なら今のうちから筆記試験対策をしておこう。

経済学部生におすすめする就職先〜職業・職種別〜

経済学部生におすすめする就職先
ここでは、経済学部生の就職先で活躍できる職種を紹介する。ここで挙げる仕事はどれも経済学の素養が役に立つはずなので、学部時代の勉強は無駄にならないだろう。

営業職

経済学部の就職先の職種として、大多数がこの営業職に配属される事になる。文系では一般に営業職の採用人数が一番多いからだ。

営業の主な仕事は、取引先の顧客が抱える課題を自社の製品やサービスを提供して、課題解決を行う事である。

また営業と一口にいってもとても多岐に渡るので、自分が何の営業をやりたいか考えることだ。

例えば、新規顧客を開拓して、ユーザーの母体数を増やす証券マンタイプなのか、昔から付き合いのある、既存客への顔つなぎを主とするような伝統的な商社型の営業なのか。

同じ営業でも、求められる能力は全然異なるので気を付けておこう。下記の2つの営業タイプを紹介する。

新規開拓の営業


新規の営業は、テレアポ(電話でアポを取り付ける)や飛び込み営業などがある。例えば、証券会社の証券セールスや生命保険の個人宅向けの営業がこれに該当する。

新規開拓の営業は気力と根性の世界だ。なぜなら、断られる事が当たり前のセールスだからである。何度も突き返されて、断られても動じないメンタルが必要となる。

ノルマを達成できなければ、上司からの叱責が日常茶飯事なので、上昇志向が無いと続かないだろう。

既存客へのルートセールス


商社やメーカーなどの営業はこの営業に該当する事が比較的多い。古くからの付き合いある取引先ユーザーに訪問し、ご機嫌を伺う御用聞きタイプの営業だ。

もちろん、用件を聞くだけが仕事ではなく、新商品のPRや現状のユーザーの問題点、クレームなどに対応しなくてはならない。

ルートセールスで必要になるのは信頼を構築し続けられる、責任感の強さや共感力、雑談力などは特に求められる。

営業職は経済学部に限らず、文系の大半が配属される職種なので、どんな営業をやりたいか事前に下調べしておこう。

経理


経理職は、採用自体はあまり大々的に募集している訳ではないが、就職先の候補の一つとして覚えておこう。

会社の売上、利益などのお金周りの数字を管理する事がメインの仕事だ。

経費、備品の購入の精算や、貸借対照表の作成なども扱う。仕事上常に数字と向き合うので、経済学部で鍛えた数字の強さは活かせるポジションにある。

ただ営業のように売上を出す訳では無いので、地味な仕事だが会社にとっては重要な役職でもある。経済学部であれば、経理にはそこまで抵抗は無いだろう。

マーケティング職

マーケティングの仕事は、自社の製品やサービスを販売する際に、競合他社はどれくらいいるのか、製品価格の目安はどの程度か、在庫量はどうするかなどの戦略を立てる。

製品やサービスなどの適切な供給方法、量、価格を多角的な視点から分析し、最適化していくのだ。

商品PR、広告、宣伝、販促活動、流通といった一連を担当し、いかにより多くの顧客に自社の製品、サービスを使ってもらうかが肝である。

大手メーカーのマーケティング部門は非常に高倍率だが、花形的な立ち位置でもあるので、経済学部でも就職先の職種として検討してみるのも良い。

取っておきたい就活にも役立つ資格

経済学部なら取っておきたい就職にも役立つ資格
ここでは、経済学部の学生であればおすすめできる、就職にも有利となる資格について挙げておく。どれも実用的なものばかりなのでチェックしておこう。

日商簿記検定2級以上

経済学部の学生には、簿記はおすすめだ。なぜなら、数字に強い経済学部生であれば、抵抗なく簿記の問題などに取り組めるからである。

簿記は、管理職などになる場合も持っていると有利である。役職が上がれば、数字を扱うからだ。

貸借対照表や損益計算書に関する素養が身に付けば、どこの業界、企業でも使える知識となるため、すぐには必要無いとしても役に立つ場面があるだろう。

営業職の人間が、財務諸表などの数字が読めるようになると、取引先である企業の経営状態などを把握できる為、営業職を目指す人にもメリットがあると言える。

就職において役に立つ資格の中ではありきたりだが、持っていて不利になる事はない。

TOEIC700点以上

TOEICも経済学部生の就職を有利にする上で、おすすめと言える。なぜなら、大手の商社はもちろん、メーカーでも、ITでも英語力を必要とする所が見受けられるからである。

会社の規模が大きい所は、英語を必要とする業務が社内に存在するはずだ。

TOEICは700点以上あれば就活で評価され、よりグローバルな色が強い企業を目指す場合は800〜900点以上を目指すと良いだろう。

外資系なら、900点は欲しい。TOEICは業界問わず使えるので、経済学部に限らずどの学部・学科の学生にもメリットがある。

就活のために大学時代にやっておくべき行動

就活のために大学時代にやっておくべき行動
ここでは、経済学部生が就職活動を有利に進めるために、学部のうちにやっておくべき行動を挙げていく。どれも重要なことなので、覚えておこう。

可能であれば長期、もしくは短期インターンに挑戦する

経済学部の学生で就職活動を有利に進める為に、できれば長期のインターンに参加する事をおすすめする。(時間が無い方は短期でも良い)

なぜなら、長期のインターンをやる事でビジネスにおいての実績を作れるからである。

業界は何でも良いができれば、社員数の少ないベンチャーで長期インターンをやる事をおすすめする。理由は、裁量を与えられて、できる仕事の範囲も広がるからである。

大学1〜2年生のうちから創業間もない成長途中のベンチャーの環境に身を置くと、社長の近くで仕事ができ、経営中枢に近いポジションでビジネスの経験が積める。

インターンとはいえ、実際の社会で働く経験は自己PR のネタにできる。

統計を学べるゼミに入る、統計を扱う経験をしておく


経済学部の学生であれば、統計のゼミか統計を扱う事を経験しておくと良いだろう。なぜなら、社会に出た時に統計の知識があると会社で重宝されるからである。

営業職であれば、毎月の売上数字の統計データを取ったり、課長、部長の役職だとチームの数字をまとめて統計データを扱うことが多い。経理職でも統計の知識はもちろん必要だ。

統計学の知識は一生役に立つことがいえるので、できれば学生のうちには統計には強くなっておくことだ。

就活で勝ち抜くための自分の強みを磨いておく

これが一番重要事項だが、大学生のうちはとにかく自分の強みを磨いておこう。

サークルで人を引っ張る事が得意であればリーダーシップを磨き、バイトでスタッフ同士のコミュニケーションを円滑にできるなら、協調性を磨くといった具合だ。

(サークルは文化系でもスポーツ系でも強みは磨ける)

自分が得意とする事を、人が真似できないレベルまで突き詰めるとそれは強みに変わる。苦労や困難が伴うとさらに説得力も増すだろう。

したがって経済学部に限らず学生は、自分の得意領域でそれを伸ばし続ける事を強く推奨する。

まとめ

経済学部の就職についてのまとめ
以上が、経済学部の就職事情と就職を乗り切るため内容となる。ご説明した通り、経済学部は他学部に比べて数字に強く、企業からの評価も良い。

従って、普段から目的意識を持って、経済の知識、数字に対しての分析力を鍛えておけば就職の際に評価されるポイントとなる。

ここまで経済学部の就職に関して解説してきたが、一人でも就活を乗り切れそうか一度自分に問いかけてみてほしい。

もし対策が行き詰まっているのなら、我々の就活塾の受講を検討して頂くのも良いと思う。

当塾では、全業界の第一線で活躍している講師陣が在籍しているので、行きたい業界に合わせて専門の講師が担当し、業界/企業別の対策が立てられる。

豊富な内定実績があり、あなたの努力次第で大手企業への内定も実現可能だ。

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