最終更新日 2024.08.27
既卒・就職浪人生向け
就職留年やめとけと言われる理由とは?決断前にやるべき6つのこと
就活で思うような結果が出せないとき、もう一度やり直したいと思いますよね。
でも、周りの人たちは「就職留年は辞めとけ」と言う人たちばかり。
もし就職留年をするなら、この一年が今後の人生を大きく左右する大事な時期だからこそ、「やめとけと言われる理由」は真剣に考えたいところですね。
この記事では、就職留年のメリットやデメリットを具体的な例と共に解説し、その上で留年を決断する前に絶対にやるべきことも詳しくお伝えします。
就職留年で成功する過ごし方のコツや、実際に就職留年で成功した事例などもご紹介しています。
このページを最後まで読むことで、就職留年に関する正しい知識を得られ、後悔しない選択ができるようになるはずです。
この記事を書いた人
東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はカリキュラムを消化した塾生のホワイト企業内定率100%を誇り、カリキュラムを消化したにもかかわらず、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度を提供中。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g
はじめに、就職留年やめとけと言われる理由をご紹介します。以下の3つの理由について、順番に解説していきます。
- 金銭的な負担が増加するから
- 2回目の就活で思った結果が出る保証がないから
- 留年理由や1年間の成長エピソードがないと1回目よりも苦戦する可能性があるから
留年には多くの経済的な影響が伴い、これが学生や家族に大きな負担となることがあります。
学費の増加
留年する場合、通常の卒業予定よりも長く在籍するため、その分だけ卒業までの総学費が増加します。
通常、大学や専門学校の学費は年単位で計算されるため、基本的には1年分の学費が追加でかかります。
収入の機会損失
留年すればその分、社会に出て収入を得る開始時期も遅れます。
例えば、ストレート入社で働き始めた場合と比較すると、丸々1年間分のお給料が貰えないことになります。
この機会損失としてのコストも考慮する必要があります。
生活費の増加
さらに、学校に通う期間が延びることで、食費や交通費などもその分必要です。
1人暮らしをしている場合には、家賃や光熱費や水道代などの生活するための費用も追加で発生します。
就職留年をやめとけ、と言われる主な理由の1つに2回目の就活で思うような結果が出る保証がないことが挙げられます。
というのも、1回目の就活で志望した業界や企業や職種に2回目の就活で目指しても難しいケースがよくあるためです。一例としては以下の通りです。
- 志望する業界・企業・職種とあなたのキャラクターが合わない
- 学歴フィルターの段階で引っかかっている企業を志望している
- あなたが狙っている企業は倍率100倍を超える超人気企業である
上記のようなケースの場合、就職留年をして2回目の就活に取り組んでも内定ができる可能性はかなり低いです。
そのため、仮に就職留年をしても内定が出ない可能性が高いです。
加えて今取り上げたような入社が難しい企業群を目指さないケースであっても、2回目の就活で1回目の就活で内定が出なかった企業に入社できる保証は全くないのです。
留年理由や1年間の成長エピソードがないと1回目よりも苦戦する可能性があるから
留年は、企業から「何か問題があるのではないか」とマイナスイメージを持たれる可能性があります。そのためストレート新卒と比べて企業からの印象が悪くなりやすいです。
企業側も、問題がある人を入社させるわけにはいかないので、ほとんどの場合、面接の際に就職留年の理由を聞かれます。
そこで説得力ある留年理由や、留年中の1年間の魅力的な成長エピソードが伝えられなければ、前年度の就職活動よりも苦戦してしまうでしょう。
例えば、留年期間を特に新しいスキルも身につけずに無目的に過ごした学生は、面接で「留年して何をしたのか?」と聞かれた時に具体的な回答ができません。
その場合、面接官に良い印象を与えられず、就職活動が前回よりも厳しいものになります。
ですので、留年中に特別なスキルを習得したり有意義な経験ができるように、留年を決める前に、その期間に何を成し遂げるかをはっきりさせておく必要があります。
次に、就職留年のメリットをご紹介します。以下の5つを解説していきます。
- 新卒枠での応募が可能
- 過去の就活経験を活かせる
- 時間的な余裕が生まれる
- 就職活動のみに集中できる
- 卒業後の選択肢を増やせる
留年の大きなメリットの1つが、「新卒として企業に応募できる」点です。
多くの企業は新卒採用を行っており、新卒採用は採用枠が多いかつポテンシャルを重視している傾向にあるため、留年生にとって有利となります。
これにより、留年生も、企業から新卒者と同様の評価を受けられる場合があります。
例えば、健康問題で留年を余儀なくされた場合、回復後も新卒扱いとして多くの企業に応募することが可能です。
その場合、留年中に専門知識を深め、スキルアップをすることで、卒業時に複数の内定を獲得したり、希望する職種でのキャリアをスタートさせられる可能性も大いにあります。
このように、留年が必ずしもネガティブな影響を及ぼすわけではなく、計画的に行動することで、新卒として十分競争力を持って就活を行うことが可能です。
1度目の就活の経験や反省を活かせる分、有利な部分があるのもメリットです。
前年度の就職活動での失敗を分析し、どの点を改善すべきかを明確に理解できるため、準備を万全に整えたり、戦略を再構築するなどのチャンスが得られます。
例えば、前年度、面接での受け答えや自己PRが不十分だったり、企業研究が浅かったりした学生は、留年中にこれらの弱点を集中的に克服できます。
また、ESの書き方を前年度より改良したり、履歴書や職務経歴書の内容を前年度よりも充実させたりすることも可能です。
さらに、前年度でうまくいかなかった企業にも、その失敗経験を活かして対策し再チャレンジをすることで、内定を勝ち取れる可能性もあります。
時間的な余裕も大きなメリットの1つです。
この余裕を利用して、より多くの企業を研究したり、自己分析やスキルアップに励むこともできます。
留年期間中にキャリアプランの見直しをしたり、専門的な資格を取得したり、インターンシップに参加することで実務経験を積むことも可能。
例えば、留年期間の時間を活用して、日商簿記やFP技能検定など、仕事で活かせる資格を取得すれば、その資格が就活において大きな強みとなり、希望の企業からの内定を勝ち取ることができるかもしれません。
ただし、時間の余裕があることに安心しすぎてメリハリなく無計画に過ごしてしまうと、時間だけが過ぎてしまい逆効果にもなりえるため、具体的な目標設定とその達成のための行動計画は必要です。
学業などのプレッシャーから解放され、就活のみに専念することができる。これも、就職留年の大きなメリットの1つと言えます。
学業・部活動・サークル活動・アルバイトなどと並行して就活を行っていたときには、心に余裕も持てず、頭の切り替えもなかなか追いつかない場合もあるでしょう。
ですが、留年期間を活用すれば、徹底的に企業研究をしたり、応募書類をじっくり練り上げたり、模擬面接などで面接対策も充実させたりなど、就活準備を計画的に進めることができます。
卒業後のキャリアの選択肢を広げることができる点も、メリットの1つです。
留年することで、腰を据えてじっくりと様々な業界や職種について深く探求しながら、インターンシップによる実際の職場経験も通じて、自分に合った職種を見つける機会も増やせます。
例えば、留年期間中の複数のインターンシップに参加し、その経験を通じて、希望する業界が定まったという学生も少なくありません。
留年する前は特定の業界への進路に確信が持てずにいたとしても、インターンシップを通じて自分の適性と情熱を見極めることができます。
その結果、卒業後、自信を持ってその業界への就職を決めることができますし、その先も満足のいくキャリアを築いていくこともできるはずです。
このように、留年は単に時間を延長するだけではなく、留年中に積極的に様々な経験をすることで、職業選択においてより良い判断ができるようになります。
就職留年の選択をやめた方が良い人の特徴と挑戦する価値がある人の違い
就職留年をやめた方が良い人の特徴を解説していきます。逆に就職留年に挑戦する価値がある人の特徴も一緒に見ていきましょう。
特徴 | 内容 |
---|
経済的な余裕がない | 留年による追加の学費や生活費を支払うのが難しい人 |
1回目の就活をきちんと対策をした | 十分な準備をしたにもかかわらず、内定が取れなかった人。 |
親の理解が得られない | 就職留年をして金銭面などで困った時に親の協力を得るのが難しい人 |
1回目の就活の失敗を反省しない | 就活の失敗の原因を分析したり、思うような結果が出なかった理由を直視できない人 |
就活から逃げたい | 苦戦している就活から逃げるために就職留年を選ぶ人。 |
特徴 | 内容 |
---|
意中の企業に新卒枠がある | どうしても働きたい企業に新卒枠があり、1度挑戦したけど失敗した、もしくは時間をかけて万全の準備を整えて挑戦したいという人 |
新卒カードを無駄にしたくない人 | 新卒時にしか使えない新卒カードを使って優良企業に入社をしたい人。 |
1回目の就活では準備が不十分だった | 準備不足で就活に取り組んでしまっており、きちんと準備をすれば結果が出る事ができる人。 |
親の理解が得られている | 就職留年をして金銭面などで困った時に親の協力を得ることができる人 |
就活を通してやりたい事が見つかった人 | 就活をする中でやりたい事や興味がある事が見つかり、再度就活をやり直したいと思った人。 |
就職留年をした方が良い人としない方が良い人の決定的な差
上記の内容から、就職留年をした方が良い人としない方が良い人の差をまとめます。
- 経済的な余裕があるかどうか
- 就職留年をする目的意識や目指すものがあるかどうか
- 1回目の就活からの伸びしろがどの程度あるかどうか
- 新卒の就活をやり直す意欲がある
- 親の理解が得られているかどうか
これらの差によって、就職留年の成功の可否が分かれるため、こうした基準を元に、果たして自分が本当に就職留年をするべきかどうかを判断していきましょう。
就職留年を決めてから後悔をしないように、やるべきことをご紹介します。以下の6つです。
- これまでの就活を分析し、最後まで諦めない
- 希望する業界が就職留年を許容する傾向があるか確認する
- 将来のキャリアプランと留年の利益を照らし合わせる
- 第二新卒や中途採用を狙う選択肢も検討する
- 親としっかり話し合い、親からの理解を得る
- 就活エージェントや就活塾を活用する
就職留年を決める前に、これまで思うような就活ができなかった原因を振り返り、分析をしましょう。
原因がわからなければ就職留年をしてもまた失敗をしてしまう可能性が高いからです。
何がうまくいかなかったのか、どこを改善できるのかを洗い出し、明確にする必要があります。
具体的には、応募した企業の選定基準、提出した履歴書や職務経歴書の内容、面接時の対応など、就活のすべてのプロセスを見直していきます。
例えば、仮にこれまでの就活の面接段階で何度も落ち続けていたとします。
この場合、自己分析を深めつつ、模擬面接を何度も行なって練習を重ねたり、面接での質問への回答内容も改善していくことで、より自信を持って自己PRができるようになる。
そうすれば、面接を突破できるようになり、自然と内定にも繋がるはずです。
希望する業界が就職留年を許容する傾向があるか確認する
希望する業界や企業が、留年生に対してどのような態度を取っているかを確認することも非常に重要です。
場合によっては留年に不寛容な業界もあるため、事前にその情報を収集しておく必要があります。
例えば、IT業界やスタートアップ企業では、実力主義のため学歴や経歴よりも、スキルや経験が重視されることが多いです。
また、公務員も、公務員試験に合格をすれば良いため、学歴や経歴はあまり関係なく、留年の影響が少ないと言えます。
一方で、金融業界や商社やインフラ系の業界では、新卒一括採用が主流であり、留年が最初から不利に働く傾向にあります。
特に金融業界は金銭を扱うこともあり、人間的な信用力を求められます。
そのため、留年の理由が人間的信用を損ねないような納得いくものでない限り、こういった業界は評価が厳しく、たとえ留年して準備を整えたとしても内定獲得は難しいと言えます。
留年を決断する前に必ず、希望する業界の傾向をよく調べ、留年の影響の大きさを事前に把握しておきましょう。
就職留年を決断する前に、就職留年があなたのキャリア目標にとって本当にプラスになるかどうかを慎重に評価する必要があります。
なぜなら、就職留年をする事は留年分の学費の発生や社会に出る時期が後ろ倒しになって生涯年収でマイナスになる可能性があるので、余程のプラスな事が見えない限りはやらない方が良いためです。
そのため、就職留年を選択してもう1度就活をやり直す事は本当にメリットがあるのか、1年間の留年を通して失う事や支払うコスト等と照らし合わせて判断しましょう。
あなたが志望する業界や企業や職種は就職留年ではなく、第二新卒や中途採用で狙えないかも考えてみましょう。
というのも、第2新卒や中途採用でも狙える場合、就職留年をせずに1回目の就活で内定を獲得した会社で実績を積み重ねた上で転職での入社も狙えるためです。
一方で新卒ではないと入社が難しい企業や業界を狙う場合、転職での内定獲得が難しい以上、自ずと就職留年を考えざるを得ません。
そのため、あなたが就職留年を通して内定を取りたい業界や企業や職種は就職留年ではなく、第2新卒採用や中途採用で狙えないかどうかについては事前に調べておきましょう。
親や保護者との十分な話し合いも、必要不可欠です。
就職留年は金銭的な負担や精神的な負担も発生するため、決して1人で勝手に決めたりせず、親からの理解は必ず得ておきましょう。
親とのコミュニケーションを通じて、自分の中での留年の動機や目的もより明確になりますし、何より、家族から応援されていない状態では精神的な安心感もまるで違うため、成功できるものもできなくなります。
就活は、その後の自分の人生を大きく変える、一大行事。1人で臨むのではなく、家族全員で臨む体制を築くことが大切です。
留年を決断する前に、親に対して、特に、
を詳しく共有しましょう。
これらを伝えることで、学費の支援や精神的なサポートを得られる可能性が格段に高まりますし、その結果、就職活動の成功率も間違いなく高まります。
就活エージェントや就活塾の利用を検討することも大切です。就活エージェントは求職者に人材を必要としている企業を紹介する人材紹介業であり、就活塾は就職のサポートに特化した就活版の学習塾です。
就活エージェントや塾は、履歴書の添削、面接練習、業界研究の方法など、就職活動に必要なことを総合的にサポートしてもらえます。
例えば、就活塾のプログラムに参加することで、1回目の就活では不足していた面接技術や業界知識を短期間で大幅に向上させることも可能。
塾の指導のおかげで複数の企業から内定を得ることができて、留年せずに卒業後すぐに仕事を開始できた人も少なくありません。
このようなサービスを活用することで、留年を避けつつも、就活を有利に進めることができます。
留年を決断する前に、1人で頑張りすぎずその道のプロの力を借りて、就活のアドバイスをもらいましょう。
就職留年で後悔しないために注意すべき3つのポイント
実際に就職留年を決断した後、後悔しないために注意すべきポイントをご紹介します。
以下の3つを順番に解説していきます。
- 就職留年の期間でやる事を明確にする
- 視野を広く持って、多くの業種や職種の情報を見てみる
- 就職活動の計画を立てる
就職留年で最も重要なことは、就職留年の期間にやる事を明確にしておく事です。
スキルアップ、資格取得、志望する業界内の企業での長期インターンでも構いませんので就職留年をする1年間でやる事を決めておきましょう。
なぜなら就職留年の時期に何をやるかを決めていない場合、何もせずに留年の1年が過ぎてしまう事もあるためです。
1つの理想は志望する業界や企業の内定に繋がる行動を洗い出し、その行動を行う事です。例えば、就職留年をして大手のIT企業への入社を目指すとします。
その場合、ITスキルの高さを証明するためにITパスポートや基本情報技術者試験に合格する事やIT企業の開発の現場を知るためにITベンチャーでインターンをするのが有効です。
上記のような事を就職留年の期間に行えば留年の1年間で成長をした事を選考の場で伝えられるので志望する業界・企業の内定獲得に近づきます。
視野を広く持って、多くの業界や職種の情報を見てみる
多くの就活生が、自分の志望する業界の情報だけを見てしまいがちですが、そうすると視野が狭くなってしまいます。
ですので、視野を広く持ち、たとえあまり興味のない業界や職種であっても、選り好みせずに幅広く情報を見ていくことが大切です。
興味がなくてもいざ見てみると、思わぬ発見や自分に合った職種との意外な出会いがあったりもします。
例えば、元々は漠然とIT業界に興味を持っている人がいたとします。その際にITとは関係のない教育業界について調べてみるとテクノロジーを用いて教育を支援する「EdTech」の分野を見つけて、興味を持つ可能性があります。
この新しい発見によって、留年を利用して関連する技術と教育のスキルを学び、その後、EdTech企業への就職を成功させる、ということも起こり得ます。
就職留年という就活をやり直す機会に巡り合えた場合、一度志望する業界・企業を離れて色々な業界・企業について調べてみる価値はあります。
後悔しないために、その年の詳細な就職活動の計画を立てることも重要です。
無計画に進めてしまうと、就職留年のメリットを最大限に活かせず、時間だけが過ぎ去り、せっかくのチャンスが台無しになってしまいます。
月毎と日毎で計画を立て「いつまでに何を終わらせるのか?」を明確にした上で、前倒しで早め早めに行動をしていくことが大切。
資格を取得したり、早期先行に参加したり、OB訪問をしたり、インターンに参加したり、面接練習をしたりと、できることは全てやって、前年よりも早めに就活を進めていきましょう。
就職留年期間をより計画的に最大限に有効活用するために有意義な過ごし方について、次でより詳しく解説していきます。
就職留年を成功させるために心がけておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 1回目の就活の失敗の原因を正しく把握し、改善する
- スキルや資格を取得する
- 評価される実務経験を積む
就職留年をして2回目の就活を成功させるために欠かせないのは、1回目の就活の失敗の原因を正しく把握し、改善をする事です。
なぜなら、1回目の失敗の原因を把握せずに2回目の就活に臨んでも同じ失敗を繰り返して就職留年をしてもよい結果は期待できないためです。
例えば、1回目の就活の失敗が就活を始める時期が遅かったとします。その場合は、2回目の就活では就活の解禁日である3月1日よりも早めに動き出し、年内でも選考をやっている企業を受ける、といったことが挙げられます。
他にもWebテストが全くできなかった場合は、就職留年の期間を使ってWebテストの勉強をして満点近くを取れるようになる事です。
就職留年をする前に1回目の就活で上手くいかなかった原因を正しく把握し、その原因を解決するための対策をする事は就職留年の成功における必須項目と言えます。
実は志望する業界・企業で評価される資格を取得する事は留年生が就職市場で勝ち抜く際に有効に働きます。なぜなら、入社後に役立つスキルや資格を取得すれば、就職留年の機関を通して頑張った事と志望業界や志望企業に入社を希望する志望度の高さの両方をアピールできるためです。
例えばIT業界を目指す学生なら、プログラミング言語の資格を取得したり、アプリの開発をする事は有効です。他にも商社で働きたい人がTOEIC900点を取得したり、半年以上の期間留学に行き、英語力を上げる事は有効です。
以上のような形で志望する企業や業界で役に立つ資格の取得やスキルの取得をする事は志望する業界・企業の内定獲得を狙う際にプラスに働きます。
スキルや資格の取得と合わせて、「実務経験を積むこと」も留年期間の過ごし方として非常に大切です。
実務経験は、企業に対して「実践的なスキル」と「職場での適応能力」を示す要素となります。
例えば、留年を決めた学生が、地元の中小企業でマーケティングのインターンとして働き始めたとします。
この経験を通じて、デジタルマーケティングの実務知識を深めると同時に、プロジェクト管理やチームワークのスキルも磨くことができるはずです。
留年終了時には、その企業から正式な社員として内定を頂ける可能性も大いにあり得ます。
そんな風に、実務経験は、将来の仕事に直接役立つスキルを身につけるための絶好の機会になり、なおかつ就活においても有利な経験となります。
やめとけとよく言われる就職留年をして成功した人がやっていた事
就職留年をして成功した人が、「実際にやっていたこと」をご紹介します。
就職留年をして成功している人は、必ず「留年理由」を細部まで作り込んでいます。
なぜなら、留年をしている事はポジティブな経験ではない以上、きちんとした理由がない場合は「問題がありそうな人」とマイナスイメージを抱かれる恐れがあるためです。
そのため、「なぜ留年をしたのか」という面接官に必ず聞かれる質問に対して面接官が大きなマイナスの印象を頂かない理由をきちんと用意する事は重要になります。
参考までに大きなマイナスの印象に繋がりにくい留年のパターンは以下の通りです。
- 家庭の事情により大学院進学を断念した際の留年
- ○○をするために留年をしたという明確な理由がある留年
- 留年せざるを得なかった特別な理由のある留年
留年理由で嘘をつくのは駄目ですが、面接官が納得するだけの留年理由を用意できるかどうかで選考の印象は大きく変わります。
就職留年で結果を出すためには、必ず面接官から聞かれる留年理由への対策は欠かせませんので、きちんと準備をしましょう。
就職留年をして成功した人の共通点として、「自己分析を徹底的に行ったこと」も挙げられます。
自己分析には、「自分で自分を知るための自己分析」と、「企業に自分の魅力を最大限アピールするための自己分析」の2つがあります。そして特に後者が重要になります。
自身の強みや弱みや経験やスキルが、実際の職場でどのように企業の役に立つかを細かく分析した上で、「その価値を面接でいかにわかりやすく表現するか」を考え”言語化”する。
そこまでやるのが「企業にアピールするための自己分析」です。
企業にアピールするための自己分析ができれば、企業側に採用するメリットを伝えられやすくなるので自ずと内定獲得の確率が上がります。
実例として、当スクールには、早稲田大学から1年の就職留年を経て最終的にNTTグループ、IT企業のSIer(システムを構築する会社)に内定した生徒がいます。
この生徒も、「企業にアピールするための自己分析」をやり直すことで、就職留年を成功させています。ぜひご覧ください。
参照元:
先輩の体験記 Vol 5.後悔のない就職留年特定の分野に深く没頭して「これだけは誰よりも極めた!」と言えるようなものを何か1つでも作っている人は、就職留年を成功させている傾向にあります。
例えば、TOEICで圧倒的な高得点を取ったり、ビジネススキル養成講座を受講し徹底的に反復学習したりなど。
実例として、6週間、海外の語学学校での留学をして、英語に没頭した生活を送り、TOEICで930点を獲得したという人もいます。
その経験と実績を武器に面接に臨むことによって、総合商社・コンサル・ITから内定を得ることができたようです。
そんな風に、面接での自己PRの際に、「留年期間中に何をどのように学び、どんな結果を出したか?」を具体的に説明できると、企業に対して強い印象を与えることができます。
何より、「1つを極めるのにとことん頑張ったという事実」が自分の確固たる自信にもなるので、その自信が面接の受け答えにも滲み出てきて、プラスの印象に繋がるわけです。
参照元:
総合商社内定者が就職留年を決意した訳と就職留年中にしたこと最後に、就職留年の選択を考えている人がよく抱く疑問にQ&A形式で回答していきます。
実際に就職留年した人の具体的な数字は公開されていませんが、毎年一定の割合の学生が就職留年の選択をしていることは確かです。
ちなみに、マイナビが「2023年3月卒業見込みの全国大学生35,543人」に行ったアンケート調査によると、
「希望する就職先に決まらなかった場合の進路」について、
全体の13.7%の人が「就職留年をする」と回答したそうです。
参照元:
マイナビ 2023年卒大学生就職意識調査 このアンケート結果からもわかるように、就職が決まらないことによる留年は決して珍しいことではありません。
就職留年をすると1年間でどの程度のお金がかかりますか?
就職留年の1年間では学費と1年分の生活費と2回目の就職に要する費用がかかります。それぞれの目安の一例は以下の通りです。
費用の内訳 | 目安の金額 |
---|
学費 | 50万~100万 |
生活費 | 127,500 |
就活関連費用 | 82,905 |
学費は大学によって大きく変わる
学費に関してはそれぞれの大学や、国立大学か私立大学かによっても異なりますが、基本的には、追加で1年間学費を支払う必要がある場合が多いです。
文部科学省令によれば、国立大学での1年間の授業料の標準額は
53万5800円です。
私立大学では、文系と理系の平均で
授業料が93万943円さらに施設設備費として18万186円、が必要です。
簡単に言うと、もし1年間の就職留年を選ぶと、学費としては国立大学では約50万円、私立大学ではその2倍の約100万円を学費として支払うことになります。
ただし、学費に関しては残り単位数が数単位であれば、減額してもらえたり、休学制度を利用すれば大学によっては10万円程度だったり無料に抑えられる事もありますので調べてみましょう。
生活費と就活に要する費用
生活費に関してはあなたが1人暮らしをしているかどうかで変わりますが、一人暮らしであれば
生協が調査した「第59回学生生活実態調査」に記載されている127,500円が1つの目安になります。
また、就活に要する費用に関してもあなたがどの地域に住むかで変わりますが、リクナビの調査によると24卒の就活費用の平均値が
82,905円でしたので1つの目安にしましょう。
親や友達に就職留年を反対されていますが、どうしたらよいですか?
就職留年について親や友達から反対されている場合、友達に対しては、特に深刻に受け止める必要はありません。
友達の人生と自分の人生は同じではないですし、友達に自分の人生の進路を決める権利もないからです。
ですが、親には納得してもらう必要があります。
そのためには、しっかりと話し合いましょう。
具体的には、学費を自分でアルバイトなどをして工面するか、将来的に返済する計画を立てるなど、責任を持つ姿勢と、誠意と真剣さを伝えることが大切です。
このように、具体的な解決策と前向きな姿勢で本気で臨むことで、家族の不安を解消し、理解を得ることができるはずです。
留年に寛容な業界は、
などです。IT業界やスタートアップ企業では、能力やスキル、実際の業務経験が重視されるため、学歴や留年の有無はそれほど問題視されません。
公務員も同様で、試験に合格すれば採用されるため、留年が不利に働くことは少ないです。
対して、留年に不寛容な業界は、
の企業です。
これらの業界は新卒一括採用が主流で、留年は不利に働く可能性が高いです。
二回目の就活に臨んでも結果が出ない事はありますか?
希望する結果が出ない事は、当然あり得ます。なぜなら、就職留年をしたからとって必ずしも志望する企業に内定する保証はないためです。
それに、2回目の就職活動は留年、という経歴上のマイナスのポイントがあるため、就職留年の期間を通して成長をしたり、2回目の就活の準備をきちんとやらないと1回目以上の悲惨な結果になる事もあります。
そのため、就職留年をして二回目の就活に臨む際には、きちんと対策をしたり、留年の時間を利用して成長しなければ1回目と同様に思うような結果が出ない可能性が高いことを押さえておきましょう。
就活をやり直すなら就職留年と就活浪人ではどっちが良いの?
基本的には、「留年」の方がオススメです。
まず、そもそも「就活浪人」とは、学校を卒業しているが就職が決まらず、就職活動を継続している状態を指します。
就職浪人は大学を卒業しているので既卒扱いとなり、新卒採用枠を利用できなくなるため、就活の場で不利になります。
それに対して、大学に在籍を続けながら就職活動を行う「就職留年」は、新卒としての扱いを受けることができ企業の新卒採用枠を利用できるため、選考プロセスでの不利が少なくなります。
そのため、再就活を考えている場合は、学費がかかるデメリットがあるとはいえ、新卒採用枠を狙える「就職留年」の選択をしましょう。
就職留年をしても大手企業を目指すことは十分可能です。
留年期間を利用して、自分の市場価値を高めることで、大手企業の内定を得られる可能性もあります。
例えば、当スクール「ホワイトアカデミー」の過去の生徒では、就職留年をした結果「三菱商事」「PwCコンサルティング」「キーエンス」という大手企業の内定を得て、第一志望のキーエンスに入社を決めた、という事例もあります。
参照元:
就職留年生向けコースの内定実績の一例 企業は、単に学歴だけでなく、その人のスキルや経験、人物を総合的に評価しますので、留年期間を有効活用してスキルアップすれば、大手企業からの内定獲得も夢ではありません。
もし、就職留年をするなら休学と留年のどちらがよいですか?
就職留年をするなら、特別な理由がない限りは「休学」を選んだ方が良いです。
休学することによって、学費を大幅に抑えることができることがあるためです。
例えば、私立大学の場合は、休学期間中、授業料はゼロ。ただ、その代わり「休学費」はかかります。
休学費は、一例として
神奈川大学のように年間の休学費10万円となっている大学がありますが、当然それぞれの大学によって異なるのでご自身の大学に必ず確認しましょう。
国立大学であれば、休学期間中は授業料も休学費もかからないので、基本的には無料で休学できます。
参照元:
P184-表15-休学中の学生に対する授業料の扱い また、休学すれば、大学の授業や課題に費やす時間がなくなるため、その分、就活に専念できるというのも休学のメリットです。
さらには、面接の際にも、休学の方が留年よりも印象が良くなりやすいです。
実際、留年をしていない人に比べたら、第一印象としては「ワケありな学生」という印象にはなりやすいでしょう。
ただ、だからと言って完全にマイナスポイントとして評価されるわけではありません。
その企業の文化や採用方針によっても評価は異なりますが、何より大事なのが、「留年した理由と、その期間にどのような活動を行ったか」です。企業はこれを最も重視します。
明確な理由があり、留年期間を資格取得・スキルアップ・実務経験などの自己成長の機会として有効に活用したことが伝われば、企業は肯定的に評価するケースもあります。少なくても大きなマイナスになるケースは少ないです。
逆に、理由が曖昧かつ留年期間の努力が感じられない場合は、留年をしてフラフラしていた、という評価を下す会社も少なくありません。
以上のように、就職留年の評価のされ方はあなたの留年期間の過ごし方によって大きく変わる事を押さえましょう。
できる企業とできない企業があります。
というのも、企業の中には過去に選考を受けた人応募をNGにしているケースがあるためです。
加えて、明確にNGの記載をしていない場合であっても2度目のエントリーを自動的に落とす企業も実は少なくありません。
一方で、就活の年度が変われば選考を受けなおす事を許可している企業は多いです。
そのため、昨年度に受けた企業を受けられるかどうかは企業次第なところです。
就職留年は1回目の就活生と比べてどの程度不利になるんですか?
就職留年という事実だけで致命的な不利にはなりません。
というのも、企業側からすると、就職留年をしているかどうかは、内定を出すかどうかを考える際の1つのポイントでしかないためです。現にホワイトアカデミーで就職留年をした人達の中でカリキュラムを消化した人は全員内定を獲得しています。
そのため、就職留年をしたからといって選考で過剰に不利になり、内定が全く取れない、という状況は基本的にはありません。
ただし、これまでお伝えしてきたように、「留年した理由と、その期間にどのような活動を行ったか」によって、就職留年に対する評価はガラリと変わります。
そのため、就職留年をするのであれば、就職留年をした理由を説明できるようにしておく事と就職留年の期間で成長したことを伝えられるだけの事をやりましょう。
最後に、振り返りとして今回の内容の中で特に重要なポイントをまとめます。
- 就職留年にはメリットとデメリットがあるので、慎重に比較検討することが大切
- 就職留年をした方が良い人は2度目の就職活動で勝算がある人
- 経済的に余裕がない人や2度目の就活での伸びしろが無い人は2回目の就活には向かない
- 2度目の就活に臨むのであればスキルアップや1回目の失敗の敗因分析が欠かせない
- 就職浪人か留年かを迷った時には留年を選んだ方が良い
妥当な理由があれば就職留年することにはメリットもありますが、同時にデメリットやリスクも生じるため、軽い気持ちで安易には就職留年をしない方が良いです。
一方で、1回目の就活の失敗の原因を分析した上で留年の時間を使ってスキルアップや実力アップに取り組める人は就職留年で最高の結果が出る可能性があります。就職留年には費用もかかりますので安易に選択できる選択ではないかもしれませんが、やる価値はあります。
少しでも就職留年をお考えでしたら一度当スクールの就職留年検討者向けの無料相談をご利用下さい。
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