資生堂
資生堂は国内市場でナンバーワンの地位を確立している。化粧品の国内シェア第1位、海外シェア第5位と、世界の約120カ国・地域で事業展開している。
近年、日用品事業を売却し、百貨店などで販売されるプレステージブランドなど大型のブランドに力を入れている。
資生堂の企業ミッションは「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」である。
このビューティーイノベーションとは、「美」を提供し、笑顔やエネルギー、自信などを生み出すことで、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現を指している。
資生堂はこの企業ミッションに基づき採用活動を行っている。
そのため、自分にとって「美」とは何かを明確にしていると良いであろう。
また資生堂はグローバル企業として高みを目指す企業なので、グローバルな視点は評価ポイントであろう。
加えて採用情報のページには「Love what you do. Do what you love.」という言葉があるように、資生堂ではその人の個性や経験、考え方を大事にしようとする考え方があり、型にはめられたものよりも、自分自身のオリジナルな経験を魅力的に語れるとよいだろう。
花王
そもそも花王は特化した化粧品メーカーではなく、大手日用品メーカーだ。それでも国内の化粧品シェアは2位を誇る。
花王グループでは「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」を一般消費者向けの事業分野として展開している。
採用においては、「花王ウェイ」という企業理念があり、この理念に共感できる人が求められている。
また求める「人財像」として
- チャレンジを続けられる人財
- 高い専門性を持った人財
- 国際豊かな人財
- チームワークを大切にし協働で成果をあげる人財
- 高い倫理観を持った人財
とされている。
花王ウェイの使命は「豊かな共生世界の実現」、行動原則にも共生視点というものがあり、「共生」も花王のキーワードとなる。
また消費者や社員、ビジネスパートナーなどの自分が関わる全ての人と、地球によい影響をもたらすことができる行動を取ることを大切だとしている。
チームワークを大切にしている人を求めることからも、集団で何かを達成した経験等を語れると良いだろう。
コーセー
コーセーは化粧業界初の美容液とパウダーファンデーションのカテゴリーを成形し、ファンデーションとスキンケアに力を入れている会社だ。
創業当初から美容部員による店舗での対面販売形式を行ってきた。また1960年代後半より中国、香港、韓国などのアジア市場への参入を積極的に進めている。2014年にはアメリカのタルトを買収した。
化粧品は外面を美しくするだけではなく、内面の美しさ(自信や勇気など)も引き出してくれる魅力があると社長メッセージでも語られている。
コーセーでは総合職とビューティーコンサルタント(販売職)が募集されており、ビューティーコンサルタント以外の職種では勤務地を指定することができない。
化粧品が持つ魅力について共感し、ジョブローテションなどでさまざまな経験を積むことをポジティブに捉えられる人が求められる。
創業者の言葉から誠実な印象を受けるように、自分の人柄を伝えられるとメーカーのイメージにも合うのではないだろうか。
ポーラ・オルビスホールディングス
化粧品の訪問販売を始めたのがポーラだ。近年では訪問販売だけではなく、百貨店の化粧品売り場やファッションビルにポーラコーナーを出店したり、エステ併設型の「POLA THE BEAUTY(ポーラ・ザ・ビューティ)」などの店頭での販売も行っている。
oemとは?
oemとは「Original Equipment Manufacture」の略で、メーカーが他企業の依頼を受けて製品を代わりに製造すること、またはその業務を行う企業を表す言葉だ。
近年化粧品業界ではこのoemが広く普及している。
oem導入のメリットは以下の4点である。
- 生産コストを削減し、生産量を増産できる
- 在庫リスク削減
- 新商品の開発に集中できる
- 自社では製造できない商品の開発を行える