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最終更新日 2023.07.22

学部・学科別の就職対策

外国語学部の就職で人気の進路先は?強みが活きる8つの業界

外国語学部の就職で人気の進路とは?強みが活かせる8つの業界
あなたは外国語学部の就職についてどのようなイメージを持っているだろうか?

外国語学部卒だと、語学力や多様性を活かせて、外資系やグローバルなメーカーで活躍できるという印象を持つ者も少なくないはずだ。

この記事では、外国語学部の学生の就職事情や、その強みを発揮できる業界などを網羅して解説する。

これから就活を考えている者にとっては役に立つ記事となるはずだ。

この記事を書いた人

竹内 健登

Kento Takeuchi

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

そもそも何を学ぶ学部なのか

そもそも何を学ぶ学部なのか
外国語学部では、その名の通り外国の言語を学んでいく。

会話や文法はもちろん、その国の言語の成り立ちを知るために、言葉の由来やどういった流れでその言語が使われるようになったか学習する。

「言語自体」と、「言語が使われる国や地域」に関する研究の2軸を対象とし学んでいく。

言語以外の、地域の歴史、風土、文化、民族、社会など幅広く学び、言語自体が対象の場合は、言語史、語源研究、方言などを学問とする。

英語やフランス語、スペイン、ドイツなどの欧米言語を扱う大学は多く、アジアなら、中国、韓国、インドネシア、タイ語などといった具合である。

外国語学部卒の学生であれば、外資系、商社、大手のメーカー、航空会社などに就職し、国際的な環境で活躍する者が多い。

他にも英語教員や、通訳/翻訳家、難関大になると外務省に行く者もいる。

外国語学部の学生が活かせる強みや経験値

外国語学部の学生が活かせる強みや経験値
まずは外国語学部の学生が就職で活かせる強みや、能力を解説していく。

この学部の者であれば、下記のポイントは抑えている可能性が高い。

外国語学部で身に付けた素養

外国語学部の学生が就活で活かせるものとして、学部時代に習う外国語のスキルや諸外国の文化並びに歴史的背景に対する知見がある。

外国語学部では、世界各国の言語から、その国の文化や国民性、歴史の流れを学べるからだ。

これらを学んでいれば、海外の取引先との交渉や日本企業が海外進出をする際に、役に立つ時がくる。

上記の素養があれば異文化に対する柔軟性が発揮できる為である。

従って、就職の面接では将来的に、国際上のビジネスで活躍する素養がある事をアピールすると良い。

海外の異文化について4年間学び、各国の言語を巧みに操れる外国語学部出身者は、日本の企業にとっては頼もしい存在となる。

この学部でしか学べない事を関連付けて、志望動機などに結びつけると良い。

語学が活かしやすい業界を狙う

語学が活かしやすい業界を狙う
外国語学部出身者の強みとして、やはり語学力を活かせるフィールドでビジネス(仕事)をやっていくのが良い。

理由としては、同期の他の学部出身者と差別化を図ることができ、社会に出て1歩2歩リードしやすくなるからだ。

得意な語学を活用して、周りが対応できない仕事を請け負うことで、自分の存在価値が企業の中で高くなる。

この語学力に加えて、プラスαで他の専門性、例えば数的な能力が高かったり、セールスで抜群の力を発揮すればかなり重宝される。

就活では、まずは語学が活かせる業界を狙い、かつ他の何か別の能力も高めておくことで、自分の市場価値を高められるはずだ。

コミュニケーション能力を特に活かすこと

外国語学部の学生の特徴として、語学を専門とするだけあって必然的にコミュニケーション力が高い傾向にある。

なぜなら語学を学ぶにあたって、外国人の教授や講師と授業で会話をしたり、日常的に外国人と外国語を話す機会が得られるからだ。

こういった言語の学問に特化している学生であれば、コミュニケーション力が付きやすく、それを就職で活かさない手は無い。

普段から、他者との意思疎通で培った対人能力は、営業職や事務の仕事はもちろん、貿易関係、通訳、教育業界などで特に活かせる。

大学別の就職の進路先

大学別の就職の進路先
それでは外国語学部の大学別進路先の業界についても、見ていく。どの大学も外国語教育に力を入れており、卒業後の進路は参考になるはずだ。

獨協大学 外国語学部 英語学科

2023年6月時点HP 卒業後の進路
業界割合
サービス業28.3%
卸・小売業22.0%
放送・通信・情報通信サービス業16.8%
製造業13.3%
運輸業8.7%
公務員・教員4.6%
建設・不動産業3.5%
金融・保険業2.9%

参照元:獨協大学 卒業後の進路・主な就職先 より筆者が作成

上智大学 外国語学部

2022年度卒業生
業界割合
情報通信23.7%
製造17.9%
その他12.6%
卸・小売11.1%
調査・専門サービス10.5%
金融6.6%
運輸・郵便6.3%
公務員4.7%
教育4.5%
建設・不動産2.1%

参照元:上智大学 就職(内定先)・進路統計 より筆者が作成

南山大学 外国語学部

2021年度 卒業生
業界割合
商社・流通20.8%
製造20.1%
サービス17.5%
金融・保険10.2%
マスコミ・情報通信9.9%
教育5.1%
運輸4.8%
その他業種11.7%

参照元:南山大学 キャリア支援課 より筆者が作成

一番はじめに取り上げた獨協大学はサービス、卸・小売、情報通信が上位に来ており、上智も情報通信、製造、卸・小売が上位である。

名古屋のトップ私大である南山は、商社・流通、製造、サービスがTop3となる。

外国語学部出身者の就職先としては、これらの業界へ進むことが高いという事が言える。

卸・小売、製造業は語学を活かしやすい業界でもあり、学生のうちから得意な外国語をマスターしておけば役に立つだろう。

外国語学部におすすめの進路先

外国語学部におすすめの進路先
ここからは、外国語学部の学生におすすめな就職の進路先/業界の一覧を紹介する。

どれも得意な語学を活かせる環境があるのが特徴で、人気の業界、仕事を挙げていく。

メーカー

外国語学部の就職の進路として、まずはメーカーを挙げておく。

メーカーでは、原材料を加工し、製品生産から提供までを行う。代表的な業種としては、自動車から化学製品、食品、化粧品、衣料など多岐に渡る。

元々、日本のメーカーはその品質の高さから、Made in Japanは信頼の代名詞と言えるくらい高い競争力を持っていた。

しかし、近年は競争力は低下しており、背景に人材や材料に掛かる費用面が経費を圧迫している事、技術者の人手不足などが起因している。

また多くのメーカーはAIやIoTといったIT技術を取り入れ、生産性の向上を行う。下記に各メーカーごとの工程についてまとめる。

メーカータイプ内容
素材メーカー(上流)「鉄鉱石から鉄に仕上げる」というような、様々な製品の原料となる素材を作り出す。鉄、ガラス、ゴム、樹脂、化学素材など作るメーカーは素材メーカーと呼ばれる。
部品メーカー(中流)素材メーカーが作る素材を使い、製品に必要な部品製作を担当するのが部品メーカーだ。自動車であれば、ボディやエンジンなどの部品を製作する。
加工メーカー(下流)素材や部品の加工、組み立てを行い、店頭に並ぶ製品を作るのが加工メーカーの役割だ。家電製品、化粧品、スポーツ用品など多岐に渡る。
総合メーカー研究・開発・生産・最終加工といった、すべての工程を一社でまかなうのが総合メーカーだ。

総合メーカーは豊富な商品、独自ブランドを特に意識しており、大手の企業に多いと言える。

参照元:マイナビAGENT メーカーとは?主な職種の解説と、転職の際に気をつけるべきポイント

メーカーと商社の違い


メーカーと商社はよく間違われやすいが、メーカーは主に製品を自社で作り、商社は仕入れ先から製品を仕入れて販売する。

商社は、世界中のネットワークを活かして、メーカーに必要な部品や材料を調達する事もある。

この2種類の業種は密接な関係にあり、多くの仕事で協力し合う事も多い。

商社

商社
外国語学部出身者の就職先として、おすすめしたいのが商社だ。商社の主な機能として、下記の2つが挙げられる。


  • トレーディング

  • 事業投資


商社は、国内外を網羅したネットワークを使い、材料や製品の調達を行うトレーディングとしての機能。

豊富な情報や資金力、経営技術などをベースに、石油や鉄鉱石の開発などの天然資源等の事業開発を行う事業投資としての機能の2つの柱が存在する。

事業投資では、各企業が長年積み上げたノウハウや情報量、取引先の人脈を活かし、一連の事業「原料開発、仕入れから製造、販売/卸売」まで行う。

商社 営業の仕事内容


メーカー営業に対して、商社営業は「ある材料を探している」、「こういったモノを製品化したい」というメーカーの要望をヒアリングする事もある。

いわゆるメーカーの御用聞きとしての機能だ。

顧客の希望通りの材料を扱うメーカーを探すことや、顧客の商品を別の代理店などに販売したりし、新たな新規顧客開拓を行う事もある。

商社の営業では、気難しい顧客の理不尽な要求を乗り越えられる精神力、胆力が必要だ。

学生時代にハードな環境を乗り越えた経験がある学生なら、商社の営業も務まると言える。

商社は人間的にも成長できるので、おすすめと言える就職先でもある。

参照元:マイナビAGENT 商社とは?仕事内容や年収についてメーカーとの違いも比較解説

海運、物流業界

海運、物流業界
続いて外国語学部の学生におすすめしたいのが、海運と物流業界だ。どちらも常に海外とのやり取りがあり、得意な語学力を活かせる環境がある。

海運


海運業界は、陸上や航空の輸送と並び、日本の物流の柱だ。日本は島国なので、多くの製品を海外からの輸入に頼っている。

海上輸送は航空輸送に比べ時間、日数を要するがコスト面で優れている為、重要なビジネスでもある。

ビジネスモデルとしては、下記の2つを挙げておく。

ビジネスのモデル内容
船舶の賃貸、売買海上輸送には、貨物を輸送するための船舶がいる。多くの船舶を保有する海運業者はより多くの売上を上げる事ができる。

保有できる船舶には数に限りがあるので、船を必要とする会社向けに船舶リースを行う海運業者が存在する。
海上輸送海運業の物資の輸送は、船舶を使い貨物を運ぶ。国内においての輸送は内航海運、海外の輸送を外航海運と呼ぶ。

参照元:Port キャリア 海運業界を徹底解説!理解必須のトレンドから志望動機例まで紹介

また扱う貨物によっても、船の種類が異なるので、前もって覚えておくと良い。
例)


  • コンテナ船:日用品・電化製品等

  • LNG船:液化天然ガス

  • オイルタンカー:石油


海運業界の特徴

海運は、海外を相手に仕事ができる事が大変魅力のある業界だ。だが一方で、世界の経済変動に打撃を受けやすい業種でもある。

貿易関係にある国同士が、政治などで対立してしまうと会社の業績にも影響が出る。

さらには原油価格の高騰は、輸送コストの増加に繋がり、貨物輸送を行う会社の利益は減少してしまう。

海運業界を支えている、大手の「日本郵船、商船三井、川崎汽船、NSユナイテッド海運、飯野海運」等の動向は押さえておくと良い。

物流


外国語学部の学生には、こちらの物流業界も就職先の候補として考えてもらいたい。

Amazonやメルカリなど、ネット通販が主流になると、物流業界のニーズが高まる。物流業界では、主に6つの工程を踏んで、市場の流通を行う。

物流の工程内容
保管荷主(荷物の送り主)から預かる荷物を大切に倉庫に保管する業務。荷物は輸送時期が、先になるものがあるので、保管する必要がある。温度調節を可能とする倉庫も有。
荷役トラック、船舶、航空機等の輸送機関へ荷物を積んだり、荷下ろし、保管倉庫の入出庫を行う。通関作業を行う事もある。
流通加工荷主のニーズごとに、「ラベルの添付、値札、箱詰め、商品の組み立て」までの加工を行う。
包装梱包材を使い、荷物の包装を行う。近年は、環境保護を意識した再利用可能な梱包材料を使う事が多い。
輸送・配送準備ができた荷物をトラック、貨車、船舶、航空機などの輸送機関で運搬する。
情報管理IT技術を利用し、輸送中の荷物の所在地を追跡したり、輸送ルートや温度、衝撃等の記録/管理を行う。

輸送状況をビッグデータの分析をする事で、ルートの最適化、輸送品質を改善する事が可能。

参照元:doda キャンパス 物流業界の仕事内容や今後の動向。就活生が知るべきビジネスモデル

金融

金融
金融業界も外国語学部の就職先として、忘れてはならない。金融業界は、銀行だと下記に分類できる。

【銀行】
銀行の種類例、主な仕事
メガバンク三菱UFJ、三井住友、みずほなどが該当し、巨大な収益、資産を誇る大手の銀行を指す。大企業相手に、多額の融資を行い国の経済を支えている。
地方銀行地銀と呼ばれ、主に地域に密着した金融活動を行う。メガバンクほどの大きな収益を生み出さないものの、基本的な業務、融資の仕事などと同じような業務を行う。
信用組合中小企業や個人の会員からお金を集め、その資金を元にして顧客に融資業務を行う。
信託銀行現金、不動産、証券などの資産、金融商品を信託という形式で受け持ち、投資の運用などを行う。


【その他金融機関】
業種業務内容
証券会社証券会社の業務は、法人や個人の投資家が株式、投資信託などの金融商品の購入をする際に仲介する。

主にそのマージンを収益源としたり、他にも株の運用で利益を上げる。最近では、ネット証券をメインに展開する会社が増えている。
保険会社保険は、加入者より集める資金を元手とし、保険に入っている人が病気、怪我をした場合に、保険金を支払う。

生死に関するリスクには「生命保険」、物品の損害に関しては「損害保険」と分けられる。
クレジットカード会社カード払いにより、商品購入の手間を省くのがクレジットカードの利点だが、主に利用者とカードを加盟している店舗の両方から収益を得る仕組みがある。
信販会社信販会社のビジネスは、クレジットカードに近い。ただ信販はクレジット以外にローンなどの信用取引も行い、融資の範囲も広いと言える。
政府系金融国内の経済発展や、中小企業の事業サポートを目的として、政府によって設立されたもの。

政府が出資額の全額や一部を負担する。ビジネスモデルとしては、普通の銀行と変わらない。
不動産金融土地や建物を担保にし、資金の貸し出しを行う。不動産を証券化して、資金を集め、不動産の運用まで対応する。

参照元:マイナビAGENT 金融業界とは?職種や仕事内容・必要なスキル、今後の動向

上記のように金融業界の会社は、非常に業種が幅広い。外国語学部の学生も一定数この業界に就職している。

金融に行く場合は、経済の知識をできるだけ学生のうちに身に付けておくと良い。

翻訳、通訳

外国語学部の就職の進路先として、翻訳や通訳の仕事に就く者もいるだろう。

参照元:日本コンベンションサービス(JCS)通訳と翻訳の違い 必要なスキルや活用法を徹底解剖!

通訳者


通訳者の仕事として、言語の異なる者同士が意思疎通をできるように、異なる言語を聞き手が理解できる言語に通訳する。

翻訳との違いとして、口頭での話し言葉を訳すのが通訳の仕事だ。

国際会議や、商談、ビジネス上のやり取り、学会やカンファレンスなどのイベントでの通訳は代表的なものだ。

また旅行客や観光案内、法廷や医療の通訳まで範囲が広い。通訳方式として、同時通訳、逐次通訳、ウィスパリング通訳などがある。

方式方法
同時通訳「聞く」「訳す」の作業をほとんど同時に行う。極めて高い集中力が必要で、時間に合わせて複数人で15分程度ごとに交代しつつ通訳作業を行う。
逐次通訳話者の発言の区切りごとで訳す。話者と通訳者が交互に話していく形式である。
ウィスパリング通訳通訳が必要な1-2名の側に立ち、ささやくような形式の通訳だ。音楽番組で海外のゲストなどがよくこの方式を用いる。

翻訳者


翻訳者
外国語学部の学生なら、力を発揮しやすい就職先の職業でもある翻訳者も候補に入る。翻訳者は、文書や動画を主として、外国語を文章に起こして訳すのが仕事である。

口頭での通訳と異なり、目視で評価できるため、細かいミス誤訳は残ってしまう。従って通訳以上に正確性が求められる。

また納期の期日も守る必要がある。翻訳の仕事は下記に分類できる。

翻訳形式内容
産業翻訳(実務翻訳)企業や官公庁などで扱う技術文書、契約書、特許関連の書類などの翻訳を指す。翻訳市場の9割はこの産業翻訳となり、専門用語の翻訳スキルが必要。
出版翻訳(文学作品など)小説からノンフィクション作品、雑誌、児童関連の本といった書籍類の翻訳だ。海外で出版される雑誌・書籍が多い。
映像翻訳海外の映画、ドラマ、ドキュメンタリーなどの映像作品の音声翻訳、吹き替えや字幕を作成する。

吹き替えは音声として分かりやすい表現や、字幕は観てすぐに理解できる単語を使う。

翻訳の仕事は文書に起こすため、高い文章力が求められると共に、初見の者でも理解できる表現を使うなどして、読者の立場を理解する必要もある。

外国語学部の学生には有利と言える就職先かもしれないが、翻訳までいくとその道のプロになる必要があり、決して簡単な選択肢ではない。

教育業界

外国語学部出身者の就職の進路として、教育業界もおすすめと言える。

教育業界というと、学習塾や予備校といった学生向けの教育サービスを思い浮かべると思うが、社会人向けも実は多い。

「学生向けのサービス」、「社会人向けのサービス」の2つを紹介していく。

幼児・学生向け


幼児、学生向けには、学習塾や予備校、語学系のスクールなどがある。元々対面が多かったが、最近はオンラインサービスの提供が一般化されている。

学習塾では、進学塾や補習塾などがあり、集団指導と個別指導タイプに分けられる。

また予備校では、主に大学受験の対策を行う。講師は授業をメインに受け持ち、チューターと呼ばれる大学生などのバイトが進路相談などを受ける。

英会話などの語学系では、資格取得専門のスクールもよくあるサービスだ。

英語なら海外の大学留学を目指した、TOEFL/IELTSの対策スクールがあったり、ITパスポートやMOSなどの資格取得を目指すスクールもある。

外国語学部出身者であれば、語学教育の領域で就職すれば活躍できるはずだ。

企業・社会人向け


企業や社会人向けの教育事業も覚えておこう。下記の2点が挙げられる。


  • 企業向けの研修サービス

  • 社会人向けの教育事業


社会人向けでは、通信教育やスキルの向上、ビジネス関連の自己啓発などがある。やはりこちらもオンライン講義サービスの割合が多い。

企業向けの研修サービス

企業向けの研修サービス
企業研修は、個人の専門性を高めたり、組織の業務の生産性を高める事を目標とし、社員研修を行うものだ。

企業研修サービスの形式は、講義型とe-learning式が多い。

講義型は会議室などで講義を行い、複数の企業から参加者を募集したり講師が直接企業へ訪問し、レクチャーをする形だ。

対面式の講義が減り、オンライン実施される割合が高い。

※e-learning:パソコン、タブレット、スマホなどのネット利用で学ぶ学習形態のこと。

通信教育

通信教育は、社会人向けに提供される教育サービスである。通信教育ではパソコン、タブレット、テキストといった教材を用いる。

下記の有名な通信教育を知っている者もいると思う。


  • ヒューマンアカデミー「たのまな」

  • ユーキャン「生涯学習のユーキャン」


通信教育はオンラインの講義や、校舎での対面授業など受講形態は自分の好きなものを選べば良い。

就職・転職、実務につながる資格の講座、語学系、手芸や絵画まで非常に幅広い。

スキルアップ系

個人の専門スキルを上げる為にも、多くのスキル系のスクールが開講されている。社会人でこういったスクールに通う者は、基本意識が高い。


  • IT人材を目指すプログラミングスクール

  • 起業家を養成する、ビジネススクール


対面形式、オンライン講義、e-learningなどの形式が一般的だ。

参照元:Offer Box 教育業界の仕事内容や職種とは?業界課題やトレンドまで解説

航空業界

航空業界
外国語学部の学生であれば、航空業界に就職するのを視野に入れている者もいるだろう。

コロナ禍が落ち着き、ANAやJALを筆頭に各航空会社がCAの新卒採用を再開しているので、現在学生の者はチャンスだ。

航空会社は大きく下記の2つに分ける事ができる。


  • メガキャリア

  • LCC


メガキャリア


メガキャリアである、大規模航空事業のANAやJALを指す。メガキャリアの特徴としては、下記が挙げられる。


  • 国内外問わず、多くの運行路線があり利用客も多い。

  • 機内食はバラエティ豊か

  • 機内のエンターテイメントも豊富に用意されている


メガキャリアは、利便性+高品質で顧客の満足度を追求しており、その分航空券は高めの設定だ。

もし客室乗務員を目指すのであれば、大多数がANAやJALを目標とするだろう。

LCC


LCCはLow Cost Carrierの略であり、格安航空会社の事だ。Peach、Jetstar、Vanilla Airなどが有名である。

LCCの特徴としては、下記になる。


  • 運行路線はメガキャリアほど多くなく、限られている。

  • 機内食はオプション

  • 機内のエンターテイメントのサービスも限定的

  • 受託手荷物は有料で預かるシステム


LCCは乗客への機内サービスを必要最低限に留めることで、大幅なコストカットを実現する。

運賃の圧倒的な安さの恩恵で、多くの利用客を獲得し、機内サービスは最低限で良い客からは高い満足度を得ている。

LCCも就職先として、考えておくのは悪くない。

客室乗務員の仕事


客室乗務員の仕事
客室乗務員は、キャビンアテンダント(CA)とも呼び、航空業界を目指す者の憧れの職種だ。

CAの仕事は、下記の2つをメインとする。


  • 機内サービス

  • 保安業務


【機内サービス】
乗客に対して、飲み物や機内食の提供、スナック類や軽食を販売し乗客に快適な空の旅を約束する。

高いコミュニケーション力、語学力、品のある行動やマナーが求められ、身だしなみに気を使い、体力がとても必要な仕事でもある。

【保安業務】
保安業務では、天候が荒れている時など乗客へのアナウンス業務や、急病人のトラブル対応をする。

他にも飛行機が緊急着陸した際は、乗客の避難経路の確保や安全に機外へ脱出する為の誘導を行う。

人命に関わる業務なので、機内サービス以上に責任感が問われる仕事だ。

航空会社に就職し、客室乗務員になりたいと思う学生は多く、倍率ももちろんとても高い。

就職を考える場合、自分一人で対策を立てるのが難しい職業でもあるので、周りでCAになった先輩などに相談するのをおすすめする。

参照元:career Mine 【航空業界研究|2022年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

関連記事:日本航空機業界の未来とは?業界の構造やホワイト企業まで徹底解説 

外国語学部の学生は何を就職でアピールすれば良い?

外国語学部の学生は何を就職でアピールすれば良い?
ここからは外国語学部の学生が、一体何を就職でアピールすれば良いか解説していく。

語学のスキルで証明になるもの

外国語学部出身者であれば、できれば自分が学んだ語学をアピールできる資格があると良い。

英語ならTOEIC900点、中国語ならHSKなど、自分の得意言語ごとにその力を公的に証明できるものを取っておこう。

履歴書や経歴書にこれらの一定レベルの資格を記載する事ができれば、大学時代にしっかりと勉強した事を評価してもらえる。

もし証明できる資格が無い場合は、就職活動が本格的に始まる前に取得しておくと良いだろう。

留学の経験

留学の経験
外国語学部の学生であれば、留学経験をしている者も多いと思う。長期の交換留学の経験などは、就職でも評価されやすい。

留学の経験は語学力や異文化の理解力、不慣れな環境でも乗り切ってこれた行動力が大いに就職でも評価に繋がるからである。

留学を経験していない学生は、思い切って休学をして長期の留学に挑戦するのも良い。
1〜2年程度卒業が遅れたとしても、就職にそこまで影響はしないからだ。

むしろ何も行動していなかったストレートで卒業する学生の方が就職では不利になる。

留学をする場合


もし留学を検討する場合は、できる限りTOEFLやIELTSなどで高得点を出し、海外の有名大学を選ぶと良い。

英語のスコアが高ければ高いほど、大学ランキングの上位校も狙える。

上位校を狙う場合は、日本の大学でも高いGPAを取っておく必要があるので、成績優秀者でないと厳しいとも言える。

ただ海外有名大学で交換留学をした経験があれば、就職では有利に働くことが言えるので、外国語学部や国際学部の学生には海外経験を推奨したい。

関連記事:留学経験を就活で最大限に活かす成功法則【絶対内定までの道筋】 

外国語を学んで身に付けた異文化に対する理解

先ほども説明したが、外国語を学ぶことで身に付けられる、異文化に対する理解というのは就職でも力を発揮する。

グローバルメーカーや外資、商社、貿易会社や海外と取引を行う会社では、こういった素養が必要となるからだ。

例えば日本のメーカーが海外で事業展開する際に、外国の現地のマーケット調査やターゲット層の把握などには異文化への理解力が必要だ。

異文化については外国語学部の学生なら、学んできた経験があるはずなのでそういった素養は就職で活かすようにしよう。

もちろん目に見える語学の資格などに比べて、アピール度は低いが、海外の環境でも戦える柔軟性がある事をPRできる。

自分が学部で学んだ事は少しでも就職に活かすようにしよう。

資格の取得を考える場合

外国語学部の就職において資格の取得を考える場合
外国語学部の学生なら、おすすめの資格としてはTOEIC900点やフランス語検定、ドイツ語検定、中国語ならHSKなど自分の専攻しているもので良い。

そしてそれらの資格を就職先で活かすには、それぞれの国と繋がりのある企業を探すことだ。

商社でも貿易会社でも、メーカーでも海運会社でも、海外とやり取りのある会社ならどこかで繋がりがあるはずだ。

そんな中で、あなたの語学力がビジネスで十分通用すると判断されれば、就職では有利になるだろうし、入社後も有利に働く。

例えば、貿易会社なら外国の現地の人々との輸入品のやり取りや、新規事業発足のための現地調査などで活かせる。

外国語学部なら学生の内に、何か証明になる資格は取っておきたい。

また数字の強さをPRできる、簿記や統計検定なども取っておくとさらにアピールに繋がる。

就職で語学以外に活かせるものが無い場合

就職で語学以外に活かせるものが無い場合
もしあなたが現在、語学以外に就職で特に活かせるものが無い場合は、下記の事も検討すると良い。

どれも、就職では有利になる経験と言える。

語学が活かせる長期インターンに参加する

外国語学部の学生はすでに、ある一定の語学力が身に付いているはずだ。従って、その語学を長期のインターンなどに活用すると良い。

特に海外の長期インターンシップなら、より就職でも大きな評価に繋がる。

理由としては、インターンは現場の実務経験を積めて即戦力のビジネススキルが付くと共に、そこで成果を上げれば、就職の面接でも人事の目に止まるからだ。

プラスαで海外のインターンともなれば、相当な困難が待ち受けているので、自己成長に繋がるだろう。

少し考えれば分かる事だが、インターンとはいえ企業に属する社員として潜り込む事で、自然と社会人の素養が身に付く。

長期インターンはあらゆるバイトの上位互換と言えるので、就職を有利に進めるなら、今すぐバイトからインターンに切り替えるべきだ。

数字の強さを身に付けておく

文系の外国語学部の学生は語学に長けている者が多いだろうが、数字に対してはそこまで興味が無いかもしれない。

だが就職する前に数字に強くなっておく事は、非常に重要だ。

理由はビジネスの現場に立てば、ノルマの数字、売上目標、経費の支出、予算計画など常に数字と向き合う事になるからだ。

できれば、簿記2級以上や統計検定2級以上、その他普段から統計データを扱う授業を多めに取っておくと良い。

数字に対して強くなると、就活でのアピールはもちろん、企業に就職した後も一生役に立つ。

逆にビジネスで数字に弱いと、重要なポストに就けなかったり、給料がいつまでも上がらなかったりと一生不利になると言っても良い。

外資系に行くか、日系企業か

外国語学部の就職で外資系にするか、日系企業か
外国語学部なら、外資系に行くか日系の企業に就職するかで迷う者もいると思う。

従って、ここでは外資系企業のメリットや、日系企業の特徴など解説していきたい。就職活動の際に参考になるだろう。

外資の場合

外資系の企業は、海外の企業が日本に進出し、本体は海外だが日本に支店を構えたり日本法人を設立したものをいう。

下記に外資系企業のタイプについてまとめておく。

外資のタイプ
海外企業の100%子会社、日本法人海外の企業が日本に進出するケースで、GoogleやAmazonなどが挙げられる。本社とのやり取りで語学が必要になる事も。
海外企業と日系の共同出資共同出資の場合は、多く出資している方に決定権がある。日本に進出して時間が経つと、どちらかが出資を引き上げる事もある。
日系企業が海外企業に買収される海外の企業に日本の会社がM&Aで買収され、外資となるケースもある。経営などの主導権が海外の企業になる事が多い。

参照元:Robert Walters 外資系企業とは?基礎知識や働くメリット・デメリットを解説

外資の特徴としては、下記になる。


  • 英語がネイティブであるスタッフが多い

  • 社内の使用言語が英語

  • 福利厚生が無いが給与が高い

  • 残業が少ない傾向にある


外資は個人を尊重する


外資は個人を尊重する
外資は、各社員が自分の仕事範囲を明確に決め、それぞれの自分の仕事に対して、プロ意識と責任を持っている。

外資の採用基準として、職種別にその人材が持つ専門性や経験年数を評価し、より実力主義の世界とも言える。

※新卒の場合は実務の経験年数は考慮されない。

業務の時間内に仕事を終わらせて、プライベートの時間を大切にするという傾向があり、日系企業のような長時間残業は無い事が多い。

また個人のパフォーマンスが給与に反映される成果主義を用いるケースが多く、若手の内に活躍できれば高い報酬も期待できる。

日系企業の場合

外国語学部の学生も、大半は日系の企業に就職すると思うが、日本の伝統的なチームの輪を重んじる文化が合っているなら、日系が良いだろう。

日系の企業に勤める場合のメリットしては、下記が挙げられる。


  • 安定的な収入

  • 自社での教育研修が整っている

  • 解雇されにくい


日本の企業は、固定給で月給制がベースであり、仕事の成果が給与に響くケースが外資に比べて少ない。

勤続年数を重視して、長く勤めるほど昇格・給与の上昇が見込める。

成果を強く求められないため、精神的には安らげる環境が多いと言える事もできるが、社員間の人間関係で悩まされるケースも多い。

他には長期雇用前提の日本企業は、社員の育成や研修に労力、時間を掛けてジェネラリストを育てる傾向にある。

また外資に比べて、簡単に社員を解雇できないため、安定志向を求める者には向いているだろう。

外国語学部の学生が就職で気を付けておきたいこと

外国語学部の学生が就職で気を付けること
ここからは、外国語学部出身者が就職活動を行うにあたって、特に気を付けておきたい事柄をピックアップする。

就職の前に事前にチェックしておくようにすると良い。

日本のルールや文化に対する理解

外国語学部の学生は、日本のルールや文化が、自分に合っているか就職する前に自己分析すると良い。

なぜなら、外国語を長期で学んでいる学生は、日本の規則や伝統的な文化は少々窮屈に感じるかもしれないからだ。

特に欧米諸国で長期の留学を経験すると、日本の文化に違和感を感じる事が誰にでもあると思う。

厳しい上下関係や、チームの輪を乱さない単一民族特有のウェットな国民性は、日本人が当たり前に考えるものだ。

これらの日本のルールに馴染めないと、就職した後にそのギャップで悩まされる可能性がある。

海外の文化や言語に興味があって外国語学部を選んだ学生は、特に上記を就職活動の中でミスマッチを防ぐ上で意識しておきたい。

必ずしも日本にこだわる必要はない

外国語学部の学生は必ずしも、日本で就職する事にこだわる必要はない。

なぜなら、海外に強い興味がある者なら、外国で就職する事で本来の自分の実力が発揮できる事があるからだ。

日本での就職だけに囚われすぎて、自分の本当にやりたい事を見失う必要はない。

得意な語学をフルに活かすために、そのまま海外就職といった道だってあるはずだ。

もちろん外国で就職するなら、海外の大学を卒業している事が望ましいが、その前にTOEFLやIELTSなどのスコアを取っておくことが必須だ。

できれば1〜2年生の内にこれらの試験で高い点を取っておき、海外のキャリア形成をどうするか熟考すると良いだろう。

まとめ

外国語学部の就職に関してのまとめ
外国語学部の就職は、大学で学んだ語学力を活かし、それを活かせる業界に進むのが良いだろう。

そうする事で社会に出た時に周りに差を付ける事ができ、早期に活躍できるようになるからだ。

また語学以外にも、異文化に対する素養や語学学習を通して身に付けたコミュニケーション力は就職に活かせる。

自分の武器がまだ見つかって無い方は、TOEIC900点などの高得点を取るなどして、自分に付加価値を付けていこう。

本記事を読んで、それでも就職で不安を抱えている者は一度当塾に問い合わせして欲しい。

ホワイトアカデミーでは、外国語学部の活躍しやすい業界や各企業の情報が豊富に蓄積されている。

あなたの就職活動に役に立てるはずなので、検討してもらえれば幸いである。

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